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第二章・少女剣士たちとの出会い
策謀の剣士 やよい
しおりを挟む「ねえ、お友達が大変そうだけど、助けなくていいの?」
「大丈夫だよ、燈は強いから。むしろ、僕が助けに入って二対二になった方がやりにくくなりそうだ」
「ふぅん……そっか! なら、あなたはあたしと遊ぼっか!」
一方、栞桜の相方である少女と向かい合っている蒼は、けん玉を片手に無邪気に笑う彼女から独特の雰囲気を感じていた。
栞桜とは真逆の雰囲気をした、まだ幼い子供としか思えない彼女は、カンカンと音を響かせながら右手に持つけん玉を器用に扱い、蒼に視線を向けながら遊び続けている。
一見すると、彼女は蒼と本気で戦うつもりがないように思えるだろう。
しかし、彼女と向かい合う蒼には、その小さな体から発せられる闘気がはっきりと感じられていた。
(不気味だな、本当に。何を考えているのか、どう仕掛けてくるのか、まるで読めない)
無垢で楽し気な笑みを浮かべる彼女の姿は、おおよそ戦いに臨む者としては思えないだろう。町の中にいる、玩具で遊ぶ童という言葉がぴったりだ。
だが、そんな無邪気な笑みの裏側で彼女が何を考えているかが全く読めない。どんな手段で攻撃を仕掛けてくるのかを読み取ることが出来ない。
掴み所がない、なんて話ではなかった。彼女の思考が、欠片も察知することが出来ないでいる。
敵の動きを読み、それに対応することに長けているはずの自分が彼女の思考をまるで読めないでいることに若干の驚きを感じながら、蒼は自分がこの少女と立ち会う判断を下したことは間違いではなかったと確信していた。
「……確認したいんだけどさ。君ともう一人の彼女、どっちの方が強いのかな?」
「ん~……? あたしの方が弱いよ。強さでいえば、栞桜ちゃんの方が上!」
「ああ、やっぱりね。だと思ったよ」
「にししっ! 弱い方の相手が出来て良かった~……なんて、考えてる顔じゃないね。あたしをお友達と戦わせなくて良かったって、そう思ってる顔だ」
一切の邪気を感じさせない笑顔を見せるその少女の言葉に心の中で頷きながら、蒼は自分の考えが正しかったことに改めて安堵する。
この少女の言う通り、純粋な剣の腕前でいえば、栞桜の方が彼女よりも上なのだろう。
しかし、それ以外の要素を加味して考えるならば、おそらくはこの少女の方が厄介な相手となり得る。
良くも悪くも、栞桜が直情的な人間であることはこの短いやり取りの中で十分に理解出来た。
逆に、こうして向かい合い、言葉を重ねていても、この少女からは捉えどころのない雰囲気を感じられるだけで、思考の流れを読み取ることが出来ないでいる。
途轍もない力を持つが思考が全て筒抜けになっている人間と、腕前はそこそこだが何を考えているか判らない人間。両者を比べると、総合的に恐ろしいのは間違いなく後者であろう。
少なくとも、燈と栞桜は前者に分類される人間だ。同じタイプの人間が相手ならば、燈は手酷く負けることなんてあり得ないと蒼は確信している。
だからこそ蒼は、この強さよりも厄介さを秘めた少女の相手は自分が務めるべきだと判断したのだ。
(装備はほぼ無し。武神刀すらも持っていない。体術で戦うのか、あるいは――)
小柄な体躯にぴったりと合った忍装束。ただ、胸元は軽く開いており、そこから小さな体に見合わない大きな胸の谷間が覗いている。
あれは、そういった趣向の服というだけではないのだろう。先の開戦の際、自分たちに向けて投擲された暗器を思い浮かべた蒼が断定する。
ここまでに彼女たちが見せた反応から察するならば、栞桜のような真っ直ぐな人間が暗器という武器を使うことは考えにくい。彼女は刀での真っ向勝負を望むような人間だ。
ならば、消去法であの暗器を使ったのはこちらの少女ということになる。開いた胸元も、服の内側に収納してある暗器を取り出しやすくするための措置であると考えれば納得がいく。
俊敏な動きと行動を読ませない閉心術を用いた体術主体の戦士。それが蒼が少女から感じた第一印象だった。
無論、この考えを絶対の物とするのは危険だ。戦いの中に絶対はない。どれだけ納得がいく考え方であっても、それを硬く信じてしまうことがどれだけ危ういことかは蒼も理解している。
こういう、何を考えているのかが全く判らない相手の場合は特に、だ。
「自己紹介がまだだったね。あたし、やよい! 歳は大体十六で、見ての通りの女の子だよ!」
やよいと名乗った少女は、えへんと大きく胸を張り、その豊満な膨らみを強調する。
やや露出の激しい彼女の服装がそんなことをすれば、それはまた別の意味でとんでもない破壊力を持つ攻撃となった。
「お、女の子が、そういう風に軽々しく肌を晒すのはどうかと思うけど……」
「にししっ! 真面目だね~! っていうより、恥ずかしがり屋さん?」
羞恥心などまるでないようなやよいの態度に逆に赤面し、彼女から視線を逸らす蒼。
こういった女性に対する耐性の無さは宗正に指摘されたとおりだなと心の中で思った彼は、その瞬間に何か違和感のようなものを感じていた。
何が変なのかは判らない。ただ、何か妙だと思う部分があった。
やよいから視線を逸らしたその一瞬、自分の感覚は何かを感じ取ったはずだ。だが、それが何なのかがまだ判らない。
「ねえ、あたしは自己紹介したんだけど? あなたのお名前、なぁに?」
からからと笑いながら自分にそう問いかけてくるやよいは、先と変わらぬ様相のままだ。
しかして、その姿から何か違和感を拭い去れなかった蒼は、彼女が延々と続けているけん玉遊びを目にして……そこで、気が付く。
彼女の右手に握られたけん玉には、紐に繋がれているはずの玉が存在していなかった。
つい先ほどまでは、確かにそこにあったはずだ。カンカンという玉が左右の皿に乗せられる時の音も自分は耳にしていたはず。
それなのに、今はそこに玉が無い……ということに気が付いた蒼は、次の瞬間には腰から『時雨』を引き抜き、自分の右後方の空間を薙ぎ払っていた。
「っっ……!!」
軽く、重い手応えが蒼の腕に伝わる。本来ならば何もない空間を薙ぎ払ったはずの『時雨』が、何かを切り払った時の感覚だ。
鈍い音を立て、自分の顔すれすれを飛び去って行くそれを、蒼の双眸はしかと焼き付けていた。そしてそれは、吸い込まれるようにやよいが持つけん玉の剣の中に跳んで行き、すっぽりと穴の中に針を収める。
「……惜しかったなぁ。あと少しだったのになぁ」
不意打ちを防がれたやよいがそう口ずさむ。だが、その口振りに反して、彼女の表情はどちらかというと愉快さに満ちていた。
からからと音を鳴らしてけん玉を振り、再びそれで遊び始める彼女の姿をじっと見つめながら、深く息を吐いた蒼が口を開く。
「まさか……それが、君の武神刀なのかい? そのけん玉が?」
「うん、そうだよ。おばば様特製の武神刀『青空』……刀の形してないから、判らなかった?」
くすくすと喉を鳴らして笑うやよいに対し、蒼の表情は真剣そのものだ。彼女は、自分が思っている以上に厄介な相手なのかもしれない、と彼は思う。
今の攻撃は、一見するとただの不意打ちに思えるかもしれない。だが、そこに至るまでに蒼の油断を誘う伏線が何重にも張り巡らされていたのである。
おそらく、やよいの『青空』は元々は通常の刀と同じ形状をしているのだろう。栞桜の使っている『金剛』が形を変えたように、気力を注ぎ込むことで変形する能力を有しているのだ。
やよいはその能力を事前に発動させ、蒼たちの前に出る時には既に能力を最大限に発揮出来る形状へと変化させておいた。しかし、その能力の真価を知らない人間からすれば、彼女はけん玉という遊び道具を手に現れただけの不用意な少女にしか見えない。
登場時の暗器での攻撃も、掴み所のない態度も、胸元を強調するのも……全ては、彼女の持つ武神刀から意識を逸らさせるためのフェイク。
戦いの場においてどうしても浮くけん玉という物体に相手を注視させないために、やよいは様々な手を講じていたのである。
「視線を逸らしてくれたからいけると思ったんだけどな~……やっぱり、ちょっと距離が開き過ぎてたか~」
「……随分と余裕があるね。今、君は僕への不意打ちを失敗した。ここからは油断もしないし、警戒も十分にする。同じ手は二度と通用しないよ」
「ん~……? それはどうかな~? そんじゃ、試してみようかなっと!!」
やよいが右手を軽く振り上げる。そこに握られたけん玉の、『大空』の、突起に刺さっていた玉が宙に浮く。
「……妙技『壁打ち』」
小さく、口元に笑みを浮かべたやよいは、そのまま目にも止まらぬ動きで右手を大きく振り、浮かび上がった玉をけんで弾いた。
真っ赤な色をしたそれは、今度は真正面から蒼の顔面に向かって超高速で飛び、彼の鼻っ柱を折らんばかりの勢いで突き進んでいく。
が、しかし、如何にその攻撃が早くとも、相手が動くと判っているのならば、対応出来ない蒼ではない。
玉を思い切り弾いた勢いを利用しての高速の攻撃、それは見事だ。しかし、宗正という一流の師から戦い方を教わり、攻撃の見切り方を叩き込まれた彼の目には、自分目掛けて飛来する赤い玉の動きなど止まって見えていた。
「ふっ……!!」
姿勢を低くして、気力を充填。脚に、腕に、全身に、満遍なく気力を行き渡らせて身体能力を強化する。
そのまま、疾駆。強い力で地面を蹴り、真正面に突っ込む。自分に向かって来るけん玉の速度よりも早く、それを顔面すれすれの位置で回避しながら、正面に見えるやよいへと猛進する蒼。
「んっ……!?」
それは、瞬き一つの間に起きた出来事だった。
やよいがけん玉を弾き、攻撃を繰り出した次の瞬間には、ほど離れた位置にいたはずの蒼が彼女の目の前に移動していたのである。
その速度に、今まで余裕を保っていたやよいの表情が変わった。目が軽く見開かれ、明らかな驚きの感情が瞳に浮かんでいる。
見えているのだな、と蒼は思う。流石は宗正と同じ天元三刀匠の一人が育てた剣士、その動体視力も並のものではない。
だが……相手の動きが見えていたとしても、反応出来るかどうかはまた別の問題だった。
「しっ!!」
「きゃっ……!?」
『時雨』を振るい、やよいを攻撃する蒼。しかし、彼女の体を斬り付けたりはしない。狙いは、彼女の右手に握られたけん玉の柄だ。
かこん、と乾いた音が鳴って、けん玉の底を武神刀で叩かれたやよいの手から、それがすっぽ抜けていく。
くるくると宙を舞い、地面に落下した己の武器へと彼女が視線を向けた途端、蒼はやよいの小さな体を押し倒すようにして突進し、彼女を抑え込みながらその眼前に『時雨』の切っ先を突き付けた。
「僕の勝ちだ。殺しはしないけど、もう勝負はついただろう?」
武神刀を用いた戦いではあるが、真剣勝負ではない。蒼には命のやり取りを行うつもりもなければ、これから仲間となる人間の命を奪うつもりもなかった。
だから、明らかに勝負がついたと判る状態にて、やよいに降伏を迫る。
自分がその気になれば、武神刀が体を貫通している状況にまで追い込まれたのだ。やよいだって、素直に負けを認めるはずだと、彼は考えていたのだが――
「へぇ……予想以上、かな。でも、まだあたしはとっておきを出してないよ?」
不敵な台詞と、笑み。圧倒的不利な状況に追い込まれても、やよいの瞳から戦意が消えることはない。
彼女は気が付いている、蒼には自分を殺すつもりがないということを。だから、彼にマウントポジションを取られたとしても、こんな風に強気な態度を崩せずにいられるのだろう。
どうするべきか……? まだ戦いを続けるつもりでいるやよいの様子に、蒼は一瞬だけ考えを巡らせた。
このまま彼女を殺めるなんて真似をするわけにはいかないが、せめて気絶でもさせないとどんな反撃を喰らうか予想出来るものではない。
首を絞め、窒息させるか。あるいは、武神刀で殴りつけて気を失わせるか。その辺が妥当なところで、それをしなければやよいが勝負を諦めることはないのだと、蒼は理解している。
しかし、その正当な防衛に手を出すには、彼は優し過ぎた。
女性であるやよいを抑え込み、無防備な状況にまで追いやって、それ以上の手出しをしようとする踏ん切りが出来なかったのである。
それは、蒼の美点であり……最大の弱点であった。
良く言えば優しい。悪く言えば、甘い。冷静に状況を判断することは出来ても、冷徹な判断を下し、それを実行出来るだけの厳しさを彼は有していない。
そんな蒼の性格を見透かしているのか、やよいは堂々と胸の開いた忍装束の内側に手を伸ばし、そこを弄り始める。どうせ彼には自分をどうこうするだけの度胸などないだろうという、確信を持って。
「やめるんだ! もう、僕は君と戦うつもりは……!」
服の内側に隠した暗器での反撃を狙っているのか、あるいはまた別の武具を取り出そうとしているのか。やよいの行動はまるで判断がつかない。
だが、彼女が自分に危害を加えようとしていることは間違いないであろうに……それでも、蒼は彼女に手出しをすることが出来なかった。
必死の形相で警告を発し、刀の切っ先を脅すようにやよいの顔に突き付けても、それ以上の行動が出来ない。
むざむざと反撃の隙を与え、相手の反抗を許してしまう蒼の甘さに笑みを浮かべながら、両手を自身の服の内側に入れたやよいは、自信満々といった様子で、彼の目の前で……自身の最大の武器を披露した。
「ほいっ! どうだ~っ!?」
「んな……っ!?」
苦無。手裏剣。匕首。千本。十手。
頭の中に思いつくだけの暗器を思い浮かべ、その対策法を考えていた蒼の思考が、やよいの取り出した物を見た瞬間、麻痺する。
頭の天辺から、足の爪先までを電撃が駆け抜けるような感覚。彼の人生において、最大の衝撃を齎したものがそこにあった。
傷一つない、健康的な色の肌。
ふっくらとした、見るだけで柔らかいと確信出来る大きな膨らみ。
震え、揺れる、見事な双房の頂点にある、桜色の突起。
やよい最大の武器にして、蒼を完全に停止させる究極の秘密兵器。その名は……おっぱい、だった。
「な、な、な、なぁ……!?」
普段冷静な蒼の脳が、一気に沸騰していく。今までどんな攻撃を受けた際にも感じなかった、未知の衝撃に頭がくらくらとしているのが判る。
年頃の乙女、それも飛び切りの美少女がいきなり乳房を露出させるだなんて状況に頭がついていかない蒼は、完全に動揺し、隙だらけになってしまった。
そして、彼がそうなることを完全に見越していたかのように、にししと悪戯っぽい笑みを浮かべたやよいは、彼の脇腹に鋭い手刀での一撃を繰り出す。
「がはっ……!!」
骨のない、柔らかい腹部を横から襲う痛みに声にならない呻きを上げる蒼。
肺から空気が飛び出し、今度は明確な衝撃が痛みとなって彼を襲う中、するりと拘束から抜け出したやよいは、零れさせた胸を装束の中に仕舞うと笑いながら言った。
「どう? いいもの見れたでしょ~!? やっぱりあなた、真面目さんだね。こういう絡め手には弱いと思ってたんだ~!」
「ぐっ、はっ……! む、無茶苦茶だ! 不意打ちはまだしも、いきなりむ、胸を見せつけて隙を作るだなんて、まともな戦い方じゃない! こんな戦い方をして……というより、普通に君は恥ずかしくないの!?」
自分が呻き、悶えている間に、やよいは落ちていた『青空』を拾って再び体勢を整えてしまっていた。
ここまでの彼女の戦い方と、あまりにも大胆な行動に流石に黙っていられないと叫ぶ蒼。しかして、その叫びを受けたやよいは、何も恥など感じていないとばかりの表情を浮かべ、あっけらかんとした様子でこう答える。
「な~んにも恥ずかしくないよ。だって、あたしは勝ちたいんだもん。勝つために使える物は全部使う、それの何が悪いの? お行儀の良い戦い方、清々しい真っ向勝負、大いに結構だよ。でもね……それに拘って死んだりしたら、馬鹿みたいじゃん」
「ぐっ……!!」
今までの無邪気な雰囲気が、捉えどころのない感覚が、一瞬だけ揺らぐ。
笑みを浮かべ、飄々とした態度のままで、それでも確かに自分の意思を見せたやよいの瞳には、勝利を望む鋭い光が宿っていた。
「あたし、あなたみたいな優しい人は好きだよ。おべっかでも皮肉でもない、本心からこう言ってる。でもね……」
『青空』を、けん玉から通常の刀へ。トリックスターではなく、純粋な剣士としての形を取り戻したやよいはそう言いながら、顔から浮かべていた笑みを消し去り、そして――
「あなたみたいな、優しさと甘さをはき違えてる人は……大っ嫌い」
今まで見せなかった剣士としての表情を浮かべ、動揺する蒼へと斬りかかった。
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