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二人の居場所〜禁断の扉〜
しおりを挟む最後の授業のチャイムが鳴り響いた。
やっと、自習から解放された俺だった。
が、学年主任の先生に職員室に呼び出された。
俺が職員室に入ると、奥野先生と唯がいた。
「優くん!!」「唯!!」
久々に会った気分だった。
だが、それも束の間、二人は学年主任の部屋で今回の件についての今後のことを聞かされた。
「この件で中井は隔離教室で授業を受けてもらう。田辺は通常教室で授業。これでどうかな?」と
田辺は反対した。
「私を隔離教室に入れてください。私が悪いんです、お願いいたします。」と。
「中井はどうだ?」
「二人で入れてもらいたい、もしくは、クラス全体でこれが行われているのなら、片方を通常教室にいてても、イジメが起こるだけだと思います。」
学年主任は二人ともを隔離するのはダメだと考えていると俺は思った。
だが、それは考えすぎでもあった。
「分かった、長期休暇の間に結論を出して二人に報告しよう。」と。
そして、二人は学年主任の部屋から出た。
唯が一つ提案をしてきた。
「図書室に行かない?」
図書室に着いた二人を待っていたのは、奥野先生だった。
「田辺さん、連れて来たんだね。」
「はい。」
そして、先生の口から、初めてのことを聞かされた。
「田辺さんは図書室の奥の部屋に唯一、入れる生徒なんだ。」
「ねぇ、優くん、条件はね、文学部に入ることなの。入部してくれない?」
俺は、訳が分からず、その場で怒鳴った。
「ちょっと待て、俺はその部活に勧誘されるために事件を起こすまでの行動をしてたのいうのか!?」
一瞬、唯を本気で疑った。
「違う!!違うの!!ごめん、こんな変なときに。。。」
唯はほんとに申し訳ないと思ってるらしい。俺は、とにかく話を聞くことにした。
「この奥の部屋が、なんとなく落ち着くの、学校と切り離された空間みたいで、本って見てみたら、すごく勉強になるんだよ。」
「だからって、俺まで入れる必要性あるのかよ。」
先生を横目に唯は話を続けた。
「ねぇ、私が優くんに一目惚れした理由、分かる?」
「分からないよ。」
「それはね、同じクラス表見たときに、発した言葉、それを聞いて好きになって、近くで見るともっと好きになったの。」
「あの、どこでも一緒って言葉か?あれだけで?」
「そう、この続きは、あの扉を開いて中で話したいんだけど、どうする?」
「分かったよ、入部する。先生いいんですか?」
奥野先生は「オッケー」とだけいい、先生が入部届けを作ってくれた。
先生が鍵を開ける。奥野先生が文学部の顧問らしい。
「優くん、扉を開けてみて。」
ギーっと軋む音、両開きのその部屋の中は、まさに宝の山の如く、本が積んである。
古文書や現代のビジネス本まで揃っていた。
そこに机と椅子があるだけというすごい部屋だった。
「どう?この部屋は。」
唯は聞いてくる。
俺は言葉を発せなかった。それは、衝撃だった、学校にこんな部屋があるなんてと。
先生が「また帰るとき言ってね、18時までだからね。」
二人は「は~い」と言って、文学部の部屋へと入って行った。
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