ステラチック・クロックワイズ

秋音なお

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3話③

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「先輩は食べなくてよかったんですか?」
「……甘いのは苦手でな」
 ドーナツを手に取るステラの向かいで俺は静かに、背伸びしたブラックコーヒーを啜る。別にブラックのコーヒーが飲めないわけではないが、家など基本はミルクで割って飲む派だった。飲むというよりは嗜むように口をつける。
 俺は甘いものと仲良くできないタイプの人間だった。全くというわけでもないが、そもそもあまり好きじゃなかった。食べる時は少量であり、尚且つコーヒーなどを間に挟む必要があった。それこそ、今だってコーヒーを飲んでいるわけだし、ドーナツをひとつくらい食べてもよかったのだが、どうも手が伸びなかった。
 対してステラはあの変人の情報通り、というか。
「……それ、全部食べるのか?」
「え? そうですよ?」

 ステラの皿には色とりどりのドーナツが九個、並んでいた。
 想像以上だった。
 手元の分も合わせると計十個。え? まじ?
 いくら放課後と言えど、デザートは別腹だとしても限界があるだろ。
 なんなら見てる俺の方が胸焼けしそうである。

 ステラが甘いものを食べたいと提案してきたため、彼の言うとおりドーナツのある所へ行こうと思ったのだが洒落た所など知らないため、俺たちは某ドーナツチェーン店に来ていた。そういや臨時収入もあったことを思い出し、奢るから好きなだけいいよと言ったところ、現在に至る。
「……いつも、そうなのか?」
「普段は小食なんですけどね。ドーナツだけはいくらでも食べられちゃうんです」
「そ、そういうもの、なのか……?」
 俺は今、テレビの世界のフードファイトでも見ているのかと思った。ステラは手元にあったドーナツをひとつ胃袋に収めると、潤滑剤のようにアイスティーを飲み、また次のドーナツへと手を伸ばす。そのスパンが早い早い。特別一口が大きいわけでもないが、いつの間にか、あっという間に消えていく。俺はまるで倍速で見ているのではないかという錯覚すら疑うほどだった。そして。
「ふ~。ごちそうさまでした~」
 全て食べてしまった。
 目の前に並んでいたドーナツたちはもういない。あのドーナツたちが目の前にいる少女の中へと消えていった一部始終はどうも飲み込めないが現実だった。
 ウェットティッシュにて手を拭くと、足元より自身のリュックサックを膝の上に置く。さっき取ってあげたハロウィン仕様のぴょん丸くんもそこについていた。それを指でツンツンと突いて遊んでいる。余程嬉しかったのか、表情は緩みきっており、幼子のようだった。
「……気に入ったか」
「あたりまえです」
 即答だった。
「元々、好きなキャラクターですし、限定ですし、それに」
 いたずらに、ゆっくりと口が動くように見えた。
「……先輩が、私のために取ってくれた、ものなので」
 不意打ちのような一言。思わず変な声が出そうになる。
「……別に、これくらい気にすんなよ」
「いいえ。気にします。……すごく嬉しかったので。大事にします」
 両手で包み込むようにマスコットを捕まえると、右右左、左左右、と小さく左右へリズミカルに動かす。キャラクターがまるで生きているような、子供の人形遊びのような動き。それをするステラはとても楽しそうで。
「ありがとうだぴょんっ」
「……ぴょん?」
「……あ」
 しまった、という顔をすると、かぁーっと頬を起点に顔全体を真っ赤にする。
「……今、ぴょん、って」
「わ、忘れてください……」
「え、あ、すまん……」
 つい、いつものが、とかいうよくわからない言葉をぼそぼそと呟くと、頬の熱を冷ますように両手で自身の両頬を包む。
 ……いや、なんだよ、それ。
 今日だけで一体いくつのステラという人間の知らない一面を知ったことだろう。でもこれは、知らなかったというよりは本来知ることのなかったはずのステラ。こうして一歩踏み入り、時間を共に過ごすことで、一つのアクションを挟むことで剥がすことのできたベールの向こう側のステラ。殻の中身、本当のステラという人間の一部。
 ……悔しいが、あんたの言うことは一理あったんだな。
 現実とギャルゲーはもちろん違うし、同じように考えることはできなくとも、どこか通ずるものがある。一歩外に出ることで、一歩踏み出すことで知ることができるものが、見ることのできる世界があるんだろう。そしてそれが今、目の前にある。
 それもまぁ、悪くないと思った。
「そ、そういう先輩は、どこにつけるんですか?」
「え?」
「さっき取ったぴょん丸くんです」
「あぁ、そうだな……」
 まず思いついたのは部屋の棚に置くことだった。俺の部屋は大して物が無かったため、置く場所ならいくつもあった。適当に置いてみて考えればいいと思ったが、そもそもこれが俺の部屋に似合うのかとも思った。だがそれ以上に、これを誰かに譲るというのも考えられなかった。
「決めてなかったんですか?」
「……こういうのつけたことない」
「確かに、先輩のバッグって何もついてませんよね」
「だろ?」
 俺が使っている学校指定のバッグにはなにひとつ、装飾する物がついていなかった。つけたこともなければ、つけようと思ったこともなかった。そういうものを持っていなかったし、買おうと思ったこともなかった。なにより、飾るという行為に馴染みがなかった。クリスマスの飾りつけなんていうものも、存在は知っていたがしたことがなかった。一緒にしてくれる人がいなかった。それからか、物はとりあえず使えるのであればそのままでいいと思うようになっていた。
「私が決めてもいいですか?」
「……まぁ、いいけど」
「じゃあ、ここに」
 失礼します、とステラは俺のバッグの持ち手の部分にぬいぐるみのボールチェーンをつける。つけた拍子にころん、とマスコットが横を向く。俺のものとは思えないようなバッグが誕生した。
「つける場所、ここくらいしかないんですけどね」
「まぁな」
 バッグしか使ってないんだし、選択肢なんて最初からひとつしかないようなものだった。
「でも似合ってます。ちゃんとかわいいです」
「大丈夫か? 俺なんかがこんなのつけてて」
 あまり自信がない。
「大丈夫です。かわいいですよ」
「それは信じてもいいやつか?」
「信じていい方の、かわいい、です」
「……そうか」
「……はい」
 マスコットのついたバッグを受け取り、ちょっと見てみる。バッグになにかがついているという感覚は新鮮だった。
 ……これもあり、だよな。
 こうやってものをデコレーションする人の気持ちが少しわかった気がする。
「……あ、でも」
「……なんだ。今更似合わないなんて言われても困るが」
「なんだか、お揃いみたいですね。私と先輩で」
 ……その発言はずるいだろ。
「……あほ」
「……ひどい言い方ですね。……冗談、ですよ」
 へへ、とどこか控えめに頬を染めるステラに、その言葉の響きに心が揺れ、目のやり場に困る。恥ずかしい。変なことを意識してしまいそうになる。
 これだからコミュ障は困る。
 だが、だからといってこれを外すという選択肢は最初からなかった。


 ☆ ☆ ☆ ☆


「昨日は買い出し、ありがとね。助かったよ」
 翌日、買った物やお釣り、領収書などを手渡すと、彼はどうもどうもとそれらを受け取った。機嫌がいいのか鼻歌混じりだった。
「上機嫌だな」
「昨日、いいものを見ることができたからね」
「いいもの?」
「少年、どうやら君はいいところを見せたんだって?」
「なんのことだ?」
「そのぬいぐるみ、君が取ったんだろう?」
「え? あ、あぁ、まぁ」
 彼が指さす先には俺のバッグがあり、そこにはぴょん丸くんがついている。昨日、家に帰って我に返った際に外すか悩み結局つけたままのマスコットが。ステラがせっかくつけてくれたのだから、という思いからそのままにしていた。相変わらず、俺のバッグにそれがついているという現状は似合わないが、その違和感を気に入っていた。
 っていうか、ステラはそんなことを言っていたのか。
 別に言わなくたってよかっただろうに。
「ありがとう。妹がすごく喜んでいたよ」
「そうか。ならよかったな」
「君にもそういう優しい一面があるとはねぇ、見直したよ」
「なんだ、嫌味か」
「まさか、誉めているんだよ」
「……ほんとか?」
「ひどいなぁ。僕は嘘なんてつかないだろう?」
「たしかに、それは言えてるな」
「だろう? ……でも、本当にありがとう」
「……大袈裟だな」
 彼は深く、頭を下げていた。なんの前触れもなく、突然だった。
 その行動の意味が分からない俺は呆気にとられる。そんな姿、見たことがなかった。なにより大袈裟だ。ステラがいないからいいものを、そんな、たかがぬいぐるみのひとつくらいで。

「妹が、元のように笑っていたんだ」

 頭を上げると彼はしんみりと言った。
 昨日見たあのステラは、やはり本当のステラの表情だった。
 そしてそれは見間違いでもなく、事実、で。
「昨日は僕の方が帰りが遅くてね、家に着くと妹がリビングで珍しくご機嫌だったんだ。なにかあったのか尋ねると弾んだ声で教えてくれてね。『先輩がこのぴょん丸くんを取ってくれたの』って」
 その様子はなぜか容易に想像できた。そして、それを見た時の彼のことも。
 彼の声は落ち着いているというのにどこかで湿っていた。
 窓の外では、綺麗な秋晴れが輝いているというのに。
「もっと言っていいなら、ドーナツまで一緒に食べたみたいで」
「……まぁ、一応」
 言ったのはあんただろ。俺はただ、預かったお金をそのままにするのも変だと思ったし、ステラも甘いものを欲しがっていたからで。少なくとも、あんたが思ってるほどに何かを考えているわけではない。
「でも妹も変だって言って笑ってたよ。甘いもの苦手なのに、選んだのがドーナツショップなんてって」
「うるせ」
「まぁ、妹は好物のドーナツを堪能できて大層ご満悦だったみたいだけど」
「……ならよかったじゃないか。あとわざわざそれを本人に伝えんな」
「え? いいじゃないか」
「よくない。こういうのは慣れてないんだ。反応に困る」
「ほんとに君はコミュ障だね」
「悪かったな」
「……ほんとだよ」
 冗談のように彼は言うと窓の外、誰もいないグラウンドを眺める。
「……昨日はとても楽しかった、だとさ」
「そうかい。そいつはどうも」
「君はもう少し、素直に相手の言葉を受け止めることを勉強してみてはどうだい?」
「だからさっきも言ったろ、慣れてないんだよ」
 今のだって俺からすると最大限に受け止めたつもりだったのだが。
 ……まぁいい、どうせ俺が未熟なだけだ。
 そういう言葉に対する耐性が本当にない。そもそも縁がなかった。言われた経験も機会もないから、正しい返し方がわからない。それが一層、俺の中のコミュ障を加速させていた。
「そんなんじゃ、一生モテないよ」
「別にいい」
「ちぇ、つまんない」
「俺は俺らしくいる方がいいんだよ」
「少年らしいね」
「俺のことだからな」
「たしかに。……あ、ところでひとつ、聞いてもいいかい?」
「なんだ?」
「妹は、君の前でもちゃんと笑えていたかい?」
 昨日の出来事がいくつも写真のようになって脳裏を過る。聞こえないはずの声までもが幻聴のように鼓膜を揺らす。幻覚が瞼に映る。
「その顔は、見ることができたみたいだね」
「……まぁ、な」
「そしてそれがかわいかった、と」
「まぁ、な……っておい、なに言わせてんだ、こら」
「図星か」
「今のは明らかにそう言うように誘導しただろ!」
「じゃあ、かわいくなかった?」
「……それは」
「ほら、思ってるじゃん」
 君もまだまだだねぇ、と笑う声に俺は悔しくも、うるせぇ、としか言い返せない。敗北宣言。仕方ないだろ。あんな近くで年頃の女の笑顔なんて見ないんだよ、普通。
「これからも妹をよろしくね、少年」
「……気が向いたら、な」
 言われなくともすると思ったが、素直にそれを口にしてはまたいじられると思い、反対の言葉を吐く。
 ステラの笑顔を見たいのは、俺も同じだった。
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