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婚約破棄に向けて
朝から夢女劇場が始まった。
昨日のお昼に夢女が現れた時は一体何が起きたんだろうと思ったものの、たくさんの人がいるところで盛大に転んでくれたのは助かった。
見え方によっては私が転ばせたと思っている人もいるだろうけど、ほとんどの人は角度的に勝手に転んだと思っているだろう。
シチューについては、どう見たって私がぶつかってこぼすにしても距離があり過ぎた。あれだと私がやったというより見ていた誰かがぶつかったりした可能性が高いと思う。
それか自分でこぼしたのか…どちらにしてもシチューが勿体無い。いくら貴族でお金に余裕があると言っても、それは領民たちが稼いだ税金や、親が稼いだものなのだ。お金は降ってくるわけでもないし勝手に湧いてくるわけではない。きっと夢女だから、お金は勝手に湧いてくるとでも思っているんだろう。
「取り敢えず、証人は1人確保できたわね!名前もバッチリ覚えたわ!」パリス・リーゼ様と忘れないように紙に記した。
この調子で行くと証人を5人集めるのは意外に早く進みそうだ。お金周りについては後で考えるとして、まずは証人を集めることが優先だ。
「それにしても、ここまで色々やっていてトーマス様の両親は何も言ってこないのかしら。私にこないまでもお父様たちの方に何か言っている可能性はありそうだけど、今度聞いてみましょう。」
ここまで学院で色々行っていたら先生からも何かしら家族に連絡が行くと思う。何も連絡が行かないとしたら…。学院の先生の誰かがハマー家と懇意だったりする可能性もあるかもしれない。ハマー家は一応侯爵家だし、全く繋がっていないとは言い切れないだろう。
「ここも調べる必要がありそうね。」
調べることを頭の中で整理しながら学院に向かった。
⟡.·*.··············································⟡.·*.
学院につく時間はいつも変わらず授業開始の30分ほど前だ。遅くつきすぎるとエントランス部分などが混雑してしまうため30分前には学院に着くようにしている。
今日も私の噂話があるかと思ったものの、やたらと静かだった。いつもより静かな廊下を歩いているとまさかの出くわしたくない夢女と残念ヒーローが現れる。残念ヒーローとは私が考えたトーマスの名前だ。夢女にとってはヒーローなのだろうと思うと残念ヒーローが丁度いいと思ったのだ。
そんな2人が前から歩いてくるとはかなり都合がいい。腕を組んで歩いている。周りから見ればカップルにしか見えない。
そして、2人の世界に入っているのか私がみていることには気づいていなさそうだ。ぼーっと2人のやりとりを見てると
「またあの2人ですか。ほんと懲りないですよね。何回も先生に怒られているところも見ているのですが。公衆の面前でやめていただきたいわ。」
私の横に来て小さい声で女生徒が話しかけてきた。
「本当にその通りですよね。申し遅れました私パトリシア・ジェードと申します。よければ先生から怒られたお話などお聞かせいただけませんか?」
「パトリシア様のことは存じております。私も名乗らず申し訳ございません。ルーシー・ロゼットと申します。レンフォードから話は聞いておりました。もしよければ仲良くしていただけると嬉しいです。」
レン様とお知り合いの方のようだ。それだったら仲良くなれそうだなと思い、「こちらこそよろしくお願いいたします。」と返事をした。
ルーシーがくすりと笑いながら「レンフォードの名前を出して嫉妬されなかったのは初めてです」というので、私はなぜ嫉妬しなきゃいけないんだろうと思いながら教室に向かう。
ルーシーとはまた放課後お話しすることにしてこの場は別れた。
見え方によっては私が転ばせたと思っている人もいるだろうけど、ほとんどの人は角度的に勝手に転んだと思っているだろう。
シチューについては、どう見たって私がぶつかってこぼすにしても距離があり過ぎた。あれだと私がやったというより見ていた誰かがぶつかったりした可能性が高いと思う。
それか自分でこぼしたのか…どちらにしてもシチューが勿体無い。いくら貴族でお金に余裕があると言っても、それは領民たちが稼いだ税金や、親が稼いだものなのだ。お金は降ってくるわけでもないし勝手に湧いてくるわけではない。きっと夢女だから、お金は勝手に湧いてくるとでも思っているんだろう。
「取り敢えず、証人は1人確保できたわね!名前もバッチリ覚えたわ!」パリス・リーゼ様と忘れないように紙に記した。
この調子で行くと証人を5人集めるのは意外に早く進みそうだ。お金周りについては後で考えるとして、まずは証人を集めることが優先だ。
「それにしても、ここまで色々やっていてトーマス様の両親は何も言ってこないのかしら。私にこないまでもお父様たちの方に何か言っている可能性はありそうだけど、今度聞いてみましょう。」
ここまで学院で色々行っていたら先生からも何かしら家族に連絡が行くと思う。何も連絡が行かないとしたら…。学院の先生の誰かがハマー家と懇意だったりする可能性もあるかもしれない。ハマー家は一応侯爵家だし、全く繋がっていないとは言い切れないだろう。
「ここも調べる必要がありそうね。」
調べることを頭の中で整理しながら学院に向かった。
⟡.·*.··············································⟡.·*.
学院につく時間はいつも変わらず授業開始の30分ほど前だ。遅くつきすぎるとエントランス部分などが混雑してしまうため30分前には学院に着くようにしている。
今日も私の噂話があるかと思ったものの、やたらと静かだった。いつもより静かな廊下を歩いているとまさかの出くわしたくない夢女と残念ヒーローが現れる。残念ヒーローとは私が考えたトーマスの名前だ。夢女にとってはヒーローなのだろうと思うと残念ヒーローが丁度いいと思ったのだ。
そんな2人が前から歩いてくるとはかなり都合がいい。腕を組んで歩いている。周りから見ればカップルにしか見えない。
そして、2人の世界に入っているのか私がみていることには気づいていなさそうだ。ぼーっと2人のやりとりを見てると
「またあの2人ですか。ほんと懲りないですよね。何回も先生に怒られているところも見ているのですが。公衆の面前でやめていただきたいわ。」
私の横に来て小さい声で女生徒が話しかけてきた。
「本当にその通りですよね。申し遅れました私パトリシア・ジェードと申します。よければ先生から怒られたお話などお聞かせいただけませんか?」
「パトリシア様のことは存じております。私も名乗らず申し訳ございません。ルーシー・ロゼットと申します。レンフォードから話は聞いておりました。もしよければ仲良くしていただけると嬉しいです。」
レン様とお知り合いの方のようだ。それだったら仲良くなれそうだなと思い、「こちらこそよろしくお願いいたします。」と返事をした。
ルーシーがくすりと笑いながら「レンフォードの名前を出して嫉妬されなかったのは初めてです」というので、私はなぜ嫉妬しなきゃいけないんだろうと思いながら教室に向かう。
ルーシーとはまた放課後お話しすることにしてこの場は別れた。
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