悪女として処刑されたはずが、処刑前に戻っていたので処刑を回避するために頑張ります!

ゆずこしょう

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処刑までのカウントダウン

エーデルワイスからのお願い。フランチェスカ視点。

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貴族院から帰ると、珍しくエディが部屋で待っていた。ここ数日は忙しそうにしていたから、一緒にいることが減っていただけにとても珍しい。

「エディがもう帰ってきているなんて珍しいわね。」

「最近忙しかったからにゃ。本当に皆猫使いが荒いのにゃ…」

「皆って…?エディもお友達出来たのね!良かったじゃない。」

あまりエディから友達の話とか聞かないから新鮮だ。中身が人間でも猫同士でコミュニケーション取れるものなのね。

「そ、そ、その話は取り敢えずいいのにゃ。それよりもこのチャームを首輪に着けて欲しいにゃ。」
どこから取りだしたのか分からないチャームを目の前に置き、鼻でツンツン動かす。
それにしても高そうなチャームだ。こんなの猫同士出あげられるものなのだろうか…エディは猫であって猫ではないし、あまり気にしすぎたら負けだと思った私は、何も聞かずに首輪にチャームをつけた。

「これ凄いじゃない。黒水晶よ。」
黒水晶はこの辺ですぐに手に入るものでは無いのでかなり貴重だ。サントノーレ国とかなら少し採れると聞いたことがあるけれど…エディは真っ白いからか目立つかと思ったけど、赤い首輪をしているからかそこまで主張は激しくなさそうだ。

「そうにゃのにゃ?」


「えぇ…全くいつもどこ歩いている方思えば飼い主がいるのに浮気はダメだからね!」


「し、しないのにゃ!そういうのでは無いし、気にしないで欲しいのにゃ。そ、それよりも!!大事な話があるにゃ。」
貰った相手を思い浮かべているのか少しあたふたしているエディ。あまり慌てている姿を見ていないからか、なんだか不思議だ。

「大事な話って何かしら?」
大事な話について、エディに聞くとエディは少し真剣な顔をして話し始めた。

「吾輩…フランの元を離れるにゃ。」
ん?さっき浮気はしないと言っていたのに離れるとはどういうことだろうか…?
私が首を傾げてエディを見ていると先程の話を思い浮かべたのかまたあたふたし始める。


「か、勘違いしないで欲しいにゃ!少しの間カトレアのところに行ってくるという話にゃのにゃ。だからフランの元は離れるということにゃ。」


「カトレアお義姉様のところに?何しに行くの?」

カトレアお義姉様とはあまり話したことがないけど、そんなに悪い人には見えなかった。何かあるのだろうか…。

「フランはまだ知らなくていいにゃ。カトレアと仲良くなるために1度お茶会を設定して欲しいのにゃ。そこから吾輩は仲良くなるのにゃ。出来ればお母様も呼んで女子会ということにするにゃ!」

女子会…。お母様とのお茶会もここ数年したことがないし、カトレアお義姉様とのお茶会もししたことが無い。これはもしかしたら家族と仲良くなれるチャンスかもと思った私はエディの言葉に頷いた。

「わかったわ!お母様とお姉様には次の休日空いていないか聞いてみましょう。」

エディは笑顔で頷くと「あとよろしくにゃ!」と言って眠りについた。

処刑まであまりない時間が無いことを考えるともう少し私もなにか行動しないと行けないんだろうけど、取り敢えず今はダリアと仲良くなることに時間を使おうと心に決めた。


⟡.·*.··············································⟡.·*.



エリオント殿下視点。



部屋で紅茶を飲みながらゆっくり書類を読んでいると、パキラが猫のまま帰ってきた。

「おかえり。パキラ。最近は猫でいる方が多いんじゃないか…。」
頭を撫でると鬱陶しそうに顔を振られる。見た目は愛くるしい猫なのに本当に残念だ。

「そんなに残念そうな顔するなよ。エリオント。ちょっと頼みがあってきたんだ。」
そう言いながらパキラは人に戻っていく。
パキラの髪の色はこの辺では珍しく黒い。まるで黒曜石な色だ。そして目の瞳は黄色い。まるで、夜の中に月があるような感じが俺はすごく気に入っていた。

「で…なんだ?お前が頼みなんて珍しいじゃないか…。」


「本国から黒曜石を送って貰えないか?」
黒曜石って…この辺では確かに採れないものだが…。もしかして自分の色を上げたい人を見つけたのか!?


「理由にもよるが…お前がつける訳じゃないんだろ?」


「あぁ…渡したいやつがいるんだよ。」
黒曜石には浄化の力もあるが…もしかしてそっちの方だろうか…。


「俺のわがままで色々動いてもらっているし、頼むのは構わないが…そんなに急ぎなのか?」

パキラを見ていると急いでいるのはわかるが、本国から取り寄せるとなるとかなり時間がかかるだろう。もちろん大きさにもよるけど…合わせて俺はどのくらいの大きさのものが必要なのか。

「出来れば3日で準備して欲しい。大きさは猫がつけるから首輪に着けて邪魔にならないくらいのチャームがいいな。」


切羽詰まった感じで言うから、人にあげるものだと思っていたが…まさかの猫とは。でもパキラが仲良くしている猫って確か…
「18歳のフランチェスカか!」

あまりの驚きに大きな声が出てしまい、思わずパキラに頭を叩かれた。

「うるさい…アイツがカルミアの姉。カトレアが何をしているか探ると言うから…少しで魅了魔法にかからなようにと思っているんだ。もちろんカトレアが魅了魔法を使えると決まった訳ではないが…念には念を…だよ。」

そういうことだったのか。なんか色々勘ぐって申し訳なかったが…18歳のフランチェスカ。いくら猫の形をしていても、フランチェスカとパキラが仲良くなっていることに少しモヤモヤしてしまう。

「なるほどな。俺もこれからはエディと呼ぶようにしよう…」



「なんか言ったか?」


心の中で思っていたことが、どうやら口に出ていたようだ。俺はなんでもないと返し、早速黒曜石を取り寄せることにした。

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