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No.78
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狐の獣人に赤ん坊が産まれた。
可愛い女の子だ。
美しい母親にそっくりな白金色の髪の美しい赤ん坊は覗き込んで来る人影を見てふにゃりと笑った。
「奥様、この目を見てくださいまし。獣人の金色の目には神の加護が宿っていると、そう言われておりましたよね?」
獣人の金の瞳には加護がある。
その昔、獣人の古代種と呼ばれる神が生み出した神の使いがいた。
その目は金色で聖なる力を持つ魔力を纏っており、その魔力の色は金と白の二色が交差し、彼等から繰り出される魔法攻撃は全て金と白に輝いていたと言われている。
それに因んで、獣人の金色の目は神の加護が宿っているとして縁起の良い事だとされていた。
「ええ……ええ、そうよ。なんと言う事かしら。見事な金色ね。お父様が知れば泣いて喜んだでしょうに。あぁ、だけどこの事がもしあの御方に知られれば…」
「奥様」と呼ばれる母親は、赤ん坊の金色の瞳を見て嬉しそうに涙を流した。
けれど日々追っ手に脅え、たった一人の使用人と身を隠すように暮らしていた為痩せ細り今にも消えそうな儚さだ。
母親は烟るようなまつ毛に美しい顔、白銀色の獣の耳を持つ隣国から攫われて来た狐の獣人だった。
魔法を封じられ、貴族に買われ、お手付きにされた為に身ごもった。
それを知った貴族の妻に刺客を差し向けられて身重の体で囲われていた愛人宅から命からがら隣国を目指して逃げて来たのだ。
母親は赤ん坊を見る度泣いた。
産まれた事を喜び、産まれてしまった事を嘆き、人には無い白金の髪と金色の娘の瞳を封じた母親は毎日「ごめんね」を繰り返していた。
その理由はすぐに判明することとなる。
「ごめんね。どうかあなただけでも生きて」
母親は産後の肥立ちが悪く、追っ手から逃げきれないと悟り、一つ向こうの少し栄えた街、エガリテにある教会の前に赤ん坊を置き去りにした。
名も無い赤ん坊はその日からエガリテの孤児院で番号を与えられ
No.78
と番号で呼ばれる事になった。
─────────────
味気無い食事に、規律の厳しい軍隊のような生活。
なんだここは、軍事施設か何かか?と今なら疑問を持ってしまいそうな訓練所や、懲罰房、武器庫があった。
この孤児院に来たものは皆、院長から洗脳され、精神干渉の魔法をかけられ、人間兵器と言う商品にされる。
そんなこの孤児院で十二年を過ごした私、No.78はある日院長に呼び出され試験を受けさせられていた。
軍に従事しているとわかる軍服姿のハゲたおじさんが朝からずっと私の試験をしている。今もまた気難しい顔をしているおじさんが私を見た。
「撃てー!」
「はっ!」
号令と共に魔法鉄砲弾を撃ち込み標的を破壊する。
派手な音を立てて標的が木っ端微塵に消えた。
「……なんだこの魔法は……ま、まぁ、良かろう。合格だ。」
朝からずっと続いていた過酷な試験が漸く終わったらしい。
軍服のおじさんが引きつった顔でそう言うと孤児院の院長が薄気味悪く笑った。
「この子ほどの人間兵器はいません。先程の魔法攻撃以外にも暗殺術に精神を操る魔法、様々な事を仕込んでおりますから。」
揉み手で軍服のおじさんに近付いた院長に金貨の袋が渡され、代わりに私の讓渡が成されたらしい。
私は「着いてこい」と言うおじさんに着いて歩いて孤児院を出た。
おじさんは馬、私は走って目的地まで向かった。
連れてこられた先は予想通りの軍事施設だった。
「今日からお前は少年兵としてここで私からの指示を待つのだ。軍人の見習いとして、先輩軍人達の従者として、暫く働け。お前に否は無い。私の指示には全て『了解です』と言うのだ。わかったな」
「了解です」
「私の時には『了解です、大佐』と言うんだが、まぁ、今は良い。おいおい覚えろ」
「了解です!大佐!」
そう返事をした私を満足そうに見た大佐が言った。
「見習いであり、従者であるお前は二十人部屋で雑魚寝になる。言っておくがこの軍事施設は女人禁制だ!この規則を破れば重い罰が科せられる!わかったか!」
私は一瞬ゴクリと息を呑み、瞬きをしたが「了解です!大佐!」と返事をすると素知らぬ顔をした。
自分は女です。なんて今言って大丈夫だろうか?と一瞬思ったが無言を貫いた。
もしかしたら自分が女だとわかった上でそう言った可能性だってある。うん、きっとそうに違いない。もし違った場合が恐ろしいがひとまず少女にはその日、その日を生き抜く事が何よりも大事だった。
「よし、ここだ!入れ」
ガラリと開けた扉の向こうには擦り切れた軍服っぽい服を着た小汚い少年達がたくさん居た。
「新入りだ!後はお前が教えてやれ!」
「はい、了解です大佐」
一人の大きな少年が前に出て敬礼する。
「お前達も着替えたらさっさと移動しろ」
そう言った大佐に残りの少年達が返事をした。
「「「「「了解です!大佐!!」」」」」
大きな声に私の身体がビクリと跳ねる。それを苛虐な眼差しが見下ろしていた。
「明日から早速任務開始だ。No.78」
トン、と背を押され私は中に足を踏み入れた。
そんな新入りをたくさんの少年達が無表情に見ている。
中には青年と変わらない体格の良い子もいて床に血みどろになり転がっている少年の身体を汚れた布で拭っている様だった。
赤黒い血に土の汚れが落ちきれていないままの肌を他の少年が無表情で、これまた薄汚れた布を濡らしただけの布で持ってゴシゴシと擦っている。
「…………あの」
戸惑った声が自分の口から出た。
私は、待てよ?と自分自身に戸惑う。
果たして自分は、今何を言おうとしたのか?
必要最低限の、戦う事と命令を聞く事、命令を理解する為の知識としての言葉は理解してはいたが、喋りは不得手だった。なので自分から喋ったりはあまりしたことが無い。多分、ここの連中もそうだろう。
でも、今、自分はあのズタボロの少年を看病するのはこの中なら自分の方が良いのでは?と思った。
そんな事は無い。自分だってあの少年達と同じような事しか出来ない。
いやいや、いやいや待ってよ。
と、そんな自分の中で声がする様な不思議な感覚に苛まれた。
もし化膿したらどうするの!?
そんな考えがチラつく。
なに?カノウって…
ああ、そうよ、化膿ってのは傷口が炎症して膿だりする事だ。なぜこんな当たり前の事を忘れてたんだろ?
おや?そんな知識あったかな?
しばし頭の中で混乱が起こった。知識が溢れて、溢れすぎて、私は目を回した。
そして……あっ、やばいわ!と私は理解してしまった。
私、とんだ世界に転生しちゃってるじゃない!?
とぶっ倒れる寸前で覚醒して、どうにか踏ん張った。
「ふぅー、こんにちは!今日からお世話になるNo.78です!宜しくお願いします!それから、新入りの一番下っ端なので、ぜひとも自分にその人の看病をさせて下さい!」
元気な声とにこやかな笑顔で、ぺこりとお辞儀したNo.78(私)をみんなは奇異な目で見て、コイツとは関わるまいと言う様に目を逸らされ、波が引く様に病人の元までの道が出来た。
私はこれ幸いと少年の元に向い、酷い有様の少年の様子に息を飲んだ。
ここではこれが当たり前の光景なのだろう。けれど、背の高い少年は何とか看病をしようとそれなりに動いていたのかも知れない。
「この薬草、使ってもいいですか?」
「……ああ。潰して使え」
これで何とかなればいいけれど。後でこの施設内に薬草が生えてないか見に行こう。
可愛い女の子だ。
美しい母親にそっくりな白金色の髪の美しい赤ん坊は覗き込んで来る人影を見てふにゃりと笑った。
「奥様、この目を見てくださいまし。獣人の金色の目には神の加護が宿っていると、そう言われておりましたよね?」
獣人の金の瞳には加護がある。
その昔、獣人の古代種と呼ばれる神が生み出した神の使いがいた。
その目は金色で聖なる力を持つ魔力を纏っており、その魔力の色は金と白の二色が交差し、彼等から繰り出される魔法攻撃は全て金と白に輝いていたと言われている。
それに因んで、獣人の金色の目は神の加護が宿っているとして縁起の良い事だとされていた。
「ええ……ええ、そうよ。なんと言う事かしら。見事な金色ね。お父様が知れば泣いて喜んだでしょうに。あぁ、だけどこの事がもしあの御方に知られれば…」
「奥様」と呼ばれる母親は、赤ん坊の金色の瞳を見て嬉しそうに涙を流した。
けれど日々追っ手に脅え、たった一人の使用人と身を隠すように暮らしていた為痩せ細り今にも消えそうな儚さだ。
母親は烟るようなまつ毛に美しい顔、白銀色の獣の耳を持つ隣国から攫われて来た狐の獣人だった。
魔法を封じられ、貴族に買われ、お手付きにされた為に身ごもった。
それを知った貴族の妻に刺客を差し向けられて身重の体で囲われていた愛人宅から命からがら隣国を目指して逃げて来たのだ。
母親は赤ん坊を見る度泣いた。
産まれた事を喜び、産まれてしまった事を嘆き、人には無い白金の髪と金色の娘の瞳を封じた母親は毎日「ごめんね」を繰り返していた。
その理由はすぐに判明することとなる。
「ごめんね。どうかあなただけでも生きて」
母親は産後の肥立ちが悪く、追っ手から逃げきれないと悟り、一つ向こうの少し栄えた街、エガリテにある教会の前に赤ん坊を置き去りにした。
名も無い赤ん坊はその日からエガリテの孤児院で番号を与えられ
No.78
と番号で呼ばれる事になった。
─────────────
味気無い食事に、規律の厳しい軍隊のような生活。
なんだここは、軍事施設か何かか?と今なら疑問を持ってしまいそうな訓練所や、懲罰房、武器庫があった。
この孤児院に来たものは皆、院長から洗脳され、精神干渉の魔法をかけられ、人間兵器と言う商品にされる。
そんなこの孤児院で十二年を過ごした私、No.78はある日院長に呼び出され試験を受けさせられていた。
軍に従事しているとわかる軍服姿のハゲたおじさんが朝からずっと私の試験をしている。今もまた気難しい顔をしているおじさんが私を見た。
「撃てー!」
「はっ!」
号令と共に魔法鉄砲弾を撃ち込み標的を破壊する。
派手な音を立てて標的が木っ端微塵に消えた。
「……なんだこの魔法は……ま、まぁ、良かろう。合格だ。」
朝からずっと続いていた過酷な試験が漸く終わったらしい。
軍服のおじさんが引きつった顔でそう言うと孤児院の院長が薄気味悪く笑った。
「この子ほどの人間兵器はいません。先程の魔法攻撃以外にも暗殺術に精神を操る魔法、様々な事を仕込んでおりますから。」
揉み手で軍服のおじさんに近付いた院長に金貨の袋が渡され、代わりに私の讓渡が成されたらしい。
私は「着いてこい」と言うおじさんに着いて歩いて孤児院を出た。
おじさんは馬、私は走って目的地まで向かった。
連れてこられた先は予想通りの軍事施設だった。
「今日からお前は少年兵としてここで私からの指示を待つのだ。軍人の見習いとして、先輩軍人達の従者として、暫く働け。お前に否は無い。私の指示には全て『了解です』と言うのだ。わかったな」
「了解です」
「私の時には『了解です、大佐』と言うんだが、まぁ、今は良い。おいおい覚えろ」
「了解です!大佐!」
そう返事をした私を満足そうに見た大佐が言った。
「見習いであり、従者であるお前は二十人部屋で雑魚寝になる。言っておくがこの軍事施設は女人禁制だ!この規則を破れば重い罰が科せられる!わかったか!」
私は一瞬ゴクリと息を呑み、瞬きをしたが「了解です!大佐!」と返事をすると素知らぬ顔をした。
自分は女です。なんて今言って大丈夫だろうか?と一瞬思ったが無言を貫いた。
もしかしたら自分が女だとわかった上でそう言った可能性だってある。うん、きっとそうに違いない。もし違った場合が恐ろしいがひとまず少女にはその日、その日を生き抜く事が何よりも大事だった。
「よし、ここだ!入れ」
ガラリと開けた扉の向こうには擦り切れた軍服っぽい服を着た小汚い少年達がたくさん居た。
「新入りだ!後はお前が教えてやれ!」
「はい、了解です大佐」
一人の大きな少年が前に出て敬礼する。
「お前達も着替えたらさっさと移動しろ」
そう言った大佐に残りの少年達が返事をした。
「「「「「了解です!大佐!!」」」」」
大きな声に私の身体がビクリと跳ねる。それを苛虐な眼差しが見下ろしていた。
「明日から早速任務開始だ。No.78」
トン、と背を押され私は中に足を踏み入れた。
そんな新入りをたくさんの少年達が無表情に見ている。
中には青年と変わらない体格の良い子もいて床に血みどろになり転がっている少年の身体を汚れた布で拭っている様だった。
赤黒い血に土の汚れが落ちきれていないままの肌を他の少年が無表情で、これまた薄汚れた布を濡らしただけの布で持ってゴシゴシと擦っている。
「…………あの」
戸惑った声が自分の口から出た。
私は、待てよ?と自分自身に戸惑う。
果たして自分は、今何を言おうとしたのか?
必要最低限の、戦う事と命令を聞く事、命令を理解する為の知識としての言葉は理解してはいたが、喋りは不得手だった。なので自分から喋ったりはあまりしたことが無い。多分、ここの連中もそうだろう。
でも、今、自分はあのズタボロの少年を看病するのはこの中なら自分の方が良いのでは?と思った。
そんな事は無い。自分だってあの少年達と同じような事しか出来ない。
いやいや、いやいや待ってよ。
と、そんな自分の中で声がする様な不思議な感覚に苛まれた。
もし化膿したらどうするの!?
そんな考えがチラつく。
なに?カノウって…
ああ、そうよ、化膿ってのは傷口が炎症して膿だりする事だ。なぜこんな当たり前の事を忘れてたんだろ?
おや?そんな知識あったかな?
しばし頭の中で混乱が起こった。知識が溢れて、溢れすぎて、私は目を回した。
そして……あっ、やばいわ!と私は理解してしまった。
私、とんだ世界に転生しちゃってるじゃない!?
とぶっ倒れる寸前で覚醒して、どうにか踏ん張った。
「ふぅー、こんにちは!今日からお世話になるNo.78です!宜しくお願いします!それから、新入りの一番下っ端なので、ぜひとも自分にその人の看病をさせて下さい!」
元気な声とにこやかな笑顔で、ぺこりとお辞儀したNo.78(私)をみんなは奇異な目で見て、コイツとは関わるまいと言う様に目を逸らされ、波が引く様に病人の元までの道が出来た。
私はこれ幸いと少年の元に向い、酷い有様の少年の様子に息を飲んだ。
ここではこれが当たり前の光景なのだろう。けれど、背の高い少年は何とか看病をしようとそれなりに動いていたのかも知れない。
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