追想

秋音なお

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エピローグ

置き手紙

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 拝啓。

 ひとつだけ、お願いがあります。
 僕が死んだら、花を供えて欲しいのです。

 なにも、絶やすことなくとは言いません。
 たまにでかまいません、気が向いた時だけで結構です。
 年に一回、僕の誕生日だけでも良いのです。
 僕の好きな花を供えてはくれませんか。

 どうか、プリムラの花を供えて欲しいのです。
 このプリムラというのは僕の誕生花です。

 一月二五日の誕生花。

 花言葉は『青春の始まりと悲しみ』
 或いは『あなたなしでは生きられない』

 まるで僕に相応しい花言葉ですね。
 ほんと、嫌になってしまいます。

 ……本当に。

 敬具。
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