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判明するヤンデレ
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結婚式当日の朝だけあって、今日は屋敷の中に見知らぬ業者さんの姿もちらほら見える。
この見知らぬ業者さんの中にはミアが手配した者達も紛れており。
彼らの役割は野菜と料理用の酒樽などを運び込み、空になった野菜入れの大きな箱の中に私を入れて屋敷を出る事。
ミアはアガタを私から遠ざけ、私はトイレに行く振りをして護衛を撒いて門のそばにある荷馬車の後ろに置かれている空の野菜箱の中に入る予定だった。
朝、私はアガタに、父に結婚式の前に挨拶がしたいから時間を少し開けて欲しいとお願いした。
そして私は自分達の計画を全て、洗いざらい話、父に謝罪したのだ。
私は自分の事をちゃんとわかっている。自分には解決策など思い付くはずも無く。こういったことは全て、処理出来る技量を持つ人物に丸投げするに限る。
「なんと言う、愚かな事を」
私の浅はかさに絶句し、失望と怒りに目を吊り上げていた父だけれども。絞り出すようにそう言うと話す価値もないと言いたげに睨まれた。
私の浅はかさは、さて置き、馬鹿な小娘である私ではただ騙されるだけだったミアの計画。けれど父は次期宰相と名高い優秀な男だ。
すぐ様ミアに監視をつけ、私や、屋敷の主要人物達にも監視兼護衛を付け、ミアを泳がせる事にしたようだ。
そして鬼畜な父は、この愚かで浅はかな娘の所業をセオ・ガンドルフィに全て、詳らかに報告した。
鬼だわ!と、涙目で睨む娘に父は心底疲れたとため息を吐き出し、セオ・ガンドルフィとやり取りをしていた通信器のスイッチを切った。
あぁ、終わったわ。
私の人生。
終わったわ。
セオ・ガンドルフィは決して私を許さないだろうな。
と、私の中では昨夜見た壮絶な光景を思い出し、ぶるりと震えた。
セオ・ガンドルフィは私の中では面白みのない堅物男だった。
気難しく陰険な、インテリ眼鏡野郎だと思っていたのだ。
だから、昨夜のセオ・ガンドルフィのあんな姿は想像とかけ離れ過ぎていた。
文官ではあるけれど、宰相と言う職はかなり敵を作るし、裏で暗躍なんかもするのだと。庭で剣技や格闘技を兄に教えている父が言っていた。
だからなのか、父と兄は武官とさほど変らぬ体格のいい身体付きをしている。
けれど、神経質そうなセオ・ガンドルフィが剣を振り回し、猛獣の様に格闘をするなんて想像出来ない。
だから、私はセオ・ガンドルフィはひ弱な男だと勝手に思い込んでいた。
夜更けに新居に着き、真っ暗な室内に連れて行かれ月の明かりに浮き出たセオ・ガンドルフィの裸はとても美しかった。
しっかりとした筋肉がついた、均等の取れた身体。
普段の怜悧な雰囲気をかなぐり捨てた野性味のある男の顔をし、壮絶な色気を纏っていた。
彼は怒りに任せ私を睨みつけていて、そんなセオが恐ろしくて、黙りになっている私の衣服を剥ぎ取ると「そんなに私と結婚するのが嫌でしたか?」と、ゾッとするほど低い声でそう言った。
はっ、はっ、と息を吐き出すだけの私に冷たく微笑んでセオ・ガンドルフィは噛み付くように口を塞ぎ、私を抱いたのだ。
あのひょろ男だと思っていた奴の身体は筋肉でガチガチになっていて、とても硬かった。
怯えて押してもビクともしない。
泣き落としで逃げ出せないか、と思ったが。
セオ・ガンドルフィと言う男は女の涙には騙されないタイプの男なのだろう。
私の嘘泣きを見破り、逃げ出そうと考えつかない程抱き潰してあげましょう。
なんて言って、彼はそれを有言実行してきた。
気持ち良くしてあげましょうね。貴女がもう私から逃げ出さない様に。
そう言って突き上げられる度に痺れる様な快感が襲って来て、気が狂いそうだった。
次第に愛撫が執拗になり、突き上げは段々と緩やかになっていき、恐怖で強ばっていた身体はだらし無く開いて、彼を受け入れ、いつしか泣きながらよがっていた気がする。
カァッと顔に熱が集まり、身体が熱を持ち、目が潤んで来るのがわかった。
冷静に思い出したセオ・ガンドルフィの所業はかなり執拗だった。
よっぽど逃げ出した私の事が憎かったのね。
この見知らぬ業者さんの中にはミアが手配した者達も紛れており。
彼らの役割は野菜と料理用の酒樽などを運び込み、空になった野菜入れの大きな箱の中に私を入れて屋敷を出る事。
ミアはアガタを私から遠ざけ、私はトイレに行く振りをして護衛を撒いて門のそばにある荷馬車の後ろに置かれている空の野菜箱の中に入る予定だった。
朝、私はアガタに、父に結婚式の前に挨拶がしたいから時間を少し開けて欲しいとお願いした。
そして私は自分達の計画を全て、洗いざらい話、父に謝罪したのだ。
私は自分の事をちゃんとわかっている。自分には解決策など思い付くはずも無く。こういったことは全て、処理出来る技量を持つ人物に丸投げするに限る。
「なんと言う、愚かな事を」
私の浅はかさに絶句し、失望と怒りに目を吊り上げていた父だけれども。絞り出すようにそう言うと話す価値もないと言いたげに睨まれた。
私の浅はかさは、さて置き、馬鹿な小娘である私ではただ騙されるだけだったミアの計画。けれど父は次期宰相と名高い優秀な男だ。
すぐ様ミアに監視をつけ、私や、屋敷の主要人物達にも監視兼護衛を付け、ミアを泳がせる事にしたようだ。
そして鬼畜な父は、この愚かで浅はかな娘の所業をセオ・ガンドルフィに全て、詳らかに報告した。
鬼だわ!と、涙目で睨む娘に父は心底疲れたとため息を吐き出し、セオ・ガンドルフィとやり取りをしていた通信器のスイッチを切った。
あぁ、終わったわ。
私の人生。
終わったわ。
セオ・ガンドルフィは決して私を許さないだろうな。
と、私の中では昨夜見た壮絶な光景を思い出し、ぶるりと震えた。
セオ・ガンドルフィは私の中では面白みのない堅物男だった。
気難しく陰険な、インテリ眼鏡野郎だと思っていたのだ。
だから、昨夜のセオ・ガンドルフィのあんな姿は想像とかけ離れ過ぎていた。
文官ではあるけれど、宰相と言う職はかなり敵を作るし、裏で暗躍なんかもするのだと。庭で剣技や格闘技を兄に教えている父が言っていた。
だからなのか、父と兄は武官とさほど変らぬ体格のいい身体付きをしている。
けれど、神経質そうなセオ・ガンドルフィが剣を振り回し、猛獣の様に格闘をするなんて想像出来ない。
だから、私はセオ・ガンドルフィはひ弱な男だと勝手に思い込んでいた。
夜更けに新居に着き、真っ暗な室内に連れて行かれ月の明かりに浮き出たセオ・ガンドルフィの裸はとても美しかった。
しっかりとした筋肉がついた、均等の取れた身体。
普段の怜悧な雰囲気をかなぐり捨てた野性味のある男の顔をし、壮絶な色気を纏っていた。
彼は怒りに任せ私を睨みつけていて、そんなセオが恐ろしくて、黙りになっている私の衣服を剥ぎ取ると「そんなに私と結婚するのが嫌でしたか?」と、ゾッとするほど低い声でそう言った。
はっ、はっ、と息を吐き出すだけの私に冷たく微笑んでセオ・ガンドルフィは噛み付くように口を塞ぎ、私を抱いたのだ。
あのひょろ男だと思っていた奴の身体は筋肉でガチガチになっていて、とても硬かった。
怯えて押してもビクともしない。
泣き落としで逃げ出せないか、と思ったが。
セオ・ガンドルフィと言う男は女の涙には騙されないタイプの男なのだろう。
私の嘘泣きを見破り、逃げ出そうと考えつかない程抱き潰してあげましょう。
なんて言って、彼はそれを有言実行してきた。
気持ち良くしてあげましょうね。貴女がもう私から逃げ出さない様に。
そう言って突き上げられる度に痺れる様な快感が襲って来て、気が狂いそうだった。
次第に愛撫が執拗になり、突き上げは段々と緩やかになっていき、恐怖で強ばっていた身体はだらし無く開いて、彼を受け入れ、いつしか泣きながらよがっていた気がする。
カァッと顔に熱が集まり、身体が熱を持ち、目が潤んで来るのがわかった。
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