俺はBLじゃない!

白猫

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1話 あるある展開来たぁ!

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俺は魔五月佑都。ごく普通のサラリーマンで平和な日常を男子のイチャイチャ(じゃれあい)を見て送っている。
(ぎゃー!!あの高校生二人がくっついてるぞ!近いぞ!多分あのちょっと背がでかいイケメンくんが攻めだな。で、隣にいる元気で天然そうな子は受けだな。あの二人は幼馴染設定。)
~妄想~
『でさぁ、和樹がさぁ!』
『和樹和樹ばっかうるさい。もっと、俺のことを見てよ。ねぇ晶。』
『ちゃんと見てるよ!毎日会うだろう?』
『っ!そう言う意味じゃない!!俺はお前が好きなんだよ!えっ〇したいぐらい!』
『……え、冗談なんちゃう?』
『……本気だよ。もう、俺だけを見てよ』
『えっ!ちょっ!零!?…んっ!やっ…あん。』
くちゃくちゃ          
『ぷはっ。お、お前、なんてキスを』
『あー、可愛い。もう、今すぐ晶をぐちゃぐちゃにしたくて仕方がないよ』
『ちょっ!や、やめっ』
~妄想終了~
「ぐふっ。やべ、最高」
俺は横目で見ながら心の中で萌え萌えです。
と、このように俺は腐男子で、毎日、イチャついてる男子を見るのが日課だ。
「……はぁ、帰りにアニメイト寄っていこうかな。何買おうかな~」
でも、そんな俺の日常は突然なくなってしまった。
「おい!君!あぶない!」
「え?」
振り返ると、知らないおじさんが何かを言っていた。あぶない!、そう言われて俺は直ぐに察しが着いた。
影でわかったのだ。何かでかいものが俺の頭の上にあり落ちてくる。
上を見上げると
「あ、死んだわ」
もう、逃げることはできない。もう遅い。
グチャ
「キャーーー!!!」
「だ、誰か!救急車呼んでくれ!!」
あぁ、体中が痛い。物凄く。
意識が遠のいていく。
(俺は、イチャイチャしてる男子同士(じゃれ合う)姿を見ていたかった!出来ればお爺さんになるまで!)
俺は死ぬまで腐っていた。


「あ、あれ?ここどこ?」
目を開けてすぐに俺は起き上がる。
俺がいるところは全部が白く何も無いところだった。
そして直ぐに察した。
(これはもしかして……いやいや、もしかすると!?)
そう思うと丁度空の上の偉い人が俺の前に現れた。
「……えーっと……ごめん。君を間違えて殺してしまいました!!ごめんなさい!」
(来たァぁ!!)
俺は完全な腐男子でもこういう、ファンタジーに転生するというのには憧れる!転生する前は必ず神様が現れてそれから転生!いやぁ、自分、死んでよかったよ。
「いやいや、事故ですし…」
(あ、でも待てよ……やっぱり死にたくなかったな…)
最後に思ったことを思い出して欲しい。
そうだ。俺はまだ男子同士のじゃれ合いを見てたかったんだよ。お爺さんになるまで!
血の涙が出そうだよ。
「お前は優しいやつだな。だったら詫びとして俺の地球に転生してまた新しい人生を送らないか?」
「……はい。」
まさか、本当にファンタジーに転生できるとは思わなかった。
それに、神様って普通は髭の長いお爺さんじゃないのか?俺の目の前にいる神様は俺様系のせ…俺様っぽいイケメンなんだけど…
いや、神様って沢山いるけど、全員が髭の長いお爺さんって訳じゃないのか?
「?どうした?やっぱりやめとくか?」
「え!いやいや!大丈夫です!」
「……そうか。……じゃスキルと固定スキルを選んでくれ」
「え?」
「俺の地球では魔法がある世界だからな……」
最高かよ。どんな魔法を選んでいいなら選びたいけど、なんか自分で選ぶのはなぁ……。
「あぁ、そっか。ん~……俺、どんな魔法がいいのかわかんないんで、神様が選んでいいですよ」
神様が選んだ方がチート系とか選んでくれそうなので!
「……分かった。お前が喜ぶようにいいスキル選んでやるよ」
よっしゃ。
あぁ、やべぇ、めちゃくちゃ転生するのが楽しみなんだけど。それに何処に生まれ変わったって男子同士のイチャ……じゃれ合いを見れるし…。そういう意味も込めて楽しみだぁ。


スキル選びから数分が経つ。
神様はやっと選び終わった。
「どんなスキルかは転生してからステータスを見てくれ。あと、お前の小さい頃と似ている人物に転生させるからな。大体七歳ぐらいの男に」
もう、なんでもいいから、早く転生してぇ!ステータス見てぇー!
「分かりました。」
「それじゃあ、そっちの世界で楽しく過ごせよ」
「はい!色々とありがとうございました」
俺の体は光に包まれた。俺は思はず目を瞑った。最後の神様の顔は優しく笑っていた。


次に目を覚ますと俺は木影で寝転がっていた。どうやらここで寝ていたらしい。
「……やべぇ!まじで転生したよ!」
俺は腕を伸ばし目を輝かした。
「何が?」
「だから!俺って、てんせっ!……って誰!?」
興奮しすぎて、気づかなかったが、俺の横に同じく寝転がっていた知らない少年がいつの間にか寝ていた。
俺と同い年ぐらいだだ。それに…こいつは……将来イケメンになるだろう。
「誰って……お前、寝すぎて頭おかしくなったのか?俺はお前の護衛役のテオだよ」
「……あ、あー、ごめん。すっごくいい夢見てたから」
思い出した。というか、この子の記憶で思い出したのだ。今の俺はディル・クローズ。クローズ貴族の末っ子だ。俺はよく寝る体質で出来損ないと言われている。家族以外が。
そして、隣にいるのはテオ・カディス。俺の護衛役で親友。そしてカディス家の次男。カディス家は代々俺の家の騎士をしていて護衛役をしている。クローズ家とカディス家はとても仲がいい。
(俺、貴族になっちゃったかぁ)
「……ふぁ。良く寝たし、ディル、帰ろうぜ」
「う、待ってもうちょい」
急に眠気が来る。なるほど、ディルはこの体質で本当によく寝るんだな。大変だなぁ。
「全く。おんぶしてやるから、頑張れ」
「ん。なんか、色々と迷惑かけて、ごめんね。」
「……いいよ。別にっ……と。俺が好きにやってるんだし」
「……テオは優しいね」
「っ!そ、そうかよ」
俺はテオにおんぶされながら寝落ちた。

「……ん。あれ?」
俺はいつの間にか広いベットアンドキラキラした部屋にいた。
ガチャ 
「起きたか。どうだ?スッキリしたか?」
「んー。大体。あとね、外へ行って運動したい」 
何故、そんな事を言ったのか。それはディルの記憶を見た上だ。俺は寝ている間ディルの記憶を見ていた。この子がよく寝るのは運動をしていないのと徹夜をしているからだ。
「っ!お、お前!急にどうした!熱でもあるのか!?」
「違うよ。俺がよく寝る原因が分かったんだよ」
テオは驚いている。けどその後に呆れたように笑って
「分かったよ。お前を信じる」
転生してすぐにこういう展開なのはあれだけど、この体では魔法が使えない。だからまずは体力をつける。そして早寝早起き!


「はぁ!はぁ!はぁ!きっつ!」
「いきなりダシュするからだろ。ほらまだ一キロあるぞ。頑張れ」
張り切りすぎて最初からダッシュした五分前の俺は馬鹿だ。
まさか、こんなに体力が無いとは思はなかった。
「もう、無理……限か……」
バタっ
「っ!ディル!」
俺は倒れた。本当に限界が来たのだ。これは明日、筋肉痛決定だな。しばらく動けないぞ…。
テオは慌てて俺のところに来る。テオの顔は何故か泣きそうだった。
別に大したことないのに、なんで泣きそうなんだよ。こんなことで死なないっつの!
「ごめん、止めればよかった」
「はぁっ、はぁっ、大丈夫だって。今日は一日目だし、体力ないだけだよ」
するとテオは俺のデコにキスしてきた。は?
何?なにやってんのかな?テオくん?
「ごめん、今度は無理させないから」
だから大袈裟すぎだって!あんたは俺の恋人かなんかか!
と、言いたいのだけれどもう言葉を発する体力すらないので言えない。
さらに
「っ!な、何やってんの?」
「このままお前の家に帰るぞ」
「うん、それは分かったけど、この体制は?」
 落ちあげられたと思ったらテオになんと……お姫様抱っこされていた。
「この方が走りやすくて早くお前の家に帰れるだろう?」
「あ…そう……」
何も言えることは出来なかった。なんか言ったあとのこいつの顔を見た気がして…可哀想だなって……。
「しっかり捕まれよ」
「うん…」
俺はテオの服をぎゅっと掴んだ。テオは身体強化能力を使い早く走った。
ぽわ ぽわ
テオって体温高いのかな?何だか暖かくて落ち着くような。
 俺はだんだん眠くなりテオの服を無意識に強く握りながら目を瞑った。
(人の体温って……なんて、心地よくて暖かいのだろう)

 家についてた時には俺は完全に寝ていた。 
目を開けるとテオが、目の前にいた。眠っている。
(うーむ。寝顔は可愛いんだな)
テオの新たな顔の一面を見つけてしまった。
それにしても、なんでテオがいるんだ?
 手に何かを握った感覚があることに気づき、何かを握っている手を見るとなんと、テオの服を、強く握っていた。俺は慌てて手を離した。
多分、テオが目の前にいたのは俺がテオの服を離さなかったからかもしれない。
(まじか……恥っず)
でもテオの体温は心地よくて暖かい。
「ん……あ。起きたのかディル。良かった。元気で」
「うん、でも体をあまり動かさなかったから筋肉痛で動けない」
「そうか。それじゃ、朝食持ってくるから、ベットにいろ。」
「うん。ありがとうテオ」
テオは将来イケメンになることは決定だが、なんかテオと結婚するやつは幸せだろうなぁ…と思う。
だって、騎士で強いし将来イケメンになるし、大体料理も出来ている。
女子にとって理想な男だし。
(……筋肉痛治ったらまた走らないとな。体力が大事!)

「よしっ!頑張るぞー」
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