31 / 54
3日だけ光る石。
しおりを挟む
デューク様と2人で歩いていると、シンプルなアクセサリーなどが売っているお店を見つけた。
「デューク様。少しあちらのお店を見たいのですがいいですか?」
デューク様に声をかけてからお店の近くまで行くと。沢山の人がいる。
「このアクセサリーは3日だけ光る石なんです。この近くの鉱山で取れるんですよ。」
3日しか光らないことからホタル石と呼ばれる石だ。そして面白いのが全てが同じ色に光るわけではないということなのだ。
永遠に光続けるともっと色々できそうだけど、光らないからと言って使えないわけではない。
「お祭りの間はこの石を色々なところに吊るしておくんです。色とりどりの星が散りばめられているようでとてもきれいなんです。」
「光らなくなったらもう使わないのか?」
「光らなくなった石は不思議なことに消えてしまうんです。」いまだにどこに消えてしまうかは解明されていない。
中には、今までに亡くなった方々の魂が一時的に戻ってきてこの石に宿っているのではないかとも言われている。
3日間アクセサリーを身につけて一緒に楽しむ人も多い。
「光らせるには石同士を擦り合わせるんです。火打石の要領ですね。アクセサリーを二つかって同じ色に光った時は両思いなんて言い伝えもあるんですよ。すごく素敵ですよね…」私はアクセサリーを見ながらこの石について話した。
「じゃ、じゃあ、俺たちも一緒に買ってみないか?」
デュークさまが少し顔を背けながら話す。
「もう2日目だけどあと2日は楽しめる。もし同じ色が出たら2日間恋人として楽しむのはどうだろう。」
確かに、私たち2人とも恋人や婚約者がいないし。デューク様が相手なら嫌な気持ちはない。今後の参考にもなるかもしれないし。少し恥ずかしいけど「周りはカップルだらけですもんね!2人で少し恋人気分を味わってみるのもいいかもしれません。ぜひよろしくお願いします。」と伝えた。まぁ、あくまでも同じ色に光ったらという時前提だから必ず光るとは言い切れないけど。
「ティアナ、約束だからな。」
「はい。」
「今はまだ、疑似恋愛で許してやる…」という言葉が聞こえたけど私は聞かなかったふりをした。
⟡.·*.··············································⟡.·*.
デューク視点。
アナから呼び名をティアナに変えてみたが呼びにくいなんてことはなく思っていたよりもすんなり馴染んだ。
今日のティアナの格好を見た時。どこかの天使が舞い降りたのではないかという衝撃を喰らった。昨日、ムーランがニーナのことを妖精だとか言っていたけど、ティアナの方が儚げでどこかに飛んでいってしまいそうな妖精を彷彿とさせる。
元々色白の肌だったが、髪色がピンクゴールドに変わったことで透け感が増したような気がした。
そして、昨日とは違う服装。恐らく髪の色に合わせたんだろうが、とても似合ってきた。編み上げブーツに膝丈の青いスカート。中にパニエを履いているのか少しふわっとしていた。
白のブラウスにベストを羽織っていてスカートとベストには赤と黄色の刺繍が施されていた。
始めはレナードたちと回ろうと思っていたがいつの間にか逸れてしまい2人で回ることになったが、俺が正直に気持ちを伝えるとティアナも2人で回りましょうと返してくれて嬉しかった。
所々出るティアナの笑顔に好きな気持ちがどんどん抑えられなくなっていく。可愛らしいティアナも、学院にいる時のおさげ姿も男より勇敢なティアナもすべてが好きだ。
でもきっとまだ、ティアナはこの気持ちがわからないだろう…それにニーナのこともある。できれば今後のことを考えるとそろそろニーナのこともどうにかしなければならない。
恋人ができたら少しは変わるかとおもったがそんなことはなかったようだし…この収穫祭が終わったら一度ティアナとニーナのことについては話さなきゃならないと思っている。ティアナは面倒臭いから自分が我慢すればくらいに思っていそうだけど、俺は色々なティアナがみたい。
ティアナを見ながら色々考えていると一つのお店でティアナが停まった。
なんでもアクセサリー屋さんらしい。なんでも3日しか光らないホタル石と言われるものだそうだ。
昨日夜は色々な色に光っていると話していたことを思い出し、この石が光っているのだと知った。
昨夜ティアナと出かけた時は色々な色に光っていてとても神秘的な世界だったのを覚えている。ティアナが石について説明してくれる。
「光らせるには石同士を擦り合わせるんです。火打石の要領ですね。アクセサリーを二つかって同じ色に光った時は両思いなんて言い伝えもあるんですよ。すごく素敵ですよね…」
アクセサリーを眺めながら話すティアナも素敵です。と心の中で思いながら俺はあることを思いついた。
この二日間ティアナと恋人として過ごすことで少しは俺のことを気にしてくれるんじゃないか考える。
「じゃ、じゃあ、俺たちも一緒に買ってみないか?」
少し顔を逸らしながら話を続ける。ティアナがどんな顔をしているのか怖くて見れない。
「もう2日目だけどあと2日は楽しめる。もし同じ色が出たら2日間恋人として楽しむのはどうだろう。」
次第に言葉が早くなってしまったが、なんとか話すことができた。内心バクバクだ。
すると、少し考えてだティアナから
「周りはカップルだらけですもんね!2人で少し恋人気分を味わってみるのもいいかもしれません。ぜひよろしくお願いします。」と返答が来た。
今頭の中の俺が天使の格好をしてラッパを吹いている。
取り敢えず一歩前進ということだ。
2人で石を選び火打石の要領で石を擦り合わせると少しずつ光ってきた。
「私の石は水色でした。デューク様は何色でしたか?」
「まだ目を瞑っていてみていない。」
怖くて何色か見えないでいるとティアナがクスクスと笑い始める。
「見ないと何も始まらないですよ。取り敢えず手を開いてください。石が割れてしまいます。」
いつの間にか手に力が入っていたらしい…ゆっくり開くと俺の意思は青に近い紫に光っていた。
思わず違う色に光ったことにショックを覚える。
「デューク様がせっかく恋人気分をと言ってくださいましたし、青に濃い紫と水色。元の色は両方とも青ですから。同じ色ということでいいんじゃないでしょうか?」
まさか、ティアナがこんな提案をしてくれると思っておらず、「いいのか?」と聞き返してしまった。
ティアナが、「そ、その、デューク様なら嫌じゃないです。」と少し顔を赤くしながらいうものだから思わず抱きしめてしまった。
あぁ、早く本当の恋人にしたいな。そのためにもそろそろ動かないといけないなと思った。取り敢えずこの二日間はこの二日間でたっぷり堪能しようと心に決めた。
「デューク様。少しあちらのお店を見たいのですがいいですか?」
デューク様に声をかけてからお店の近くまで行くと。沢山の人がいる。
「このアクセサリーは3日だけ光る石なんです。この近くの鉱山で取れるんですよ。」
3日しか光らないことからホタル石と呼ばれる石だ。そして面白いのが全てが同じ色に光るわけではないということなのだ。
永遠に光続けるともっと色々できそうだけど、光らないからと言って使えないわけではない。
「お祭りの間はこの石を色々なところに吊るしておくんです。色とりどりの星が散りばめられているようでとてもきれいなんです。」
「光らなくなったらもう使わないのか?」
「光らなくなった石は不思議なことに消えてしまうんです。」いまだにどこに消えてしまうかは解明されていない。
中には、今までに亡くなった方々の魂が一時的に戻ってきてこの石に宿っているのではないかとも言われている。
3日間アクセサリーを身につけて一緒に楽しむ人も多い。
「光らせるには石同士を擦り合わせるんです。火打石の要領ですね。アクセサリーを二つかって同じ色に光った時は両思いなんて言い伝えもあるんですよ。すごく素敵ですよね…」私はアクセサリーを見ながらこの石について話した。
「じゃ、じゃあ、俺たちも一緒に買ってみないか?」
デュークさまが少し顔を背けながら話す。
「もう2日目だけどあと2日は楽しめる。もし同じ色が出たら2日間恋人として楽しむのはどうだろう。」
確かに、私たち2人とも恋人や婚約者がいないし。デューク様が相手なら嫌な気持ちはない。今後の参考にもなるかもしれないし。少し恥ずかしいけど「周りはカップルだらけですもんね!2人で少し恋人気分を味わってみるのもいいかもしれません。ぜひよろしくお願いします。」と伝えた。まぁ、あくまでも同じ色に光ったらという時前提だから必ず光るとは言い切れないけど。
「ティアナ、約束だからな。」
「はい。」
「今はまだ、疑似恋愛で許してやる…」という言葉が聞こえたけど私は聞かなかったふりをした。
⟡.·*.··············································⟡.·*.
デューク視点。
アナから呼び名をティアナに変えてみたが呼びにくいなんてことはなく思っていたよりもすんなり馴染んだ。
今日のティアナの格好を見た時。どこかの天使が舞い降りたのではないかという衝撃を喰らった。昨日、ムーランがニーナのことを妖精だとか言っていたけど、ティアナの方が儚げでどこかに飛んでいってしまいそうな妖精を彷彿とさせる。
元々色白の肌だったが、髪色がピンクゴールドに変わったことで透け感が増したような気がした。
そして、昨日とは違う服装。恐らく髪の色に合わせたんだろうが、とても似合ってきた。編み上げブーツに膝丈の青いスカート。中にパニエを履いているのか少しふわっとしていた。
白のブラウスにベストを羽織っていてスカートとベストには赤と黄色の刺繍が施されていた。
始めはレナードたちと回ろうと思っていたがいつの間にか逸れてしまい2人で回ることになったが、俺が正直に気持ちを伝えるとティアナも2人で回りましょうと返してくれて嬉しかった。
所々出るティアナの笑顔に好きな気持ちがどんどん抑えられなくなっていく。可愛らしいティアナも、学院にいる時のおさげ姿も男より勇敢なティアナもすべてが好きだ。
でもきっとまだ、ティアナはこの気持ちがわからないだろう…それにニーナのこともある。できれば今後のことを考えるとそろそろニーナのこともどうにかしなければならない。
恋人ができたら少しは変わるかとおもったがそんなことはなかったようだし…この収穫祭が終わったら一度ティアナとニーナのことについては話さなきゃならないと思っている。ティアナは面倒臭いから自分が我慢すればくらいに思っていそうだけど、俺は色々なティアナがみたい。
ティアナを見ながら色々考えていると一つのお店でティアナが停まった。
なんでもアクセサリー屋さんらしい。なんでも3日しか光らないホタル石と言われるものだそうだ。
昨日夜は色々な色に光っていると話していたことを思い出し、この石が光っているのだと知った。
昨夜ティアナと出かけた時は色々な色に光っていてとても神秘的な世界だったのを覚えている。ティアナが石について説明してくれる。
「光らせるには石同士を擦り合わせるんです。火打石の要領ですね。アクセサリーを二つかって同じ色に光った時は両思いなんて言い伝えもあるんですよ。すごく素敵ですよね…」
アクセサリーを眺めながら話すティアナも素敵です。と心の中で思いながら俺はあることを思いついた。
この二日間ティアナと恋人として過ごすことで少しは俺のことを気にしてくれるんじゃないか考える。
「じゃ、じゃあ、俺たちも一緒に買ってみないか?」
少し顔を逸らしながら話を続ける。ティアナがどんな顔をしているのか怖くて見れない。
「もう2日目だけどあと2日は楽しめる。もし同じ色が出たら2日間恋人として楽しむのはどうだろう。」
次第に言葉が早くなってしまったが、なんとか話すことができた。内心バクバクだ。
すると、少し考えてだティアナから
「周りはカップルだらけですもんね!2人で少し恋人気分を味わってみるのもいいかもしれません。ぜひよろしくお願いします。」と返答が来た。
今頭の中の俺が天使の格好をしてラッパを吹いている。
取り敢えず一歩前進ということだ。
2人で石を選び火打石の要領で石を擦り合わせると少しずつ光ってきた。
「私の石は水色でした。デューク様は何色でしたか?」
「まだ目を瞑っていてみていない。」
怖くて何色か見えないでいるとティアナがクスクスと笑い始める。
「見ないと何も始まらないですよ。取り敢えず手を開いてください。石が割れてしまいます。」
いつの間にか手に力が入っていたらしい…ゆっくり開くと俺の意思は青に近い紫に光っていた。
思わず違う色に光ったことにショックを覚える。
「デューク様がせっかく恋人気分をと言ってくださいましたし、青に濃い紫と水色。元の色は両方とも青ですから。同じ色ということでいいんじゃないでしょうか?」
まさか、ティアナがこんな提案をしてくれると思っておらず、「いいのか?」と聞き返してしまった。
ティアナが、「そ、その、デューク様なら嫌じゃないです。」と少し顔を赤くしながらいうものだから思わず抱きしめてしまった。
あぁ、早く本当の恋人にしたいな。そのためにもそろそろ動かないといけないなと思った。取り敢えずこの二日間はこの二日間でたっぷり堪能しようと心に決めた。
1,035
あなたにおすすめの小説
【完結】お花畑ヒロインの義母でした〜連座はご勘弁!可愛い息子を連れて逃亡します〜+おまけSS
himahima
恋愛
夫が少女を連れ帰ってきた日、ここは前世で読んだweb小説の世界で、私はざまぁされるお花畑ヒロインの義母に転生したと気付く。
えっ?!遅くない!!せめてくそ旦那と結婚する10年前に思い出したかった…。
ざまぁされて取り潰される男爵家の泥舟に一緒に乗る気はありませんわ!
アルファポリス恋愛ランキング入りしました!
読んでくれた皆様ありがとうございます。
*他サイトでも公開中
なろう日間総合ランキング2位に入りました!
未来の記憶を手に入れて~婚約破棄された瞬間に未来を知った私は、受け入れて逃げ出したのだが~
キョウキョウ
恋愛
リムピンゼル公爵家の令嬢であるコルネリアはある日突然、ヘルベルト王子から婚約を破棄すると告げられた。
その瞬間にコルネリアは、処刑されてしまった数々の未来を見る。
絶対に死にたくないと思った彼女は、婚約破棄を快く受け入れた。
今後は彼らに目をつけられないよう、田舎に引きこもって地味に暮らすことを決意する。
それなのに、王子の周りに居た人達が次々と私に求婚してきた!?
※カクヨムにも掲載中の作品です。
溺愛最強 ~気づいたらゲームの世界に生息していましたが、悪役令嬢でもなければ断罪もされないので、とにかく楽しむことにしました~
夏笆(なつは)
恋愛
「おねえしゃま。こえ、すっごくおいしいでし!」
弟のその言葉は、晴天の霹靂。
アギルレ公爵家の長女であるレオカディアは、その瞬間、今自分が生きる世界が前世で楽しんだゲーム「エトワールの称号」であることを知った。
しかし、自分は王子エルミニオの婚約者ではあるものの、このゲームには悪役令嬢という役柄は存在せず、断罪も無いので、攻略対象とはなるべく接触せず、穏便に生きて行けば大丈夫と、生きることを楽しむことに決める。
醤油が欲しい、うにが食べたい。
レオカディアが何か「おねだり」するたびに、アギルレ領は、周りの領をも巻き込んで豊かになっていく。
既にゲームとは違う展開になっている人間関係、その学院で、ゲームのヒロインは前世の記憶通りに攻略を開始するのだが・・・・・?
小説家になろうにも掲載しています。
転生した世界のイケメンが怖い
祐月
恋愛
わたしの通う学院では、近頃毎日のように喜劇が繰り広げられている。
第二皇子殿下を含む学院で人気の美形子息達がこぞって一人の子爵令嬢に愛を囁き、殿下の婚約者の公爵令嬢が諌めては返り討ちにあうという、わたしにはどこかで見覚えのある光景だ。
わたし以外の皆が口を揃えて言う。彼らはものすごい美形だと。
でもわたしは彼らが怖い。
わたしの目には彼らは同じ人間には見えない。
彼らはどこからどう見ても、女児向けアニメキャラクターショーの着ぐるみだった。
2024/10/06 IF追加
小説を読もう!にも掲載しています。
痩せすぎ貧乳令嬢の侍女になりましたが、前世の技術で絶世の美女に変身させます
ちゃんゆ
恋愛
男爵家の三女に産まれた私。衝撃的な出来事などもなく、頭を打ったわけでもなく、池で溺れて死にかけたわけでもない。ごくごく自然に前世の記憶があった。
そして前世の私は…
ゴットハンドと呼ばれるほどのエステティシャンだった。
とあるお屋敷へ呼ばれて行くと、そこには細い細い風に飛ばされそうなお嬢様がいた。
お嬢様の悩みは…。。。
さぁ、お嬢様。
私のゴッドハンドで世界を変えますよ?
**********************
転生侍女シリーズ第三弾。
『おデブな悪役令嬢の侍女に転生しましたが、前世の技術で絶世の美女に変身させます』
『醜いと蔑まれている令嬢の侍女になりましたが、前世の技術で絶世の美女に変身させます』
の続編です。
続編ですが、これだけでも楽しんでいただけます。
前作も読んでいただけるともっと嬉しいです!
婚約破棄で悪役令嬢を辞めたので、今日から素で生きます。
黒猫かの
恋愛
「エリー・オルブライト! 貴様との婚約を破棄する!」
豪華絢爛な夜会で、ウィルフレッド王子から突きつけられた非情な宣告。
しかし、公爵令嬢エリーの心境は……「よっしゃあ! やっと喋れるわ!!」だった。
【完結済】私、地味モブなので。~転生したらなぜか最推し攻略対象の婚約者になってしまいました~
降魔 鬼灯
恋愛
マーガレット・モルガンは、ただの地味なモブだ。前世の最推しであるシルビア様の婚約者を選ぶパーティーに参加してシルビア様に会った事で前世の記憶を思い出す。 前世、人生の全てを捧げた最推し様は尊いけれど、現実に存在する最推しは…。 ヒロインちゃん登場まで三年。早く私を救ってください。
【完結】悪役令嬢の断罪から始まるモブ令嬢の復讐劇
夜桜 舞
恋愛
「私がどんなに頑張っても……やっぱり駄目だった」
その日、乙女ゲームの悪役令嬢、「レイナ・ファリアム」は絶望した。転生者である彼女は、前世の記憶を駆使して、なんとか自身の断罪を回避しようとしたが、全て無駄だった。しょせんは悪役令嬢。ゲームの絶対的勝者であるはずのヒロインに勝てるはずがない。自身が断罪する運命は変えられず、婚約者……いや、”元”婚約者である「デイファン・テリアム」に婚約破棄と国外追放を命じられる。みんな、誰一人としてレイナを庇ってはくれず、レイナに冷たい視線を向けていた。そして、国外追放のための馬車に乗り込むと、馬車の中に隠れていた何者かによって……レイナは殺害されてしまった。
「なぜ、レイナが……あの子は何も悪くないのに!!」
彼女の死に唯一嘆いたものは、家族以上にレイナを知る存在……レイナの親友であり、幼馴染でもある、侯爵令嬢、「ヴィル・テイラン」であった。ヴィルは親友のレイナにすら教えていなかったが、自身も前世の記憶を所持しており、自身がゲームのモブであるということも知っていた。
「これまでは物語のモブで、でしゃばるのはよくないと思い、見て見ぬふりをしていましたが……こればかりは見過ごせません!!」
そして、彼女は決意した。レイナの死は、見て見ぬふりをしてきた自身もにも非がある。だからこそ、彼女の代わりに、彼女への罪滅ぼしのために、彼女を虐げてきた者たちに復讐するのだ、と。これは、悪役令嬢の断罪から始まる、モブ令嬢の復讐劇である。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる