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隣国
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森の奥に向かって歩き続けて、しばらくの間は魔物に度々遭遇したけれど幸いにして強い魔物にはあの斧鳥以外には遭遇しなかった。
星がたくさん見える様になったな、と思ったら急に開けた場所に出て、森を抜けたのだと知る。
いつの間にか国境を超えていた様だ。
「生きて森を抜けたんだ……」
そう呟くとじわじわと実感して、生きている事に安堵した。
でも、立ち止まること無く私は歩いた。
うわぁー。ここは何だかとても幻想的だな。
キラキラ光る虫達が月の光を浴びてさらに柔らかな光を放っていてとても綺麗だ。
獣王の治める国、トレランス王国ではこれが当たり前なのかな?
この国は自由と筋肉を愛する国で強さは正義だと言う思想の国らしい。
貴族がより力を示す為に重労働をする。
貴族がより権力を、財を示す為に道を作り、庶民の暮らしをどこまでよく出来るかを競い合う。
私はそんな国が(脳筋っぽいけど)あるのかと驚いた。
そんな説明を今、目の前の門番のおっちゃんが私に永遠に続くのでは?と思ってしまうくらい熱く語ってくれていた。
この国に入る為のお金を一旦立て替えてもらう為に森で狩った魔物の魔石の中くらいの石を担保に出したら驚かれてしまったけど、あっさりOKを出されてちょっぴり拍子抜けした。
もっと厳しい入国審査があると思っていた。
「わかるか、坊主!我が国の王様はすげぇお方なんだ!岩の悪魔の頭を叩き割ってだな」
「うん、うん、凄いね!でも、あのね?僕、昨日の夜から…歩き……っぱなしでね……」
先程から手続きの用紙に記入しつつおっちゃんの話を聞いているんだけど……もうダメっぽい…眠い
ぺしょ、と机に突っ伏した私は悪くないと思う。
長いよ、さっき終わった話が一周まわってまた帰ってきたし。
私の体力もやっぱり限界みたいだし。眠りに誘われる様に目蓋が閉じていく。
「No.7……」
あれ?気の所為かな?なんか、聞いた事ある声が………
今の声………名無しさんじゃ無かった?
やばいじゃん!?
ガバッと起き上がったら、後頭部にとんでもない衝撃を受けた。
ゴツン!と凄い音と衝撃が来て、蹲(うずくま)って呻く私の頭を冷たくてでっかい手が撫でてくれる。
「すっ、すまない。俺の顎にぶつかったんだ。大丈夫か?」
え?なんで顎をうちつけたはずの名無しさんよりも私の頭の方がこんなに痛いの!?
「………うん……う?ん?」
そろりと顔を上げればやっぱり、そこに居たのは
銀のような白のような中に少し濃い灰色みたいな斑模様の髪に、鋭いツリ目の黒い瞳。
やたらと顔の良い
ちょっと細身の筋肉質な身体をした……
つまり、名無しさんだ。
あーあ、なんでこんなにすぐ捕まっちゃったの!?
悔しくて涙目で睨んだら名無しさんが狼狽えだした。
「捕まえに来たんじゃない!君に着いてきただけだ。」
およ?
私は眉間に皺を寄せて首を傾げる。
「僕に、着いてきたの?」
つまりは………え?どゆこと?
「えっと、なんで着いてきたの?」
「気付いたらお前が森に入って行ったから。心配になって着いてきたら。知らない内に隣国に入っていた。感謝する。」
「感謝……する…ってことは。つまりは、名無しさんもこの国に来たかったって事?え?じゃあ僕と一緒に旅をしてくれるの?!」
心細さ全開の私は涙目で縋る想いで名無しさんにしがみついた。言葉の通りコアラの子の様にガッシリしがみついた。
「……なっ、なにして」
戸惑いと驚きとで硬直してしまった名無しさんを無視して、二人旅の途中だと申告して勝手に名前を書いた。
一応、名前を書かなきゃいけない、だから、自分が付けたい名前の候補があればと聞いたけど、「名無しでもいい」とか言い出したから私が決めた。
私はクリス、名無しさんはエタンって名前にした。
エタンは強いって意味なので軍の訓練でも嫌味な少佐達に蹴られて、逆に蹴った少佐の足が折れていたってエピソードを思い出したから。
「うん、ぴったりだと思う!」そう言うと名無しさんが何故が固まっていた。
そして私のクリスは、ひとまず、クリスなら男女関係ないし。かなり適当に決めたけどクリス、うん、悪く無いよね?
そんな感じで凄く適当に書いた名前だったけど。
「………エタン」
と自分の名前を勝手に書いた私を避難すること無く名無しさん改、エタンは、ブツブツと『エタン』と言う言葉を繰り返しだした。
あれ?ヤバい、気に入らなかった?
「…あの。ごめんね?気に入らなかった?もし、冒険者登録するならその時に名前をさ、自分で付けたらちゃんと登録されるって聞いたからさ。あの……ごめんね?」
恐る恐ると見上げると名無しさんが泣いていた。
比喩でも何でもなくて、ボロッと涙を零したのだ。
や、ヤバい
私は慌てた。「あの、本当に悪気は…」
「違っ、違うんだ。お前が、いや、お前だけじゃなくて。初めて、自分を呼ぼうとしてくれる人がいた事に。自分に名前をくれた事に。しかも意味まである名前をくれて、驚いただけだ。ただ、嬉しくて。」
何言ってるのか、早口過ぎてよくわからなかったけど。つまりは、名前気に入ってくれたんだな。
私はにこにこと笑って。
ついでに、門番のおっちゃん、国境警備隊の隊長さんも意味はわかってなさげだけど、新たな話し相手確保にホクホクと笑顔になって名無しさん、改め、エタンを見ていた。
筋肉質な身体はまだ肉付きが悪くバランスが良くない。
たくさん食べさせる必要があるな、なんてエタンの筋肉を見て思った。
大人と変わらない長身だけど育ち盛りの少年のはずだ。
「坊主の兄ちゃんか!?ずいぶん立派な白豹だな。ああ、人族とのハーフかい。だからまだ獣人化してないんだな。まぁ、アレだ。女が必要な時期になったら二十四番街の街に行ったら即、金で解決だからな!!」
「は?」
「………白豹?えっ?名無……エタン…って獣人だったの!?」
おっちゃんの思いもよらない言葉に私どころか当の本人であるエタンまで驚き、こちらは叫ぶ私とは違いポカンとしている。
「お、おぅ。なんだ自分の事なのに知らなかったのか?ん?んん!?金に白の魔力?」
おっちゃんが更に目を丸くしてエタンを見た。
「ちょっと鑑定をしても良いか?」
「ああ、構わないが。」
『鑑定眼』
「おっ、お前、先祖返りか!?こりゃー珍しい!」
エタンをじっと怪しげにジロジロと見ていたおっちゃんだったが、鑑定をして良いかとエタンに迫りだした。『鑑定』って魔法があったのかと驚いた。
そしておっちゃんが叫んだ言葉。
なんだ先祖返りって?それって珍しいの?
だから、私はおっちゃんが口にした女が必要な時期って怪しげな言葉の事をすっかり忘れていた。
「おっ前、自分の事なのになんにも知らねぇんだな!?こっちがびっくりだ!」
そう言ったおっちゃんは先祖返りについて、身振り手振りで教えてくれた。
曰く。
古代種の御先祖達には恐ろしいほどの強大な力と知恵、世界を知り得る世界から受け継がれる知識を持っていたそうだ。
そんな古代種達の血は次第に薄まり、獣人達の特殊能力も一定の水準で弱まり落ち着いた。
種の固定がなされたなのだ。そう神は言った。
それからは古代種程のずば抜けた力を持つ者は産まれなくなったが、代わりに、極々稀に、古代種に近い力を持つ種が産まれる事があるそうだ。
それを先祖返りと呼ぶ。古代種に近い白に近い色に金色の目をした特殊な色付きの魔力を持つそうだ。
「その黒に見せかけている目は魔法で色変えをしてんだろ?おっちゃんは魔法破りが固定スキルだからよ。ちょっとした魔法なら勝手に見破っちまうのさ」
「…えっ?エタンそんな魔法使ってたの?」
「………幼い頃に魔法書で遊んでたら…戻らなくなった」
そう言ったエタンは何やら戸惑った顔で私を見た。
「まぁ、アレだ。おっちゃんが触れたら魔法が強制解除するけど。触ろうか?」
おっちゃんの明るい問いかけにエタンは戸惑いながら頷いた。
「頼めるか?」
おっちゃんは「よし来た!」と何やら嬉しそうにエタンの肩に触れたのだった。
星がたくさん見える様になったな、と思ったら急に開けた場所に出て、森を抜けたのだと知る。
いつの間にか国境を超えていた様だ。
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そんな説明を今、目の前の門番のおっちゃんが私に永遠に続くのでは?と思ってしまうくらい熱く語ってくれていた。
この国に入る為のお金を一旦立て替えてもらう為に森で狩った魔物の魔石の中くらいの石を担保に出したら驚かれてしまったけど、あっさりOKを出されてちょっぴり拍子抜けした。
もっと厳しい入国審査があると思っていた。
「わかるか、坊主!我が国の王様はすげぇお方なんだ!岩の悪魔の頭を叩き割ってだな」
「うん、うん、凄いね!でも、あのね?僕、昨日の夜から…歩き……っぱなしでね……」
先程から手続きの用紙に記入しつつおっちゃんの話を聞いているんだけど……もうダメっぽい…眠い
ぺしょ、と机に突っ伏した私は悪くないと思う。
長いよ、さっき終わった話が一周まわってまた帰ってきたし。
私の体力もやっぱり限界みたいだし。眠りに誘われる様に目蓋が閉じていく。
「No.7……」
あれ?気の所為かな?なんか、聞いた事ある声が………
今の声………名無しさんじゃ無かった?
やばいじゃん!?
ガバッと起き上がったら、後頭部にとんでもない衝撃を受けた。
ゴツン!と凄い音と衝撃が来て、蹲(うずくま)って呻く私の頭を冷たくてでっかい手が撫でてくれる。
「すっ、すまない。俺の顎にぶつかったんだ。大丈夫か?」
え?なんで顎をうちつけたはずの名無しさんよりも私の頭の方がこんなに痛いの!?
「………うん……う?ん?」
そろりと顔を上げればやっぱり、そこに居たのは
銀のような白のような中に少し濃い灰色みたいな斑模様の髪に、鋭いツリ目の黒い瞳。
やたらと顔の良い
ちょっと細身の筋肉質な身体をした……
つまり、名無しさんだ。
あーあ、なんでこんなにすぐ捕まっちゃったの!?
悔しくて涙目で睨んだら名無しさんが狼狽えだした。
「捕まえに来たんじゃない!君に着いてきただけだ。」
およ?
私は眉間に皺を寄せて首を傾げる。
「僕に、着いてきたの?」
つまりは………え?どゆこと?
「えっと、なんで着いてきたの?」
「気付いたらお前が森に入って行ったから。心配になって着いてきたら。知らない内に隣国に入っていた。感謝する。」
「感謝……する…ってことは。つまりは、名無しさんもこの国に来たかったって事?え?じゃあ僕と一緒に旅をしてくれるの?!」
心細さ全開の私は涙目で縋る想いで名無しさんにしがみついた。言葉の通りコアラの子の様にガッシリしがみついた。
「……なっ、なにして」
戸惑いと驚きとで硬直してしまった名無しさんを無視して、二人旅の途中だと申告して勝手に名前を書いた。
一応、名前を書かなきゃいけない、だから、自分が付けたい名前の候補があればと聞いたけど、「名無しでもいい」とか言い出したから私が決めた。
私はクリス、名無しさんはエタンって名前にした。
エタンは強いって意味なので軍の訓練でも嫌味な少佐達に蹴られて、逆に蹴った少佐の足が折れていたってエピソードを思い出したから。
「うん、ぴったりだと思う!」そう言うと名無しさんが何故が固まっていた。
そして私のクリスは、ひとまず、クリスなら男女関係ないし。かなり適当に決めたけどクリス、うん、悪く無いよね?
そんな感じで凄く適当に書いた名前だったけど。
「………エタン」
と自分の名前を勝手に書いた私を避難すること無く名無しさん改、エタンは、ブツブツと『エタン』と言う言葉を繰り返しだした。
あれ?ヤバい、気に入らなかった?
「…あの。ごめんね?気に入らなかった?もし、冒険者登録するならその時に名前をさ、自分で付けたらちゃんと登録されるって聞いたからさ。あの……ごめんね?」
恐る恐ると見上げると名無しさんが泣いていた。
比喩でも何でもなくて、ボロッと涙を零したのだ。
や、ヤバい
私は慌てた。「あの、本当に悪気は…」
「違っ、違うんだ。お前が、いや、お前だけじゃなくて。初めて、自分を呼ぼうとしてくれる人がいた事に。自分に名前をくれた事に。しかも意味まである名前をくれて、驚いただけだ。ただ、嬉しくて。」
何言ってるのか、早口過ぎてよくわからなかったけど。つまりは、名前気に入ってくれたんだな。
私はにこにこと笑って。
ついでに、門番のおっちゃん、国境警備隊の隊長さんも意味はわかってなさげだけど、新たな話し相手確保にホクホクと笑顔になって名無しさん、改め、エタンを見ていた。
筋肉質な身体はまだ肉付きが悪くバランスが良くない。
たくさん食べさせる必要があるな、なんてエタンの筋肉を見て思った。
大人と変わらない長身だけど育ち盛りの少年のはずだ。
「坊主の兄ちゃんか!?ずいぶん立派な白豹だな。ああ、人族とのハーフかい。だからまだ獣人化してないんだな。まぁ、アレだ。女が必要な時期になったら二十四番街の街に行ったら即、金で解決だからな!!」
「は?」
「………白豹?えっ?名無……エタン…って獣人だったの!?」
おっちゃんの思いもよらない言葉に私どころか当の本人であるエタンまで驚き、こちらは叫ぶ私とは違いポカンとしている。
「お、おぅ。なんだ自分の事なのに知らなかったのか?ん?んん!?金に白の魔力?」
おっちゃんが更に目を丸くしてエタンを見た。
「ちょっと鑑定をしても良いか?」
「ああ、構わないが。」
『鑑定眼』
「おっ、お前、先祖返りか!?こりゃー珍しい!」
エタンをじっと怪しげにジロジロと見ていたおっちゃんだったが、鑑定をして良いかとエタンに迫りだした。『鑑定』って魔法があったのかと驚いた。
そしておっちゃんが叫んだ言葉。
なんだ先祖返りって?それって珍しいの?
だから、私はおっちゃんが口にした女が必要な時期って怪しげな言葉の事をすっかり忘れていた。
「おっ前、自分の事なのになんにも知らねぇんだな!?こっちがびっくりだ!」
そう言ったおっちゃんは先祖返りについて、身振り手振りで教えてくれた。
曰く。
古代種の御先祖達には恐ろしいほどの強大な力と知恵、世界を知り得る世界から受け継がれる知識を持っていたそうだ。
そんな古代種達の血は次第に薄まり、獣人達の特殊能力も一定の水準で弱まり落ち着いた。
種の固定がなされたなのだ。そう神は言った。
それからは古代種程のずば抜けた力を持つ者は産まれなくなったが、代わりに、極々稀に、古代種に近い力を持つ種が産まれる事があるそうだ。
それを先祖返りと呼ぶ。古代種に近い白に近い色に金色の目をした特殊な色付きの魔力を持つそうだ。
「その黒に見せかけている目は魔法で色変えをしてんだろ?おっちゃんは魔法破りが固定スキルだからよ。ちょっとした魔法なら勝手に見破っちまうのさ」
「…えっ?エタンそんな魔法使ってたの?」
「………幼い頃に魔法書で遊んでたら…戻らなくなった」
そう言ったエタンは何やら戸惑った顔で私を見た。
「まぁ、アレだ。おっちゃんが触れたら魔法が強制解除するけど。触ろうか?」
おっちゃんの明るい問いかけにエタンは戸惑いながら頷いた。
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