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悪かったって言ってるだろ
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放送室に鍵をかけて、昇降口へと向かった。
俺はどうしていいかわからなかった。
今まで生きてきて、誰かを傷つけたことなんて一度もなかった。……当たり前か。誰かと真剣に渡り合ったことがそもそもなかったのだから。
橘美幸は、いったい何を望んでいるというのか。
あいつは俺のことが心底嫌いだ。俺を攻撃し、貶めることで、喜びを得ようとしている。だが、彼女は俺に噛まれるとは、こっれっぽっちも考えていなかったのだろうか。
「……俺は悪くない」
家についてから、ソファに座ってボーっとしていた。何をする気も起きなかった。胸のあたりにむかむかとしたものがあるような気がして、どうにもならなかった。
ガチャリと戸が開く。不出来な兄とは違って、友達がたくさんのリア充ライフを送っている、妹の穂波が帰って来たらしい。
「ただいまあ、ってどうしたのお兄ちゃん。いつもの腐ったお兄ちゃんが、熱くなってるよ。腐敗して熱が出てるんじゃないの。元気出せ元気」
「人の熱が出るメカニズムは、そんなものじゃない。そもそも熱なんか出てないし」
「でも、イライラしてる」
何を言うか。
「この、花丸元気さまがイライラするわけないだろうが。昔からよく、女子に仏様みたいと言われてきた俺だぞ」
「……それ、年中ボッチで、全くしゃべらないお兄ちゃんを揶揄した言葉でしょう」
……うん、なんとなく知ってた。
「とにかくだ。俺はちょっとやそっとのことじゃ、怒りはしないんだ。そもそも、人との交流がないから、傷つくこともない。そのうち、『ぼっちのすすめ』でも書いてみようと思う」
ベストセラー間違いない。
「……やっぱなんか変だよ。いつもならそんなこと言わないもん。なんか、空元気。普通はもっと淀んでるよ。話してみてよ。話したら楽になるから」
……人とのかかわり方など、穂波の方が俺より得意なのは、言うべくもない。
妹に相談事など、情けないこと、この上ないが、
「……ちょっとな――」
今日何があったのかを、すべて妹に話した。
*
「うーん。ちょっと一言いいですか?」
俺の話を聞きおいて、眉間を指で押さえながら、穂波は言った。
「なんだよ」
「お兄ちゃんは馬鹿なの?」
「あーん? 俺はどちらかというと、頭のいい部類に入る。世間一般で見ても」
そういったら、穂波は分かりやすくため息をつく。
「はー。そういうところだよ、お兄ちゃん。お兄ちゃんは勉強ができて、いろんなこと知ってるけど、人の気持ちが全然わからないの。単純じゃないのよ、人の感情は」
「だったら、橘が何を考えているのか、お兄ちゃんに教えてくれよ」
「ほら、そうやってすぐ答えを知ろうとする。あのね、お兄ちゃん。話して話して、何度話し合いをしても、わからないことってあるの。家族でさえそうなんだから。でもね、わからないからと言って、何もしないでいいということにはならないのよ。お兄ちゃんは、その橘さんって人が、何を考えているのか、知ろうと努力しなきゃいけないのよ。とりあえず、お兄ちゃんがすべきことは、謝罪よ」
「俺は悪くない」
「そう思っていたとしても、謝りなさい。女の人泣かせたら負けなのよ」
「うわ。でたよ。俺は真の男女平等論者だから、女が泣こうが喚こうが、容赦するつもりはない」
そもそも、あいつは泣いてないし。
「あ?」
「――とか言わないけど。……とりあえず謝る」
「うん。お兄ちゃんはやればできる子なんだから。頑張ってよね。じゃあ、私宿題やるから」
そういって、穂波は二階に上がって行った。
翌朝、教室に着いたところで、わざわざ橘のところに行って話をするというのも、なんだかおかしい気がして、言い出せないでいた。
昼休み、先生と約束したように、部活の仕事はこなさなければならない。機器の操作に慣れるまでは、昼の放送はやらなくていいそうだが、とりあえず、待機だけはしておく。
教室を出たとき、すでに橘の姿は見えなかった。先に行ったのだろうか。鍵を借りに行って、顔を合わせるのも気まずかったので、自販機で飲み物を買って、適当に時間をつぶした。
放送室に入る。
扉を開けて入ったところで、橘が中にいるのは分かったのだが、彼女は俺が入ってきたというのに、こちらを見向きもしなかった。
「あの……」
なんだか急に怖くなって声が出なくなってしまった。
とりあえず席に着くことにした。
橘と対角線の席に座る。俺が来たことに絶対気が付いているはずなのに、まるで俺のことを空気のように扱っている。それこそクラスの連中のように。そうか、橘もクラスの連中並みに俺のことを扱えるようになったのか。……。
そうか、あれをすればいいんだ。
俺はできる限りの笑顔を作って、言った。
「こんにちは、橘様。今日もお美しいですね」
…………。
その昼、放送室で再び、音が出ることはなかった。
*
さて、放課後だ。ゲームを始めようか。
昼休みは失敗だった。どんなゲームも作戦を立てないことには始まらない。昨日妹から、何か、マニュアルのようなものを聞いていなかったか?
穂波は俺になんて言ってた?
『とりあえず、お兄ちゃんがすべきことは、謝罪よ』
そうだ、謝罪だ。悪いことをしたら謝る。悪いことをしていなくても謝る。とりあえず、先に謝っておけ。日本人の十八番ではないか。とりあえず、すみません。あっ、すみません。えっ、すみません。
日本に来る外国人が覚えるべきフレーズ、ナンバーワン、「すみません」。
とりあえずこれを覚えておけば、日常生活は何とかなる気がする。
それはそれとして。
折角のマニュアルがあったというのに、それをガン無視していたんじゃ、攻略できるものもできなくなってしまう。
俺も男だ。潔く頭を下げてやる。
意気込んで放送室の戸を開けた。昼と同様に、橘美幸はこちらを見ようとはしない。
俺は咳払いをする。
「その、……なんだ。お前が放送部に入っていたのを迷っていたとか、そういうことも可能性としてはあったわけで、俺が入部したとか、そういうことは理由の要素とはなったかもしれないし、おしゃべりなお前が会話相手を探していたというのもあっただろうし、なかなか、素直になれなかったところで、いろいろと回りくどいことをしたのかもしれんが、……なんだ、その、……俺の言い方が悪かった」
「……扉を開け放していたせいで、羽虫が入ってきたようね。羽音がうるさくて、読書に集中できないわ。電子蚊取り器って、羽虫にも聞くのかしら。今度部費で買ってしまうというのも、いいわね」
「……橘、お前にとっちゃ軽く映るかもしれんが、こうして、謝罪してんだ。いい加減機嫌を直してくれないか。他人と二人で、無音の密室なんて、さすがの俺でも耐えかねる」
橘は立ち上がって、俺の前にまでやって来た。
「あら、花丸君。頭を下げてどうかしたのかしら。私に無礼な口をきいた揚句、スカートの中まで覗こうとするなんて、あなたどれだけ、汚いのかしら」
「悪かったって、言ってるだろ」
「花丸君。あなたが住んでいる、治安の悪い地域では、それが謝罪になるのかもしれないけれど、一般の日本人は、誰かに謝るとき『申し訳ございませんでした』と言って、腹を割るところまでやって、初めて正式な謝罪として成立するのよ。あなたは友達がいないから、そういうこともわからないのでしょうけれど」
この女、下手に出てりゃあ。いや……今は我慢だ。
「申し訳ございませんでした。何でもしますんで、割腹だけはご勘弁ください」
「……まあ、別にいいのだけれど。私にとってあなたなんて、羽虫以下の存在なのだから、どこをどう飛び回ろうが、私が怒るほどのことでもないのよ。あなたの蚊の鳴くような、言動で私が気分を害するなんて、大きな勘違いよ、花丸君。でも、あなたが私に謝罪をしたいというのなら、させてあげても構わないわ。……今度、名古屋で買い物をするから、荷物持ちをなさい。日時と場所は追って連絡するわ」
「……お許しいただきありがとうございます、橘様」
「お美しい橘様に、優しくして頂き、感動しました、が抜けているわよ」
「……おい、いい加減に」
「冗談よ。……早く座ったら。いつまでも間抜けみたいに、頭下げてないで」
顔を上げて、彼女の顔を見たところ、いつもの人を小ばかにしたような笑みをしていた。
まあ、多分ミッションは一応クリアだ。妹よ、お兄ちゃんやったぞ。
俺はどうしていいかわからなかった。
今まで生きてきて、誰かを傷つけたことなんて一度もなかった。……当たり前か。誰かと真剣に渡り合ったことがそもそもなかったのだから。
橘美幸は、いったい何を望んでいるというのか。
あいつは俺のことが心底嫌いだ。俺を攻撃し、貶めることで、喜びを得ようとしている。だが、彼女は俺に噛まれるとは、こっれっぽっちも考えていなかったのだろうか。
「……俺は悪くない」
家についてから、ソファに座ってボーっとしていた。何をする気も起きなかった。胸のあたりにむかむかとしたものがあるような気がして、どうにもならなかった。
ガチャリと戸が開く。不出来な兄とは違って、友達がたくさんのリア充ライフを送っている、妹の穂波が帰って来たらしい。
「ただいまあ、ってどうしたのお兄ちゃん。いつもの腐ったお兄ちゃんが、熱くなってるよ。腐敗して熱が出てるんじゃないの。元気出せ元気」
「人の熱が出るメカニズムは、そんなものじゃない。そもそも熱なんか出てないし」
「でも、イライラしてる」
何を言うか。
「この、花丸元気さまがイライラするわけないだろうが。昔からよく、女子に仏様みたいと言われてきた俺だぞ」
「……それ、年中ボッチで、全くしゃべらないお兄ちゃんを揶揄した言葉でしょう」
……うん、なんとなく知ってた。
「とにかくだ。俺はちょっとやそっとのことじゃ、怒りはしないんだ。そもそも、人との交流がないから、傷つくこともない。そのうち、『ぼっちのすすめ』でも書いてみようと思う」
ベストセラー間違いない。
「……やっぱなんか変だよ。いつもならそんなこと言わないもん。なんか、空元気。普通はもっと淀んでるよ。話してみてよ。話したら楽になるから」
……人とのかかわり方など、穂波の方が俺より得意なのは、言うべくもない。
妹に相談事など、情けないこと、この上ないが、
「……ちょっとな――」
今日何があったのかを、すべて妹に話した。
*
「うーん。ちょっと一言いいですか?」
俺の話を聞きおいて、眉間を指で押さえながら、穂波は言った。
「なんだよ」
「お兄ちゃんは馬鹿なの?」
「あーん? 俺はどちらかというと、頭のいい部類に入る。世間一般で見ても」
そういったら、穂波は分かりやすくため息をつく。
「はー。そういうところだよ、お兄ちゃん。お兄ちゃんは勉強ができて、いろんなこと知ってるけど、人の気持ちが全然わからないの。単純じゃないのよ、人の感情は」
「だったら、橘が何を考えているのか、お兄ちゃんに教えてくれよ」
「ほら、そうやってすぐ答えを知ろうとする。あのね、お兄ちゃん。話して話して、何度話し合いをしても、わからないことってあるの。家族でさえそうなんだから。でもね、わからないからと言って、何もしないでいいということにはならないのよ。お兄ちゃんは、その橘さんって人が、何を考えているのか、知ろうと努力しなきゃいけないのよ。とりあえず、お兄ちゃんがすべきことは、謝罪よ」
「俺は悪くない」
「そう思っていたとしても、謝りなさい。女の人泣かせたら負けなのよ」
「うわ。でたよ。俺は真の男女平等論者だから、女が泣こうが喚こうが、容赦するつもりはない」
そもそも、あいつは泣いてないし。
「あ?」
「――とか言わないけど。……とりあえず謝る」
「うん。お兄ちゃんはやればできる子なんだから。頑張ってよね。じゃあ、私宿題やるから」
そういって、穂波は二階に上がって行った。
翌朝、教室に着いたところで、わざわざ橘のところに行って話をするというのも、なんだかおかしい気がして、言い出せないでいた。
昼休み、先生と約束したように、部活の仕事はこなさなければならない。機器の操作に慣れるまでは、昼の放送はやらなくていいそうだが、とりあえず、待機だけはしておく。
教室を出たとき、すでに橘の姿は見えなかった。先に行ったのだろうか。鍵を借りに行って、顔を合わせるのも気まずかったので、自販機で飲み物を買って、適当に時間をつぶした。
放送室に入る。
扉を開けて入ったところで、橘が中にいるのは分かったのだが、彼女は俺が入ってきたというのに、こちらを見向きもしなかった。
「あの……」
なんだか急に怖くなって声が出なくなってしまった。
とりあえず席に着くことにした。
橘と対角線の席に座る。俺が来たことに絶対気が付いているはずなのに、まるで俺のことを空気のように扱っている。それこそクラスの連中のように。そうか、橘もクラスの連中並みに俺のことを扱えるようになったのか。……。
そうか、あれをすればいいんだ。
俺はできる限りの笑顔を作って、言った。
「こんにちは、橘様。今日もお美しいですね」
…………。
その昼、放送室で再び、音が出ることはなかった。
*
さて、放課後だ。ゲームを始めようか。
昼休みは失敗だった。どんなゲームも作戦を立てないことには始まらない。昨日妹から、何か、マニュアルのようなものを聞いていなかったか?
穂波は俺になんて言ってた?
『とりあえず、お兄ちゃんがすべきことは、謝罪よ』
そうだ、謝罪だ。悪いことをしたら謝る。悪いことをしていなくても謝る。とりあえず、先に謝っておけ。日本人の十八番ではないか。とりあえず、すみません。あっ、すみません。えっ、すみません。
日本に来る外国人が覚えるべきフレーズ、ナンバーワン、「すみません」。
とりあえずこれを覚えておけば、日常生活は何とかなる気がする。
それはそれとして。
折角のマニュアルがあったというのに、それをガン無視していたんじゃ、攻略できるものもできなくなってしまう。
俺も男だ。潔く頭を下げてやる。
意気込んで放送室の戸を開けた。昼と同様に、橘美幸はこちらを見ようとはしない。
俺は咳払いをする。
「その、……なんだ。お前が放送部に入っていたのを迷っていたとか、そういうことも可能性としてはあったわけで、俺が入部したとか、そういうことは理由の要素とはなったかもしれないし、おしゃべりなお前が会話相手を探していたというのもあっただろうし、なかなか、素直になれなかったところで、いろいろと回りくどいことをしたのかもしれんが、……なんだ、その、……俺の言い方が悪かった」
「……扉を開け放していたせいで、羽虫が入ってきたようね。羽音がうるさくて、読書に集中できないわ。電子蚊取り器って、羽虫にも聞くのかしら。今度部費で買ってしまうというのも、いいわね」
「……橘、お前にとっちゃ軽く映るかもしれんが、こうして、謝罪してんだ。いい加減機嫌を直してくれないか。他人と二人で、無音の密室なんて、さすがの俺でも耐えかねる」
橘は立ち上がって、俺の前にまでやって来た。
「あら、花丸君。頭を下げてどうかしたのかしら。私に無礼な口をきいた揚句、スカートの中まで覗こうとするなんて、あなたどれだけ、汚いのかしら」
「悪かったって、言ってるだろ」
「花丸君。あなたが住んでいる、治安の悪い地域では、それが謝罪になるのかもしれないけれど、一般の日本人は、誰かに謝るとき『申し訳ございませんでした』と言って、腹を割るところまでやって、初めて正式な謝罪として成立するのよ。あなたは友達がいないから、そういうこともわからないのでしょうけれど」
この女、下手に出てりゃあ。いや……今は我慢だ。
「申し訳ございませんでした。何でもしますんで、割腹だけはご勘弁ください」
「……まあ、別にいいのだけれど。私にとってあなたなんて、羽虫以下の存在なのだから、どこをどう飛び回ろうが、私が怒るほどのことでもないのよ。あなたの蚊の鳴くような、言動で私が気分を害するなんて、大きな勘違いよ、花丸君。でも、あなたが私に謝罪をしたいというのなら、させてあげても構わないわ。……今度、名古屋で買い物をするから、荷物持ちをなさい。日時と場所は追って連絡するわ」
「……お許しいただきありがとうございます、橘様」
「お美しい橘様に、優しくして頂き、感動しました、が抜けているわよ」
「……おい、いい加減に」
「冗談よ。……早く座ったら。いつまでも間抜けみたいに、頭下げてないで」
顔を上げて、彼女の顔を見たところ、いつもの人を小ばかにしたような笑みをしていた。
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