本当に心の闇は消えますか?

星河しょう

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突然の、、、〜現実?〜

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2日目の放課後、俺らはなぜかカラオケボックスにいた。
放課後を告げるチャイムが鳴った途端、俺は手をひかれるように学校を出て、駅前のカラオケボックスに連れていかれたのである。

そして、沈黙はすぐに破られた。
田辺が話してきた。
「どうだった?朝のキスは。」
俺はすぐに反論。
「どうもこうもあるか!!クラス中、大騒ぎで、一日授業どころじゃなかったじゃないか。」
「だから?それがどうしたの?」
田辺はいたって真顔で言った。

俺の頭の中は、冷静ではいられなかった。
だが、思考ばかり繰り返していた。
だから、すべてを総括し聞いた。
俺も茶化さず、真顔で。
「なんで、こんな行動をしたんだ?」
俺の田辺へのイメージだが、考えもしないで行動するほど、田辺はバカじゃない。だが、こうなるだろうと考えて行動したとも考えにくい。
だったら、あの行動はどんな意味を持つのか、知りたいのが事実だ。
すると、予想外な言葉が返ってきた。

「実験をしたの。私が知りたいことがあったの。」
へ?俺の頭は今度ばかりは混乱した。
実験?何も言えなかった。
田辺は、困り果てた俺にこう続けた。
「ねぇ、私は優くんにキスをした。ただそれだけのことで、周りの人はどう反応するか見たかった、それだけ。」
「それだけって、それだけのためにキスをしたのか!?その実験のためだけに。」
「うん、そうだよ。ただ、一つ誤解されたくないから、言うね。」
田辺は一切、顔を崩さない。真顔のまま、真剣だった。
「私、優くんのこと好きなの、これだけは本当。だから、返事聞かせて?」
「そんなの、お互いのことも分かってないのに、いきなり、返事なんて、、、」
「だったら、分かったから付き合うっていうこと?、分からないからやめとくってこと?」
「そういう意味じゃ、、、」

田辺は、体を俺の横にくっつけてくる。
「なんなら、私、ここで優くんを襲ってしまってもいい。逆に襲われてもいいよ。」
「おい、ふざけてるのか?」
「ふざけてない、本気。」
俺は、女の子という存在が分からなくなった。
無論、人に興味はなかったのだが、女の子という存在を知ってしまい、興味は湧いてきてきまったのは、確かだ。

数十秒考え、俺は、田辺の誘いに乗ってみることにした。
「先に言っておくけど、俺は人に興味を持てない人間だし、学校とかもどうでもいいと思ってる。だけど、今、唯という存在を知ってしまったから、少なからず人間、異性に興味を持ち始めたのは確か。好きって感情もまだ分からないけど、それでもいいなら、付き合うけど、どう?」
田辺はすぐ笑顔になった。
「やっと、唯って呼んでくれた!!嬉しい!!」
いや、そこかよと思った、そして、田辺は言った。
「それでもいいよ。」
そして、その後の言葉に俺は、疑問を抱いた。
「私、優くんが人に興味ないの知ってたし、どんな人なのか、なんとなく気付いてたから。」
そして、抱きしめてきて、キスをしてきた。

1回目は何とも思わなかったというより、そんな余裕がなかったけど、2回目のキスは、温かくて、落ち着くような感覚がした。

そして、改めて、
「私のことよろしくね、優くん。」
「よろしく、唯。」
そして、俺に初めての彼女が出来た。

「あと、私の初めてのキスだから、責任も取ってね」
「初めてのキスをあんなことに使うなよ。」
「いいじゃん?思い出になるし、それにこれからもずっと一緒だから。」
「そうなるのか?」
「そうなるようにするの。」
と言って二人は、次の日も放課後、付き合うことにした。

この時はまだ知らなかった。
彼女には、俺以上に深い闇を抱えていたことを。
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