本当に心の闇は消えますか?

星河しょう

文字の大きさ
6 / 25

歯車〜軋む音〜

しおりを挟む

次の日、俺は学校に着くと、何も言わずに席に着いた。

唯はまだ学校に来てない様子だった。
だけど、なにかおかしかった。いつもと違う雰囲気をかもしだしていた。
俺が学校に着いた途端、一瞬だけ静まり、また騒ぎ始める。そして、俺を誰も見ないようにしていた。
唯がクラスに入る、少人数の女の子たちが唯に向かい話しかける、何を話しているのかは分からない。
唯は、笑顔で集団から抜け出し、小さい声で俺に挨拶をしてくる。
「おはよう、優くん」
「おはよう、唯」
そして、その小さい声のまま彼女は言った。
「優くん、これから起きるかもしれないこと、私も受け入れるから、受け入れて。」
「何が起きるの?」
「いいから。それと、放課後は出来るだけ毎日会おうね。」
「分かった。」

放課後、二人で歩く帰り道。俺は、唯に聞いてみた。
「朝、言ってたこと、何か理由があるの?」
「ん?優くんって、そんなに鈍いの?」
「なんで、疑問を疑問で返してくるかな。なんとなくおかしいって思ったけど。」
「そっか、だったら、私が女の子達に絡まれてたの覚えてる?」
「朝、来たときだよな?見てたよ。」
「私、優くんの去年のこととかを聞かされてたの、多分、ありもしないことをね。」
「どんなこと?」
「女の子にずっと告白してたとか、女の子としか話してなかったとか、聞いてて嫌になるくらい。」
「ふ~ん、別にそんなことしてないし否定は出来るけど、唯とは同じクラスではなかったからなぁ。そんなこと言われたらなぁ。」
「でも、それってあの子たちは分かってないの。だって、私が優くんを選んだの。優くんが私を選んだのなら、嫌だよ?それは。」
「だったら、なんで俺を選んだんだ?」
「秘密。いずれ分かるよ。」

俺は、そっかってだけ言って、駅に着いたので、そこでバイバイした。
帰り道の途中、LINEを交換してたので、試しに「また明日。」と送ってみる。
すると、彼女は、「明日、気をつけてね。」と返事が来た。

彼女のLINEの意味が分からないまま、一日が過ぎていった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか? そのほかに外伝も綴りました。

降る雪は沈む蒼の心を優しく包む〜冴えない根暗な陰キャぼっちの成り上がりリア充化プロジェクト〜

朔月カイト
恋愛
三年前に起きたある事件により心に大きな傷を負って、家族と近しい者以外には心を閉ざしてしまい、周りから遠ざけられるようになってしまった緋本蒼介。 高校二年生になってもそれは変わらず、ひっそりと陰に潜む様にして生活していた蒼介だが、ネット上で知り合ったある人物とオフ会をする事になり、その出会いが、彼の暗い高校生活を一変させる転機となる。 果たして彼は、見事に成り上がって立派なリア充になる事が出来るのか──。 冴えない根暗な陰キャぼっちのサクセスストーリー。

還暦の性 若い彼との恋愛模様

MisakiNonagase
恋愛
還暦を迎えた和子。保持する資格の更新講習で二十代後半の青年、健太に出会った。何気なくてLINE交換してメッセージをやりとりするうちに、胸が高鳴りはじめ、長年忘れていた恋心に花が咲く。 そんな還暦女性と二十代の青年の恋模様。 その後、結婚、そして永遠の別れまでを描いたストーリーです。 全7話

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

春の雨はあたたかいー家出JKがオッサンの嫁になって女子大生になるまでのお話

登夢
恋愛
春の雨の夜に出会った訳あり家出JKと真面目な独身サラリーマンの1年間の同居生活を綴ったラブストーリーです。私は家出JKで春の雨の日の夜に駅前にいたところオッサンに拾われて家に連れ帰ってもらった。家出の訳を聞いたオッサンは、自分と同じに境遇に同情して私を同居させてくれた。同居の代わりに私は家事を引き受けることにしたが、真面目なオッサンは私を抱こうとしなかった。18歳になったときオッサンにプロポーズされる。

同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。

ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。 真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。 引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。 偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。 ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。 優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。 大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。

処理中です...