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第7話 解散する人達
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校庭に飛び出した私はすぐにそこにいたドラゴンをグーパンで殴り飛ばした。
「いい加減にしろ!」
「ぎゃおおおおん!!」
ただのグーパンではない。スキルの力を拳に乗せて打ち放ったのだ。でなければ女の子一人の力でドラゴンをぶちのめせたりはしない。
吹っ飛んだドラゴンは校門に激突。踏みつぶされて半壊していた校門がさらに完膚なきまでに崩れたけど、どうせ直すなら修理費用は変わらないだろうと思っておく。
正也君は驚いた顔で宙に浮かぶ私を見上げていた。
「お前は魔王なのか?」
「いかにも」
誤魔化す言葉はいろいろ考えたが、もう面倒だし、そう認識されてるならもうそれでいいかと私は諦めた。
「ドラゴンもミノタウロスも私の意思に反したから始末しに来たのだ」
ついでに会議で出された彼らの意見に乗っておこう。もう魔王の目的は何だと変な憶測を飛ばされるのはうんざりだ。
「俺達の憶測が当たっていたということか」
「まあ、そんなところ」
私はそこで正也君から校門の方へと意識を向ける。ドラゴンは立ち上がって怒り狂っていた。
「しつこいドラゴンだな。グーパン一発で沈まないか」
魔王のスキルならモンスターも従えられるらしいが、私にはドラゴンを飼う気はない。別に可愛くもないし、世話も大変そうだ。
私はヘルファイアを出そうとして止めておいた。部下を無慈悲に殺す冷酷な魔王だとは思われなくない。
ここは優しくしてやろう。
「ディメンションホール」
私はドラゴンの足元に次元の穴を開くとそこにドラゴンを放り込んだ。片付け終了である。何て優しい私。
正也君は驚いてそんな私を見上げていた。
「なぜ魔王のお前が俺達を助けるんだ?」
「フッ、私には人間と敵対する意思はないのだよ」
「……」
再び会議で出された意見に乗ってやる。面倒な言い訳を自分で考えずに済んだ。
そういう意味では会議に出ておいて良かったなと思う私であった。
魔法使いの少女は遠く離れた高い場所で立ったままその戦いを最後まで見届けた。
「あれが魔王ですか。本当に実在していたとは。マム先生の封じていた何て恐ろしい呪われた力」
少女は自分の手が震えているのを感じていた。それが何によるものなのかはよく分からない。
魔王の力が恐ろしいのか、あるいはドラゴンが倒されて良かったと思っているのか……
「いずれにしても慎重な行動が必要のようですね」
少女は勝負を急がない。魔王への早急な接触は避け、この場は姿を消す事にした。
会議室に戻った私は変身を解いてすぐに菜々ちゃんの肩を揺さぶって起こした。
「起きて、菜々ちゃん。起きてってば」
「ん……」
スキルを使えば目覚めさせる事も簡単だが、不用意にスキルを使う事を私は選ばない。菜々ちゃんはすぐに目を覚ましてくれた。
「あれ? まやかちゃん? あたし、寝てた?」
「うん、ドラゴンにびっくりして気絶したんだよ」
「あはは、あたしってドジだよね。そうだ、ドラゴンはどうなったの?」
「もう大丈夫だよ。詳しい事は正也君に聞いて」
私は面倒な質門は彼に丸投げする。口下手な私が変に誤魔化して話すよりも正也君が話してくれた方が面倒が少なくて済むだろうから。
菜々ちゃんは安心したようだった。
「ありがとう、まやかちゃん。あたしの傍にいてくれて」
「これぐらいはなんてことはないよ。友達……だからね」
友達なんてくすぐったい言葉が果たして私に似合うのだろうか。菜々ちゃんにも正体を秘密にしているのに。でも、今はそれが正しい事のように思えた。
それからしばらくして正也君が私達を呼びにきた。
会議は再開されず解散との事だ。あれだけやられたら今日はもうみんな元気が無いかと思う私だった。
「いい加減にしろ!」
「ぎゃおおおおん!!」
ただのグーパンではない。スキルの力を拳に乗せて打ち放ったのだ。でなければ女の子一人の力でドラゴンをぶちのめせたりはしない。
吹っ飛んだドラゴンは校門に激突。踏みつぶされて半壊していた校門がさらに完膚なきまでに崩れたけど、どうせ直すなら修理費用は変わらないだろうと思っておく。
正也君は驚いた顔で宙に浮かぶ私を見上げていた。
「お前は魔王なのか?」
「いかにも」
誤魔化す言葉はいろいろ考えたが、もう面倒だし、そう認識されてるならもうそれでいいかと私は諦めた。
「ドラゴンもミノタウロスも私の意思に反したから始末しに来たのだ」
ついでに会議で出された彼らの意見に乗っておこう。もう魔王の目的は何だと変な憶測を飛ばされるのはうんざりだ。
「俺達の憶測が当たっていたということか」
「まあ、そんなところ」
私はそこで正也君から校門の方へと意識を向ける。ドラゴンは立ち上がって怒り狂っていた。
「しつこいドラゴンだな。グーパン一発で沈まないか」
魔王のスキルならモンスターも従えられるらしいが、私にはドラゴンを飼う気はない。別に可愛くもないし、世話も大変そうだ。
私はヘルファイアを出そうとして止めておいた。部下を無慈悲に殺す冷酷な魔王だとは思われなくない。
ここは優しくしてやろう。
「ディメンションホール」
私はドラゴンの足元に次元の穴を開くとそこにドラゴンを放り込んだ。片付け終了である。何て優しい私。
正也君は驚いてそんな私を見上げていた。
「なぜ魔王のお前が俺達を助けるんだ?」
「フッ、私には人間と敵対する意思はないのだよ」
「……」
再び会議で出された意見に乗ってやる。面倒な言い訳を自分で考えずに済んだ。
そういう意味では会議に出ておいて良かったなと思う私であった。
魔法使いの少女は遠く離れた高い場所で立ったままその戦いを最後まで見届けた。
「あれが魔王ですか。本当に実在していたとは。マム先生の封じていた何て恐ろしい呪われた力」
少女は自分の手が震えているのを感じていた。それが何によるものなのかはよく分からない。
魔王の力が恐ろしいのか、あるいはドラゴンが倒されて良かったと思っているのか……
「いずれにしても慎重な行動が必要のようですね」
少女は勝負を急がない。魔王への早急な接触は避け、この場は姿を消す事にした。
会議室に戻った私は変身を解いてすぐに菜々ちゃんの肩を揺さぶって起こした。
「起きて、菜々ちゃん。起きてってば」
「ん……」
スキルを使えば目覚めさせる事も簡単だが、不用意にスキルを使う事を私は選ばない。菜々ちゃんはすぐに目を覚ましてくれた。
「あれ? まやかちゃん? あたし、寝てた?」
「うん、ドラゴンにびっくりして気絶したんだよ」
「あはは、あたしってドジだよね。そうだ、ドラゴンはどうなったの?」
「もう大丈夫だよ。詳しい事は正也君に聞いて」
私は面倒な質門は彼に丸投げする。口下手な私が変に誤魔化して話すよりも正也君が話してくれた方が面倒が少なくて済むだろうから。
菜々ちゃんは安心したようだった。
「ありがとう、まやかちゃん。あたしの傍にいてくれて」
「これぐらいはなんてことはないよ。友達……だからね」
友達なんてくすぐったい言葉が果たして私に似合うのだろうか。菜々ちゃんにも正体を秘密にしているのに。でも、今はそれが正しい事のように思えた。
それからしばらくして正也君が私達を呼びにきた。
会議は再開されず解散との事だ。あれだけやられたら今日はもうみんな元気が無いかと思う私だった。
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