4 / 19
犯人からの謝罪(絶対に反省してないだろ!)
しおりを挟む
翌日、穏やかな風が心地好い麗らかな昼下がりにコンスタンティナは王宮の庭園をフロヒオンと散策していた。
王宮にはたくさんの庭がある。今日来ている場所は昨日の園遊会が行われた中央庭園の反対側。かなり人気のない、王族の許可無く入る事のできない封じられし庭園である。
その昔、狂った妖精を封じ、その妖精の手向けにと妖精が好む太陽の花を植えたこの庭がコンスタンティナのお気に入りである。
たぶん前世の記憶を思い出す前から私の脳は成也の中二病に侵されていたに違いない。
この、曰く付きの庭園で王族が定期的に魔力を注ぐ魔石がある。たぶんそれが狂った妖精を封じている魔石なのだろう。
その魔石にフロヒオンが魔力を注ぐのを見ながらもコンスタンティナは自分が成也の記憶を思い出した事、なぜ女の子にしたんだボケー!と慶吾への恨み言、でもぶっちゃけ性別以外は別に問題無い事、むしろまた慶吾とバカやれるから嬉しい事を、いつの間にかするすると話していた。
ん?コンスタンティナだからかしら?以前の成也なら絶対に恥ずか死ぬ!と口にしなかったであろう事を口にしつつ首を傾げた。
「ぶっちゃけ性別は俺がこだわって女の子に設定させてもらった!」
「なんでそこ、そんなにこだわった!俺はまた男に生まれ変わるって信じてたのに!」
地団駄を踏みながら、顔をあげればニヤリとせせら笑う慶吾の笑い方が。
懐かしいなと思ったが、この笑い方知ってる。
中二病を発症した時の笑い方だわ。
「なぜかって?お前、男の、いや俺の夢を知ってるだろ?」
こいつの夢?
慶吾は資産家の息子で、しかし妾さんの子だったもんだから躾という名の嫌がらせや虐待を当たり前に成長していた。
普通だったらそんな目にあったら擦れた人間になったり、コミュニケーションが取れなかったりと様々な問題を抱えた人間になっていたはずだ。
なのに慶吾はいつも毅然としていた。
家を出ると決まった時しか涙なんて見せなかった。多少腹黒さはあるけど。慶吾はいい子だったのだ。
そんな慶吾の趣味はRPGやMMO、ギャルゲーと多岐にわたるゲームだろう。
聖戦当日。追い込まれた俺たちの騎士団は待たせたな!とやって来た慶吾の活躍で聖戦に勝ち進んだ。レアアイテムやキャラをガッポガッポで…
あ、話が逸れた…
そんな慶吾の夢とは何か。
俺の理想の嫁育成だ。
チャラい、ケバい、軽い女の子が大嫌いな慶吾の顔面偏差値はヤバいくらい高かった。モテモテである。肉食系女子にか弱く儚い慶吾好みの女子は蹴散らされ、逆に肉食系女子に強引に迫られていた慶吾。
しかし、慶吾は全ての女の子の告白を断っていた。
当時ハマっていたギャルゲーの攻略対象だったのは花の妖精姫だったか?
確か、白っぽい髪で、ピンクの夢見る瞳の。
あれ?それは一個前だっけ?
とりあえず、この男、銀髪が大好物だ。
紫やらピンクやら薄い水色の瞳のあどけない、ちんまい美少女なんかが…大好物…
ほぁッ!
俺じゃん!
いや、落ち着くのよ、コンスタンティナ!
私、そうよ、私よ!そう、その慶吾の大好物の容姿、私じゃないか!(ドン引き)
「ちょ、待って成也、いやコンスタンティナ!なんでそんなドン引きした顔をしてるのかな?」
「だって、慶……フロヒオン様。変態ですわ!私をこんな姿にして…」
「わぁー、その言い方はヤバイね?私がコンスタンティナを襲ってるみたいに聴こえるよ。」
「…………………」
「……す、すまん」
コンスタンティナの冷たい眼差しにフロヒオンはすごすごと謝罪した。まるで心のこもって無いヤツだ。
この空間での話しは魔石の守りのおかげか外には聞こえない。
ただし、姿は見えるようになっているので護衛の騎士達や従者や侍女達は庭園の入り口で待機している。
「でもさ、コンスタンティナ。君に私の嫁になってもらう為にこの転生をしたと言っても過言では無いんだけど…(下心が10割)」
「心の声に更にドン引きですわ」
王宮にはたくさんの庭がある。今日来ている場所は昨日の園遊会が行われた中央庭園の反対側。かなり人気のない、王族の許可無く入る事のできない封じられし庭園である。
その昔、狂った妖精を封じ、その妖精の手向けにと妖精が好む太陽の花を植えたこの庭がコンスタンティナのお気に入りである。
たぶん前世の記憶を思い出す前から私の脳は成也の中二病に侵されていたに違いない。
この、曰く付きの庭園で王族が定期的に魔力を注ぐ魔石がある。たぶんそれが狂った妖精を封じている魔石なのだろう。
その魔石にフロヒオンが魔力を注ぐのを見ながらもコンスタンティナは自分が成也の記憶を思い出した事、なぜ女の子にしたんだボケー!と慶吾への恨み言、でもぶっちゃけ性別以外は別に問題無い事、むしろまた慶吾とバカやれるから嬉しい事を、いつの間にかするすると話していた。
ん?コンスタンティナだからかしら?以前の成也なら絶対に恥ずか死ぬ!と口にしなかったであろう事を口にしつつ首を傾げた。
「ぶっちゃけ性別は俺がこだわって女の子に設定させてもらった!」
「なんでそこ、そんなにこだわった!俺はまた男に生まれ変わるって信じてたのに!」
地団駄を踏みながら、顔をあげればニヤリとせせら笑う慶吾の笑い方が。
懐かしいなと思ったが、この笑い方知ってる。
中二病を発症した時の笑い方だわ。
「なぜかって?お前、男の、いや俺の夢を知ってるだろ?」
こいつの夢?
慶吾は資産家の息子で、しかし妾さんの子だったもんだから躾という名の嫌がらせや虐待を当たり前に成長していた。
普通だったらそんな目にあったら擦れた人間になったり、コミュニケーションが取れなかったりと様々な問題を抱えた人間になっていたはずだ。
なのに慶吾はいつも毅然としていた。
家を出ると決まった時しか涙なんて見せなかった。多少腹黒さはあるけど。慶吾はいい子だったのだ。
そんな慶吾の趣味はRPGやMMO、ギャルゲーと多岐にわたるゲームだろう。
聖戦当日。追い込まれた俺たちの騎士団は待たせたな!とやって来た慶吾の活躍で聖戦に勝ち進んだ。レアアイテムやキャラをガッポガッポで…
あ、話が逸れた…
そんな慶吾の夢とは何か。
俺の理想の嫁育成だ。
チャラい、ケバい、軽い女の子が大嫌いな慶吾の顔面偏差値はヤバいくらい高かった。モテモテである。肉食系女子にか弱く儚い慶吾好みの女子は蹴散らされ、逆に肉食系女子に強引に迫られていた慶吾。
しかし、慶吾は全ての女の子の告白を断っていた。
当時ハマっていたギャルゲーの攻略対象だったのは花の妖精姫だったか?
確か、白っぽい髪で、ピンクの夢見る瞳の。
あれ?それは一個前だっけ?
とりあえず、この男、銀髪が大好物だ。
紫やらピンクやら薄い水色の瞳のあどけない、ちんまい美少女なんかが…大好物…
ほぁッ!
俺じゃん!
いや、落ち着くのよ、コンスタンティナ!
私、そうよ、私よ!そう、その慶吾の大好物の容姿、私じゃないか!(ドン引き)
「ちょ、待って成也、いやコンスタンティナ!なんでそんなドン引きした顔をしてるのかな?」
「だって、慶……フロヒオン様。変態ですわ!私をこんな姿にして…」
「わぁー、その言い方はヤバイね?私がコンスタンティナを襲ってるみたいに聴こえるよ。」
「…………………」
「……す、すまん」
コンスタンティナの冷たい眼差しにフロヒオンはすごすごと謝罪した。まるで心のこもって無いヤツだ。
この空間での話しは魔石の守りのおかげか外には聞こえない。
ただし、姿は見えるようになっているので護衛の騎士達や従者や侍女達は庭園の入り口で待機している。
「でもさ、コンスタンティナ。君に私の嫁になってもらう為にこの転生をしたと言っても過言では無いんだけど…(下心が10割)」
「心の声に更にドン引きですわ」
12
あなたにおすすめの小説
ストーカーから逃げ切ったつもりが、今度はヤンデレ騎士団に追われています。
由汰のらん
恋愛
ストーカーから逃げていたある日、ハルは異世界に召喚されてしまう。
しかし神官によれば、どうやらハルは間違って召喚された模様。さらに王子に盾ついてしまったことがきっかけで、ハルは国外追放されてしまう。
さらに連行されている道中、魔族に襲われ、ハルの荷馬車は置き去りに。
そのさなか、黒い閃光を放つ騎士が、ハルに取引を持ちかけてきた。
「貴様の血を差し出せ。さすれば助けてやろう。」
やたら態度のでかい騎士は、なんとダンピールだった!
しかしハルの血が特殊だと知った騎士はハルを連れ帰って?
いっそ美味しい血と癒しを与えるダンピール騎士団のセラピストを目指します!
脅迫して意中の相手と一夜を共にしたところ、逆にとっ捕まった挙げ句に逃げられなくなりました。
石河 翠
恋愛
失恋した女騎士のミリセントは、不眠症に陥っていた。
ある日彼女は、お気に入りの毛布によく似た大型犬を見かけ、偶然隠れ家的酒場を発見する。お目当てのわんこには出会えないものの、話の合う店長との時間は、彼女の心を少しずつ癒していく。
そんなある日、ミリセントは酒場からの帰り道、元カレから復縁を求められる。きっぱりと断るものの、引き下がらない元カレ。大好きな店長さんを巻き込むわけにはいかないと、ミリセントは覚悟を決める。実は店長さんにはとある秘密があって……。
真っ直ぐでちょっと思い込みの激しいヒロインと、わんこ系と見せかけて実は用意周到で腹黒なヒーローの恋物語。
ハッピーエンドです。
この作品は、他サイトにも投稿しております。
表紙絵は、写真ACよりチョコラテさまの作品(写真のID:4274932)をお借りしております。
転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました
桜あずみ
恋愛
異世界に転移して2年。
言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。
しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。
──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。
その一行が、彼の目に留まった。
「この文字を書いたのは、あなたですか?」
美しく、完璧で、どこか現実離れした男。
日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。
最初はただの好奇心だと思っていた。
けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。
彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。
【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)
かのん
恋愛
気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。
わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・
これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。
あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ!
本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。
完結しておりますので、安心してお読みください。
行き遅れのお節介令嬢、氷の公爵様と結婚したら三人娘の母になりました
鳥柄ささみ
恋愛
お節介焼きで困っている人を放っておけないシアは、数多のご令嬢達から人気の令嬢だ。毎日ファンレターが届き、社交界に出れば令嬢に取り囲まれるほどである。
けれど、それに反比例するように男性からの人気はなく、二十七だというのに嫁の貰い手もないため、毎日母から小言をもらっていた。
そんなある日のこと、突然公爵家から縁談の話が。
シアは公爵家がなぜ自分に縁談など持ち掛けるのかと訝しく思いつつ話を受けると、なんと公爵の後妻として三人の娘の母代わりになれと言われる。
困惑するも、自分へ縁談を持ちかけた理由を聞いて、お節介なシアは嫁ぐこと決めたのだった。
夫になるレオナルドはイケメンなのに無表情で高圧的。三人の娘も二女のアンナを除いて長女のセレナも三女のフィオナもとても反抗的。
そんな中でもお節介パワーを発揮して、前向きに奮闘するシアの物語。
※他投稿サイトにも掲載中
魔法師団長の家政婦辞めたら溺愛されました【完結】
iru
恋愛
第19回 恋愛小説大賞エントリーしています。ぜひ1票お願いします。
小説家になろうですでに完結済みの作品です。よければお気に入りブックマークなどお願いします。
両親と旅をしている途中、魔物に襲われているところを、魔法師団に助けられたティナ。
両親は亡くなってしまったが、両親が命をかけて守ってくれた自分の命を無駄にせず強く生きていこうと決めた。
しかし、肉親も家もないティナが途方に暮れていると、魔物から助けてくれ、怪我の入院まで面倒を見てくれた魔法師団の団長レオニスから彼の家政婦として住み込みで働かないと誘われた。
魔物から助けられた時から、ひどく憧れていたレオニスの誘いを、ティナはありがたく受ける事にした。
自分はただの家政婦だと強く言い聞かせて、日に日に膨らむ恋心を抑え込むティナだった。
一方、レオニスもティナにどんどん惹かれていっていた。
初めはなくなった妹のようで放っては置けないと家政婦として雇ったが、その健気な様子に強く惹かれていった。
恋人になりたいが、年上で雇い主。
もしティナも同じ気持ちでないなら仕事まで奪ってしまうのではないか。
そんな思いで一歩踏み出せないレオニスだった。
そんな中ある噂から、ティナはレオニスの家政婦を辞めて家を出る決意をする。
レオニスは思いを伝えてティナを引き止めることができるのか?
両片思いのすれ違いのお話です。
【完結】番としか子供が産まれない世界で
さくらもち
恋愛
番との間にしか子供が産まれない世界に産まれたニーナ。
何故か親から要らない子扱いされる不遇な子供時代に番と言う概念すら知らないまま育った。
そんなニーナが番に出会うまで
4話完結
出会えたところで話は終わってます。
男子高校生だった俺は異世界で幼児になり 訳あり筋肉ムキムキ集団に保護されました。
カヨワイさつき
ファンタジー
高校3年生の神野千明(かみの ちあき)。
今年のメインイベントは受験、
あとはたのしみにしている北海道への修学旅行。
だがそんな彼は飛行機が苦手だった。
電車バスはもちろん、ひどい乗り物酔いをするのだった。今回も飛行機で乗り物酔いをおこしトイレにこもっていたら、いつのまにか気を失った?そして、ちがう場所にいた?!
あれ?身の危険?!でも、夢の中だよな?
急死に一生?と思ったら、筋肉ムキムキのワイルドなイケメンに拾われたチアキ。
さらに、何かがおかしいと思ったら3歳児になっていた?!
変なレアスキルや神具、
八百万(やおよろず)の神の加護。
レアチート盛りだくさん?!
半ばあたりシリアス
後半ざまぁ。
訳あり幼児と訳あり集団たちとの物語。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
北海道、アイヌ語、かっこ良さげな名前
お腹がすいた時に食べたい食べ物など
思いついた名前とかをもじり、
なんとか、名前決めてます。
***
お名前使用してもいいよ💕っていう
心優しい方、教えて下さい🥺
悪役には使わないようにします、たぶん。
ちょっとオネェだったり、
アレ…だったりする程度です😁
すでに、使用オッケーしてくださった心優しい
皆様ありがとうございます😘
読んでくださる方や応援してくださる全てに
めっちゃ感謝を込めて💕
ありがとうございます💞
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる