悪女として処刑されたはずが、処刑前に戻っていたので処刑を回避するために頑張ります!

ゆずこしょう

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この国の終わり

フランチェスカ救出作戦

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「パネットーネ国の王族がクズということがわかったところで、ここからはこれからの話だ。」


「先日、フランチェスカ嬢が国家反逆の罪で捕縛された。おそらく全ての罪を背負わされて処刑される可能性が高い。そのタイミングを狙って私達は攻め入ろうと思っている。」


やはりフランチェスカが捕縛されるというのは阻止できなかったようだ…。ただ、ロベリアの企みはパキラたちが上手く阻止してくれたらしい。


「それで、グラニータ公爵。できればあなたにはパネットーネ国の次期国王となっていただきたいと思っている。そして、サントノーレ国の属国となってはいただけないだろうか。勿論自国を思うものとして属国になるのは気が引けよう…ただ、国民をパネットーネ国の王族がクズということがわかったところで、ここからはこれからの話だ。」


グラニータ公爵は少し考えた後…


「ふぅ…確かにこのままではパネットーネ国は破滅の道しか進まないでしょう。国王にしても王太子殿下にしても国に目を向けていない。ただ自分たちが至福を肥やせればいいとしか思っていないのです。民はそのための道具で、私やフランチェスカ嬢も同じように道具と思われています。今回、変えることができなければ今後パネットーネ国の未来はない。今の王たちも血縁ではあるものの情はございません。この話...賛同させていただきたい。」


グラニータ公爵は深々と頭を下げる。私もパネットーネ国の出身ではあるけれど、王族に馬車馬のように働かされてきた身だ。他の貴族たちはどう思っているかわからないが、グラニータ公爵が国王になってくれるということであればこれから色々いい方向に変わっていくことだろう。


「グラニータ公爵。ありがとう!よろしく頼む。では…これからの動きについて話し始めようか…」
リエールがニヒルな笑みを浮かべて話し始めた。


⟡.·*.··············································⟡.·*.



パキラ視点。


リエール王太子殿下を中心に色々話した後、俺は一度自分の屋敷に戻ることにした。

にゃぁぁぁ~!どこいくにゃ?


俺の裾をかんで引っ張ってくる。猫に変身していないから、何を言っているのかわかるわけではないが、どこに行くんだ?とか言ってそうだ。


「エディ…すまない。一度屋敷に戻ってくる。お前はリエール王太子殿下のところにいてくれ。リエール王太子殿下いいですか?」

エディを持ち上げてリエール王太子殿下に渡すと笑顔で受け取った。
この人のこんな笑顔は初めて見たかもしれない。リエール王太子殿下とエリオント殿下は顔は見ているのに性格が正反対だったりする。エリオント殿下は色々と優しすぎるのだ。逆にリエール王太子殿下は冷徹なんて言葉が似合うだろう。勿論すべてがそういうわけではないが…自分にも厳しいしその分人にも厳しいお方だ。だからこそ国王が合っていると思う。

恐らく今回の作戦。一番のカギになるのは俺だろう。

「いいか…?フランチェスカ嬢を助け出すのはそこまで難しくない。これについてはエリオントに任せておけば大丈夫だろう。問題は助け出した後どうするかだ。パキラ。お前人にも変身できるよな。」

「もちろん訓練は受けておりますし、少しの時間でしたら可能です。」
変身魔法は確かに便利だが、一つだけ難点があった。大きいものになればなるほど魔力を大量に使うのだ。猫やネズミであれば何時間でもそのままで入れるが…
人に変身すると長くても1時間ほどが限界だったりする。

「何分行ける?」


「30分は問題ないかと…1時間は確約できません…。」


「そうか…では1時間だな。ここを発つまで時間があるから、それまでに1時間持たせられるようにしろ。できるな?」
これでできないです…なんて言えるものだろうか…答えは否だ。回答は「はい」の一択である…。


「わかりました。これから何日か実家に戻ります。」
実家に戻れば練習の環境も整っているし、人になるのが得意な姉もいる。姉に見てもらいながら訓練をすることにした。


「そして、処刑の瞬間…お前は鼠になって逃げるまでが筋書きだ。そのあとはフランチェスカ嬢をつれて処刑台にのぼる。そこを国王陛下たちの墓標にしてやるつもりだ。」
人に変身してからそのまま鼠に…本当にいつも無理難題ばかり言ってくる。エリオント殿下であればこんな無茶振りしないのにと思いながらもリエール王太子殿下を支持するものが多いのは皆からそれだけ信頼されているということなんだと思う。

この人なら失敗しないだろうという安心感がそうさせる。

「はぁ…仕方ありませんね。その代わり失敗は許しませんから。」


「俺が失敗すると思うか?それに弟の思い人だ。必ず守ろう。」
笑いながら俺の肩に手をおいてエディのところに向かった。


そしてあっという間に処刑前日になり、エリオント殿下と合流することになったのである。
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