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あれから、加奈からメールがあり、指定されたのは会社から近場にある居酒屋。
案内されたのは個室。話をしやすいようにと加奈の気使いなのかもしれない。
いい後輩を持ったと思っていたのに、開けた部屋の中には加奈ではなく……。
「笹山君?! 」
「やっと来た。待ってましたよ。どうぞ」
私の驚きを他所に、淡々と座敷へと座るように促す。
「なんでここにいるの。加奈ちゃんは?」
「彼女にここに来れば寺澤さんに会えるって言われたんで」
答えのようで答えになっていない。とりあえず、加奈は来ないことだけは確定した。
それに、笹山とは、あの日からまともに顔も合わせていない。自分の寝起きの悪さのせいか、軽い告白のせいかどこか居心地が悪い。
「で、笹山君はなんでここに?」
「そりゃあ……夏希さんに会いに」
普段の軽い顔から真面目な顔になった笹山の視線が甘く絡みつき、胸をざわつかせる。
オマケに名前呼びときた。
思わず顔を逸らし用意されていた水に手を伸ばす。ずっと恋愛絡みを避けてきたせいで耐性が無さすぎる。と言っても大してそんな経験もないけれど。
あぁ、自分で自分が悲しすぎる。
「……それは、どうも」
なんとも間抜けな返事に顔も上げれない。まだ、こちらに視線があるのが痛いほど伝わってくる。
「適当に頼んでますけど、何か飲みます?」
「…………ビール」
なんとなく、笹山がここいいる理由も検討がつく。加奈の事だから話はしているはずだ。けれど、藁をもすがりたい気持ちだが、彼に頼っていいものかとも悩む。
それを紛らわすように届いたビールを飲み干す。
どっちにしてもこういう時は、勢いでいくしかない。
私としては結婚だけはしたくない。回避できるならこの際なんでも利用したい気持ちはある。けれど、軽く付き合おうと言う男だけども巻き込むのも悪い気はする。
お酒の力を借りたものの思いの外、理性の方が強くなかなか思うように切り出せない。
チラチラと笹山を盗み見しては、諦め手を繰り返し、届いた唐揚げやらを口に運ぶ。
注文したメニューを大半食べた頃にやっとの事で口を開くことが出来た。
「……どこまで聞いたの?」
やっと開いた口から出たのはそんな言葉。
いや。ここで、この言葉のチョイス我ながら情けない。
ぶっきらぼうに言いながら、ビールを煽り握ったジョッキを見つめる。態度の割には顔を見る事ができない。
ヘタレだな、わたし……。
「大まかには全部だと思いますよ」
「そう……、ごめんね。面倒な事に巻き込んで」
「いや、全然面倒でもないですよ。むしろ丁度良かったし。どうやってこの前の続き話そうか考えてたぐらいだし?気にしないで俺を利用してくださいね」
顔を上げ、視線が交わればニッコリといつもの可愛い彼に戻った。
「利用って。笹山君になにも利益ないじゃない」
「利益?ありますよ。俺、付き合ってって言いましたよね」
「いや、あれって。冗談だったじゃない」
「本気ですよ。俺」
「だったら尚更、ダメじゃない。私は、結婚したくもないし彼氏も要らないの。だから、とりあえず親が納得さえすればそれでいいの。後はある程度時間開けてから別れたなりなんなり理由つければいいから。」
「まぁ、夏希さんの言う通りにしても、結局は、同じことの繰り返しになるだけで。別れたって言ったらまたお見合いしないといけないんじゃないですか?」
笹山の言うことも最もだ。今回はいけても次もまた用意されているはずだ。
「俺は別にフリでも構いませんよ?なんなら、本当に結婚してくれたらいいし」
器官にビールが入り思いっきり噎せた。
「痛っ、ちょ!変な事言わないでよ」
「至って真面目。本気にしてないのは夏希さんだけだから」
「……っ!ちょっと御手洗!!」
逃げ込んだトイレで盛大に咳き込み、ため息を吐き出す。
鼻に入ったビールが痛いし、目の前の男はおかしな事を口走るは頭がついてかない。そんな事どころじゃないのに経験の浅い私は、目に見えて追い込まれていくのが分かる。
あぁ、もう!無様過ぎる姿を晒してしまった。恥ずかしさでこの場からサッサと逃げ出したい。けれどカバンは座敷だ。
持ってくれば良かった……。
ウダウダグタグタ考えてといってもなんにも思いつきも何も無い。意を決して席へと戻ると笹山は、帰り支度をしていた。
怒らせた?! 焦り何か言おうにも何も言葉が出ない。
「……夏希さんは、俺が嫌ですか?」
「嫌い、じゃない」
「じゃあ、良いじゃないですか。俺は好きだから付き合いたいし。夏希さんは結婚したくない。だから俺を使えばいい」
「そんな簡単に!」
「簡単な話ですよ、俺と付き合えばいい。他に納得してくれる相手もいないと思いますよ?」
本当にそんなのでいいの?
いやいや、流されたらダメだ!
そう思いつつも目の前の餌に釣られそうになっている。
「頑固だなぁ。俺が良いんだから良いんですよ。とりあえず日曜日に夏希さんの実家に行きますよ」
「そんな勝手に話進めないでよ」
「進めますよ。いつまで経っても話が進まないんで。コレはもう、決定事項なんで。マンションに迎えに行きますからちゃんと用意しといてくださいね」
「…………。」
どんどんと話が進んでいく。頭がついて行かない。というか、フリーズしてる。
もう、今なら保証人の印鑑も簡単に押しそうだ。
捕まえたタクシーに乗り込んだ後はずっと沈黙が続いた。
気を利かしたドライバーが何か話していだか何も頭に入ってこない。適当に相槌をうてばマンションに着いてしまった。
「今日は、ごめん」
そう言って降りれば、何かドライバーに伝え笹山も降りてきた。
「……部屋まで送ります」
断れば、酔い醒ましだと言って聞かず部屋まで送ってくれた。
「ちょっと飲み過ぎたみたいで……。水、少し貰えますか?」
玄関に着き扉を開けば、そんな事を言う。
「ちょっと、待ってて」
慌ててキッチンへと急ぐ。
注いだコップを持って行こうとすれば背後に気配を感じる。
振り向けば、いつの間にか上がり込んだ笹山。びっくりして落としそうになったコップを私の手ごと掴むと自分の口元に寄せ飲み一気に干した。
「ちょっと、びっくりさせないでよ!」
慌てて、背中を押して玄関まで追い出した。
「ほら!タクシー、待たせてるでしょ。」
「帰りますよ。だから最後に……」
途切れた言葉の後にチュっと音がした。
……なに?
何が起こったか分からず、笹山の顔を見上げると、また顔が近づく。
今度は、何をされているのか分かってしまった。目の前には笹山の顔。唇には、温かく柔らかい感触。
唇に軽く触れるだけのキス。それだけなのに心臓の音が異様に亢進する。
顔色を伺いながらまた、笹山の顔が近づきおでこにコツンとくっつけた。そのまま、両手で優しく頬を包み込む。可愛い顔の割にゴツゴツとしたその笹山の手が気持ちよくて擦り寄ってしまいそうになるのを必死に堪えた。
「顔真っ赤。可愛い顔して……油断し過ぎ」
呟くとそのまま啄むように口を塞ぐ。抵抗もせず固まったままなのいい事に唇に唇でこじ開けて、探し当てた舌を絡め取られる。
さっき飲んでいたビールの味がした気がした。不快感はなくむしろ胸がドキリと跳ね、与えられる気持ち良さとに酔ってしまう。
頬を包んでいた手は、ゆっくりと後頭部と腰に回されいて逃げられない。久しぶりのキスに加え触れる唇や舌の感触が気持ち良すぎて固まった体が解れていく。
ダメだ……。キス、上手すぎ。
「……んっ」
思わず漏れた声に気を良くしたのか、名残惜しそうにリップ音が鳴り離れていくと、回されていた手も少し緩む。あまりの気持ち良さに思わずスーツにしがみつき腰から砕けた。
咄嗟に腕を掴まれ崩れ落ちなかったが、足が震え産まれたての子鹿状態だ。
キスだけで、こんな……。
「そんなに良かった?」
頭の上からは、クスッと笑う笹山の声。思わずムッとするけど、本当の事だから言い返しもできない。
ぽんぽんと頭を撫で落ち着いたのを確認すれば、
「ちゃんと実家に週末行くって連絡しといてくださいね。じゃ、おやすみなさい」
そう言うと、呆気なく部屋から出ていった。
案内されたのは個室。話をしやすいようにと加奈の気使いなのかもしれない。
いい後輩を持ったと思っていたのに、開けた部屋の中には加奈ではなく……。
「笹山君?! 」
「やっと来た。待ってましたよ。どうぞ」
私の驚きを他所に、淡々と座敷へと座るように促す。
「なんでここにいるの。加奈ちゃんは?」
「彼女にここに来れば寺澤さんに会えるって言われたんで」
答えのようで答えになっていない。とりあえず、加奈は来ないことだけは確定した。
それに、笹山とは、あの日からまともに顔も合わせていない。自分の寝起きの悪さのせいか、軽い告白のせいかどこか居心地が悪い。
「で、笹山君はなんでここに?」
「そりゃあ……夏希さんに会いに」
普段の軽い顔から真面目な顔になった笹山の視線が甘く絡みつき、胸をざわつかせる。
オマケに名前呼びときた。
思わず顔を逸らし用意されていた水に手を伸ばす。ずっと恋愛絡みを避けてきたせいで耐性が無さすぎる。と言っても大してそんな経験もないけれど。
あぁ、自分で自分が悲しすぎる。
「……それは、どうも」
なんとも間抜けな返事に顔も上げれない。まだ、こちらに視線があるのが痛いほど伝わってくる。
「適当に頼んでますけど、何か飲みます?」
「…………ビール」
なんとなく、笹山がここいいる理由も検討がつく。加奈の事だから話はしているはずだ。けれど、藁をもすがりたい気持ちだが、彼に頼っていいものかとも悩む。
それを紛らわすように届いたビールを飲み干す。
どっちにしてもこういう時は、勢いでいくしかない。
私としては結婚だけはしたくない。回避できるならこの際なんでも利用したい気持ちはある。けれど、軽く付き合おうと言う男だけども巻き込むのも悪い気はする。
お酒の力を借りたものの思いの外、理性の方が強くなかなか思うように切り出せない。
チラチラと笹山を盗み見しては、諦め手を繰り返し、届いた唐揚げやらを口に運ぶ。
注文したメニューを大半食べた頃にやっとの事で口を開くことが出来た。
「……どこまで聞いたの?」
やっと開いた口から出たのはそんな言葉。
いや。ここで、この言葉のチョイス我ながら情けない。
ぶっきらぼうに言いながら、ビールを煽り握ったジョッキを見つめる。態度の割には顔を見る事ができない。
ヘタレだな、わたし……。
「大まかには全部だと思いますよ」
「そう……、ごめんね。面倒な事に巻き込んで」
「いや、全然面倒でもないですよ。むしろ丁度良かったし。どうやってこの前の続き話そうか考えてたぐらいだし?気にしないで俺を利用してくださいね」
顔を上げ、視線が交わればニッコリといつもの可愛い彼に戻った。
「利用って。笹山君になにも利益ないじゃない」
「利益?ありますよ。俺、付き合ってって言いましたよね」
「いや、あれって。冗談だったじゃない」
「本気ですよ。俺」
「だったら尚更、ダメじゃない。私は、結婚したくもないし彼氏も要らないの。だから、とりあえず親が納得さえすればそれでいいの。後はある程度時間開けてから別れたなりなんなり理由つければいいから。」
「まぁ、夏希さんの言う通りにしても、結局は、同じことの繰り返しになるだけで。別れたって言ったらまたお見合いしないといけないんじゃないですか?」
笹山の言うことも最もだ。今回はいけても次もまた用意されているはずだ。
「俺は別にフリでも構いませんよ?なんなら、本当に結婚してくれたらいいし」
器官にビールが入り思いっきり噎せた。
「痛っ、ちょ!変な事言わないでよ」
「至って真面目。本気にしてないのは夏希さんだけだから」
「……っ!ちょっと御手洗!!」
逃げ込んだトイレで盛大に咳き込み、ため息を吐き出す。
鼻に入ったビールが痛いし、目の前の男はおかしな事を口走るは頭がついてかない。そんな事どころじゃないのに経験の浅い私は、目に見えて追い込まれていくのが分かる。
あぁ、もう!無様過ぎる姿を晒してしまった。恥ずかしさでこの場からサッサと逃げ出したい。けれどカバンは座敷だ。
持ってくれば良かった……。
ウダウダグタグタ考えてといってもなんにも思いつきも何も無い。意を決して席へと戻ると笹山は、帰り支度をしていた。
怒らせた?! 焦り何か言おうにも何も言葉が出ない。
「……夏希さんは、俺が嫌ですか?」
「嫌い、じゃない」
「じゃあ、良いじゃないですか。俺は好きだから付き合いたいし。夏希さんは結婚したくない。だから俺を使えばいい」
「そんな簡単に!」
「簡単な話ですよ、俺と付き合えばいい。他に納得してくれる相手もいないと思いますよ?」
本当にそんなのでいいの?
いやいや、流されたらダメだ!
そう思いつつも目の前の餌に釣られそうになっている。
「頑固だなぁ。俺が良いんだから良いんですよ。とりあえず日曜日に夏希さんの実家に行きますよ」
「そんな勝手に話進めないでよ」
「進めますよ。いつまで経っても話が進まないんで。コレはもう、決定事項なんで。マンションに迎えに行きますからちゃんと用意しといてくださいね」
「…………。」
どんどんと話が進んでいく。頭がついて行かない。というか、フリーズしてる。
もう、今なら保証人の印鑑も簡単に押しそうだ。
捕まえたタクシーに乗り込んだ後はずっと沈黙が続いた。
気を利かしたドライバーが何か話していだか何も頭に入ってこない。適当に相槌をうてばマンションに着いてしまった。
「今日は、ごめん」
そう言って降りれば、何かドライバーに伝え笹山も降りてきた。
「……部屋まで送ります」
断れば、酔い醒ましだと言って聞かず部屋まで送ってくれた。
「ちょっと飲み過ぎたみたいで……。水、少し貰えますか?」
玄関に着き扉を開けば、そんな事を言う。
「ちょっと、待ってて」
慌ててキッチンへと急ぐ。
注いだコップを持って行こうとすれば背後に気配を感じる。
振り向けば、いつの間にか上がり込んだ笹山。びっくりして落としそうになったコップを私の手ごと掴むと自分の口元に寄せ飲み一気に干した。
「ちょっと、びっくりさせないでよ!」
慌てて、背中を押して玄関まで追い出した。
「ほら!タクシー、待たせてるでしょ。」
「帰りますよ。だから最後に……」
途切れた言葉の後にチュっと音がした。
……なに?
何が起こったか分からず、笹山の顔を見上げると、また顔が近づく。
今度は、何をされているのか分かってしまった。目の前には笹山の顔。唇には、温かく柔らかい感触。
唇に軽く触れるだけのキス。それだけなのに心臓の音が異様に亢進する。
顔色を伺いながらまた、笹山の顔が近づきおでこにコツンとくっつけた。そのまま、両手で優しく頬を包み込む。可愛い顔の割にゴツゴツとしたその笹山の手が気持ちよくて擦り寄ってしまいそうになるのを必死に堪えた。
「顔真っ赤。可愛い顔して……油断し過ぎ」
呟くとそのまま啄むように口を塞ぐ。抵抗もせず固まったままなのいい事に唇に唇でこじ開けて、探し当てた舌を絡め取られる。
さっき飲んでいたビールの味がした気がした。不快感はなくむしろ胸がドキリと跳ね、与えられる気持ち良さとに酔ってしまう。
頬を包んでいた手は、ゆっくりと後頭部と腰に回されいて逃げられない。久しぶりのキスに加え触れる唇や舌の感触が気持ち良すぎて固まった体が解れていく。
ダメだ……。キス、上手すぎ。
「……んっ」
思わず漏れた声に気を良くしたのか、名残惜しそうにリップ音が鳴り離れていくと、回されていた手も少し緩む。あまりの気持ち良さに思わずスーツにしがみつき腰から砕けた。
咄嗟に腕を掴まれ崩れ落ちなかったが、足が震え産まれたての子鹿状態だ。
キスだけで、こんな……。
「そんなに良かった?」
頭の上からは、クスッと笑う笹山の声。思わずムッとするけど、本当の事だから言い返しもできない。
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