自殺したがりの青年は異世界に転生させられた

白猫

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第一章 死にたがりの青年

神様って?

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神様に『勝手に』転生させられてからもう3ヶ月が過ぎた。『勝手に』…を強く言ったのは意外と自分は根に持っているからです。ま、そこは置いといて、これからの事を考えよう……。
と、考えていても……やっぱり俺は村人として生まれたのだから、村人らしく生きることしか考えられないんだよねぇ。
「まーんまー!」
言葉は少しだけ言えるようになった。早く言葉を覚えようとしても、やっぱり村人だから本とかが無いわけで…。だから覚えようにも覚えられない。そこで、自力で覚えることにした!前世でも仕事じゃそうやってきたし…。
「トトちゃん?どうちたんでしゅかぁ?おなかしゅきましたぁ?」
(うっ……その言い方……)
「あい!」
前言撤回、やっぱり本が必要です!自分は今、赤ちゃんの状態ということは理解しているが、やっぱり赤ちゃん語は恥ずかしくてもう…一生喋りたくないです!
「はい!」を「あい!」と言ってしまう……めちゃくちゃ恥ずかしい!!
「ただいまー!」
「あなた…おかえりなさい。今日も早かったわね。どう?売りは」
「あぁ、全部売れたよ。」
うちの両親(今の)はどちらも商人だ。なにか珍しいものを売ったりしている。
ん?…商人の家だから、本ぐらいあるって?……はっ。
俺も最初はそう思って期待していたさ………
でも、見かけたと思っても、直ぐに売られて読む暇がない。だから、諦めた。
「トトー!一ケ月、寂しくなかったかぁ?父さんは寂しかったよ~!!」
「ぶー!!パーパー!!」
「…今……パパって……トトー!!言葉覚えたのかぁ!!偉いぞー!!」
もう、止めて。そんなことで褒めないで!!

母はミナ、父はアッシュ…という名前だ。美人と結婚できたイケメン……
……今気づいたことがある。美人&イケメンの間に生まれた俺……将来、美男になるのでは!?
ちょっと将来が楽しみだ。
「……ボンぼちぃ!!」
「??ボン?」
(くっそ!!発音が!!)
……赤ちゃんて大変だな……。俺は自分の足で歩けるまで言葉を覚えるのを諦めた。
(それにしても、ここって温帯地なのか?……風が丁度良くて気持ちいーし…)
俺は父に籠に戻された。窓の近くだったので横を見てみることにした。やっぱり何度見ても空はとても綺麗だった。外に出たらそこには何があるのだろうか。
丁度いい風が窓からきて俺はだんだんウトウトしてくる。
眠いので俺は、目を瞑った。


なんだかふわふわする……
俺は目を開けてみた。すると…。
『小僧、なんか色々と愛されてるなぁ』
「うわっ!神様!?って……ここ空っ!?」
神様はニヤニヤして俺の前に現れた。そして普通に言葉を話せていた。どうやら夢らしい。
『いや、暇そうだなーって思って呼んだ~』
「…はぁ。で、なんで神様はそんなニヤニヤしてんですか」
『いや、お前の『あい!』って‪w』
神様は腹を抱えて面白そうに話す。どうやら見ていたらしい……まぁ、当たり前だ。神様なんだから。
でも恥ずかしい。そして、今でも笑っている……
「もう、笑わないでください!!俺は神様に勝手に転生させられたこと、まだ根に持ってるんですからね!」
『えー。だって、君さあの地球でいいことなさすぎな上に不幸続きだったでしょ?しかも働いてる会社の上司にはパワハラされてさ。挙句に、同期の人や後輩には仕事追加させられる……君って……ついて無さすぎだよねぇ。』
グサッ
俺の心に次々と刺さってくる。でも、神さまの言うとおりだ。俺は前世の地球で生まれてからいいことなんて1度もなかった…。
なんだろう。今になって泣きたくなってきた…。
『んで、それをずっと見てきた僕は、さすがに可哀想すぎて見てられなくなっちゃった!だから、運命の神様に頼んで一旦死んでもらってさ。僕神様でしょ?だから、僕の地球で転生して、幸せにさせたい!そう思って、君の意見無視して転生してもらったんだよ?僕、優しいでしょ?』
……おいちょっと待て…今、なんかすごい事実を聞いたような気がするゾ?
俺があの時死んだのは、この神様が、運命の神様に頼んで、俺の運命を変えて、そして、あの時に死んだ流れになったと……
「おい!それでもあんたは神様なのか!!」
『えー!でも、その方が良かったでしょ?君にとって』
「そ、それはそうだけどさ」
本当にそうだ。あんな地獄から解放されたんだから逆に喜ぶべきだった。でも、やっぱりこの神様の仕業で俺は後輩の秋彦の代わりに死んだことになってしまった!せめて、事故とかで死にたかったよ!
『それはごめん…。でも、それなりの罰は受けたよー!!』
「どんな罰だ!俺が認めない限り罰とは言わせんぞ!!」
『えっとねー。一週間他の神様の雑用係!』
「…神様軽すぎるわ!!」
やばい、今ので神様がどんな存在か分からなくなってきた。本当に今いる神様は神なのか?
『あ!今、僕のこと疑ったでしょう!?僕、これでも神様だからね!』
もう、突っ込むのもめんどくせえ。ん?…あれ?…あまり気にしなかったけど……。初めて神様にあった時ってこんな幼かったかな?もっと老けてたような……。
「なぁ、初めて会った時、神様って幼かったっけ?」
『え!……今気づいたの?』
あ、やっぱりそうだ。初めて会った時はじいさんだった気がする。髭長くて、まさに神様って感じだった。杖持ってたし。
『あはは!!神様は姿を自由自在に変えることが出来るんだよ!気づくのおっそ‪w』
なんかイラってくる言い方だな。

リーン リーン

綺麗な鈴の音が頭に響く。
『そろそろ時間だね。もっと話したかったけど。ここで終わりだ。楽しかったよ。』
「ハイハイ。こっちは神様と違って色々と疲れましたよ」
『えー、酷いなぁ。あ、それとね、僕が運命の神様にお願いする時、あの人が直ぐにOKしてくれたのはね、』
その言葉の続きを聞く前に俺は

地球で目が覚めてしまった。
(……続きはなんだよ!!なんで、最後は必ず大事そうな話を話すんだよ!!)
はぁ、今思う。この地球の神様は『アレ』で大丈夫なのだろうか……と、この地球はもうすぐ滅びるんじゃないか……と。

『ごめ~ん✩.*˚』
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