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ソファで由利さんと
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先日の一件を思い出すと、顔から火を噴く思いがする。
最終的に由利さんのち○こを舐めて終わったわけだが、そこに至るまでのもろもろとか、僕の下手なフ○ラにもそこそこ満足してくれたらしい彼に顔射かまされたこととか、とにかく今考えるとすごいことをしてしまった(されてしまった?)と思う。
もちろん後悔の念があるとかそういうわけでは全然ないのだけれど、今ひとつ由利さんの真意が分からないというのが目下の僕の気懸かりだった。
あの翌日から、それまでの接触の少なさが嘘みたいにスキンシップが多くなって、思ったよりも僕は彼に好かれているのかもしれないとうぬぼれたわけだが。
かと言って由利さんはA君の件を解決していないし、禁欲していた彼がA君と体格の似た僕に欲情しただけという可能性は拭えなくて。
一言、好きだと言ってくれれば安心するんだけどなあと思いつつ、僕は今日もお尻を死守している。
「由利さん、A君のことはどうなってるの?」
こう聞くと、由利さんはいつも眉間にしわを寄せた。
「……保留中。もういいから、その件はほっとけよ」
「そうは言うけど、ライバルとしては気になるじゃないですか。……由利さんがA君より僕が好きってはっきり言ってくれればほっときますけど」
そう返した僕の言葉に、彼は面倒臭そうに頭を掻く。
「……そうやって比べられるもんじゃねえんだよ」
それって、A君と僕では比べる価値もないってこと? ちょっと傷付くなあ。由利さんにとって彼は、どれだけ特別な存在なんだろう。
「はあ、絶対僕の方が由利さんのことめちゃくちゃ好きなのになあ」
落胆しつつ呟くと、それを聞いた由利さんは眉間のしわを消して小さく笑った。
「こっち来い、堂崎」
そして自分が座っているソファの隣をぽんぽんと叩く。そこは先日由利さんとエッチなことをした場所で、僕はちょっとだけ顔に熱が上がってしまった。
何となくどぎまぎと立ち上がって、ソファに近付く。その躊躇いがちな動きをニヤニヤと笑ってみていた由利さんが、いきなり僕の腕を取って引き寄せて、そのままソファに組み敷いた。
「ゆ、由利さん!?」
「顔赤くしちゃって、何を期待してるのかな、堂崎くん?」
言いつつ端正な顔をぐいっと近付けられて焦る。
「ゆ、由利さんがイケメンなので照れただけです!」
「つまんねえ返しだな、おい。この間のこと思い出してち○こが勃っちゃいました、くらい言えねえのか」
「えー、その返しの方が寒いと思いますけど……」
「サービス精神が足んねえって言ってんの。……まあ、まだいいか」
由利さんの手に顎を掴まれて、真上から見下ろされる。その瞳をドキドキと見つめ返すと、思いの外優しく苦笑された。
「……そろそろ学習しような、堂崎くん。こういう時は、何も言われなくても目を閉じる」
「へ? あ、はい」
言われて慌てて目を閉じる。
するとすぐに顎を少し上向けられて、由利さんの唇が僕の唇に重なった。
最終的に由利さんのち○こを舐めて終わったわけだが、そこに至るまでのもろもろとか、僕の下手なフ○ラにもそこそこ満足してくれたらしい彼に顔射かまされたこととか、とにかく今考えるとすごいことをしてしまった(されてしまった?)と思う。
もちろん後悔の念があるとかそういうわけでは全然ないのだけれど、今ひとつ由利さんの真意が分からないというのが目下の僕の気懸かりだった。
あの翌日から、それまでの接触の少なさが嘘みたいにスキンシップが多くなって、思ったよりも僕は彼に好かれているのかもしれないとうぬぼれたわけだが。
かと言って由利さんはA君の件を解決していないし、禁欲していた彼がA君と体格の似た僕に欲情しただけという可能性は拭えなくて。
一言、好きだと言ってくれれば安心するんだけどなあと思いつつ、僕は今日もお尻を死守している。
「由利さん、A君のことはどうなってるの?」
こう聞くと、由利さんはいつも眉間にしわを寄せた。
「……保留中。もういいから、その件はほっとけよ」
「そうは言うけど、ライバルとしては気になるじゃないですか。……由利さんがA君より僕が好きってはっきり言ってくれればほっときますけど」
そう返した僕の言葉に、彼は面倒臭そうに頭を掻く。
「……そうやって比べられるもんじゃねえんだよ」
それって、A君と僕では比べる価値もないってこと? ちょっと傷付くなあ。由利さんにとって彼は、どれだけ特別な存在なんだろう。
「はあ、絶対僕の方が由利さんのことめちゃくちゃ好きなのになあ」
落胆しつつ呟くと、それを聞いた由利さんは眉間のしわを消して小さく笑った。
「こっち来い、堂崎」
そして自分が座っているソファの隣をぽんぽんと叩く。そこは先日由利さんとエッチなことをした場所で、僕はちょっとだけ顔に熱が上がってしまった。
何となくどぎまぎと立ち上がって、ソファに近付く。その躊躇いがちな動きをニヤニヤと笑ってみていた由利さんが、いきなり僕の腕を取って引き寄せて、そのままソファに組み敷いた。
「ゆ、由利さん!?」
「顔赤くしちゃって、何を期待してるのかな、堂崎くん?」
言いつつ端正な顔をぐいっと近付けられて焦る。
「ゆ、由利さんがイケメンなので照れただけです!」
「つまんねえ返しだな、おい。この間のこと思い出してち○こが勃っちゃいました、くらい言えねえのか」
「えー、その返しの方が寒いと思いますけど……」
「サービス精神が足んねえって言ってんの。……まあ、まだいいか」
由利さんの手に顎を掴まれて、真上から見下ろされる。その瞳をドキドキと見つめ返すと、思いの外優しく苦笑された。
「……そろそろ学習しような、堂崎くん。こういう時は、何も言われなくても目を閉じる」
「へ? あ、はい」
言われて慌てて目を閉じる。
するとすぐに顎を少し上向けられて、由利さんの唇が僕の唇に重なった。
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