Koruseit world online〜魔力特化した私は体力10しかありません。なので幻術使ってどうにかしたいと思います〜

ゆうらしあ

文字の大きさ
25 / 57
第2章.幻想

23.2人目のパートナー

しおりを挟む
「教会に行けばいるはずだよ、早く行ってやりな。」
 ソフィアさんが呆れた様に言う。


 私は最初の教会という言葉を聞いた瞬間に、ソフィアさんの家から飛び出した。


「【影魔術】と【光魔術】の同時発動を出来るようにしてきな! 出来る様になればやっと幻術師としての第1本を踏み出せるさね!」
 ソフィアさんは窓から顔を出して言う。


「はい!」
 返事をした瞬間に、私は路地裏に移動していた。



 〈称号「試練を乗り越える者」を贈与します〉
 〈称号「反逆者」を贈与します〉



 私は何か聞こえた気がしたが、教会へ急いだ。



 敏捷が低い私は何分もかかってしまったが、ようやく教会に着いた。そこには床に座り込んでいるベリアルがいた。


「ベリアル~!!」
 私は見つけた瞬間に名前を叫ぶ。ベリアルも私に気づいた様で私に向かって飛んでくる。


「スプリング~!!」


 ヒシッ


 ベリアルは私の胸に飛び込んできた。
 私達は周りの目を気にすることなく抱きつき、ベリアルの手を掴んでクルクルと回る。感動の再会だ。もう離さない。


「ごめんねベリアル。私のせいで…。」
 私がそう言うとベリアルは言った。


(俺が守りたかったから守ったの! 気にしないで!)
 見ないうちにこんなに大人になって…!!
 私は目頭が熱くなった。


(スプリング~。僕のこと紹介して~。)
 ソーマはそう言うと私達の周りを飛ぶ。


(お?)
 ベリアルはソーマを目で追いながら不思議そうな顔をしている。


「あ! ごめんごめん! ベリアル、この子は新しい仲間のソーマだよ! 仲良くしてね。」


(こいつって…あのモヤモヤ? 危なくない?)
 ベリアルはソーマを訝しげに見る。


「大丈夫だよ! もうちゃんとお話もできるから!」


(あの時はごめん…。)
 ソーマがベリアルに謝る。


(うーん。)
 ベリアルは腕を組み、唸っている。
 …しょうがないなぁ。


「ベリアルは心が広いからなぁ。先輩なんだから、許してあげるだろうなぁ。」
 私はベリアルにギリギリ聞こえる様に呟く。ベリアルの耳がピクピクと動いている。


(次はないんだからな! あとお前は後輩なんだから俺の言うこと聞けよ!)
 ベリアルはそっぽを向きながら言う。


(うん!)
 ソーマは小刻みに揺れる。


 ソーマはベリアルの後ろについていく。
 ふふっ、よかった。仲直りできたみたいで。
 2人は色々と話し合っていた。何を話してるかは分からないけど、楽しそうにしていたので2人が話し合いをしてる間に、自分のステータスを開いた。


 名前: スプリング
 種族: 人間(炎に認められし者)
 レベル: 2
 職業:幻術師
 体力: 10
 SP:600 (+500)

 ステータス:
 力: 0 防御: 0 敏捷: 5    魔力: 240(+150)
 幸運: 5

 状態: 普通

 スキル
 【魔力制御】Lv2 up
 【影魔術】Lv2 up
 【光魔術】Lv1 new
 【鑑定】Lv2 up
 【浮遊】Lv1 new

 加護
 魔の加護

 称号
 『初ユニーク攻略者』
 『初ユニークを手にする者』
 『試練を乗り越える者』new
 『反逆者』new

 装備
 武器:『混迷の幻惑書』
 防具:『月影の衣』
 アクセサリー:「評判の指輪」
 :「月光花」


 スキルレベルが上がってる! あと【光魔術】以外にも【浮遊】を覚えてる! これはソーマのおかげかな? 私浮かべるの!? テンション上がる! 私は手を上下に振る。忘れてたけど、この『月影の衣』!これってずっと着てられるんだ。
 あとは称号!これも【鑑定】してみよう!


『試練を乗り越える者』…危機的状況で試練を乗り越えた者に与えられる称号。

『反逆者』…ある者に敵対した者に与えられる称号。レベルが上がりづらくなる。しかし敵対した者に微小ながら畏怖の効果を与える。


『試練を乗り越える者』の方はただの称号。問題はこっち。『反逆者』ですか。私何かしました? 敵対した者に畏怖の効果ってのは良い。でもレベル上がりづらくなるって酷くない? 私って多分他の人より進むの遅いよ。それなのに…。
 私は少し落ち込んだ。


「ベリアル、ソーマ、行くよー。」
 数分後私の気持ちが立ち直ってきたところで、2人が遊び始めたので声をかけた。


((はーい!))
 2人は私の頭の周りを飛ぶ。
 やっぱり精神年齢が近い友達がいたら楽しいそうだなぁ。ベリアルが先輩ぶるのとか可愛かったなぁ。ソーマも表情とかは分からないけど、行動と声のトーンで分かるんだよなぁ。
 癒し2倍だわ、これ。


(スプリング! 何処行くの!?)
 ベリアルが私に聞いてくる。


(楽しい所ですか!?)
 ソーマは多分、声のトーン的にウキウキしてる。



「そうだねぇ。まずはあそこに行こうかな。」







 ~冒険者ギルド~

「この依頼を受けます。」
 私は受付嬢の前の机に依頼書を出した。


「ひぃっ!!」
 受付嬢は私の依頼書ではなく、ソーマを見て驚いた声を出した。


(このお姉さん、僕のこと嫌いなの?)
 ソーマが悲しそうな声を出す。あぁ?ソーマ悲しませてんなよ、と思った私は受付嬢に気付かれるような大きな声で


「依頼受けます!!」
 と言った。

 すると今度は私の顔を見て驚いた表情を浮かべる。


「ひ、ひつ礼しました。」
 …受付嬢はもうカミカミである。そんなビックリさせちゃったんだ。周りも静かになってるし、ちょっと声大きすぎたかなと私は反省する。


「あ、す、スライム討伐の依頼は常駐依頼なのでここまで持ってくる必要はありません。」
 受付嬢を噛みながらも、一生懸命話す。


 そうなのだ、今の私はお金がない。強くもなりたい。その両立が出来るのがこの依頼だったって訳だ。
「ではその討伐の証明とかってどうするんですか?」
 私は聞く。


「そ、それは冒険証に記されるので大丈夫です。」
 受付嬢の顔は今にも倒れそうなぐらい青褪めている。あれ?そんなにビックリしたの?

 なんか…可哀想になってきた…。
 流石に倒れられでもしたら私のメンタルが…。


「あー、分かりました。ありがとうございました。」
 私に皆んなの視線が刺さる。ど、どうしてこんな事に…。私は刺さる視線から逃げる様に、ギルドから出た。






「…。」


 パラッ

 私は知らない。

 1つだけ気づかなかった視線があった事に。
しおりを挟む
感想 4

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

断罪まであと10分、私は処刑台の上で「ライブ配信」を開始した〜前世インフルエンサーの悪役令嬢、支持率100%でクズ王子を逆処刑する〜

深渡 ケイ
ファンタジー
断罪まで、あと10分。 処刑台の上で跪く悪役令嬢スカーレットは、笑っていた。 なぜなら彼女は―― 前世で“トップインフルエンサー”だったから。 処刑の瞬間、彼女が起動したのは禁忌の精霊石。 空に展開された巨大モニターが、全世界同時ライブ配信を開始する。 タイトルは―― 『断罪なう』。 王子の不貞、聖女の偽善、王家の腐敗。 すべてを“証拠付き・リアルタイム”で暴露する配信に、 国民の「いいね(=精霊力)」が集まり始める。 そして宣言される、前代未聞のルール。 支持率が上がるほど、処刑は不可能になる。 処刑台は舞台へ。 断罪はエンタメへ。 悪役令嬢は、世界をひっくり返す配信者となった。 これは、 処刑されるはずだった悪役令嬢が、 “ライブ配信”で王子と王国を公開処刑する物語。 支持率100%の先に待つのは、復讐か、革命か、 それとも――自由か。

追放された俺、悪魔に魂を売って全属性魔法に覚醒。悪魔契約者と蔑まれるが、まぁ事実だ。勇者? ああ、俺を見下してたやつな

自ら
ファンタジー
灰原カイトのスキルは【魔力親和】。評価F。 「外れスキル」の烙印を押された彼は、勇者パーティで三年間、荷物を運び、素材を剥ぎ、誰よりも早く野営の火を起こし続けた。 そして、捨てられた。 「お前がいると、俺の剣が重くなる」 勇者が口にした追放の理由は、侮蔑ではなかった。恐怖だった。 行き場を失ったカイトの前に、一人の悪魔が現れる。 「あなたの魂の、死後の行き先をちょうだい。代わりに、眠っている力を起こしてあげる」 病弱な妹の薬代が尽きるまで、あと十日。 カイトは迷わなかった。 目覚めたのは、全属性魔法――歴史上、伝説にしか存在しない力。 だがその代償は、使うたびに広がる魔印と、二度と消えない「悪魔契約者」の烙印。 世界中から蔑まれる。教会に追われる。かつての仲間には化け物と呼ばれる。 ――まぁ、その通りだ。悪魔に魂を売ったのは事実だし。 それでも。没落貴族の剣姫と背中を預け合い、追放された聖女と聖魔の同時詠唱を編み出し、契約した悪魔自身と夜空の下で笑い合う日々は、悪くない。 これは、世界の「調律者」だった男が、その座を追われてなお、自分の手で居場所を作り直す物語。

処刑された王女、時間を巻き戻して復讐を誓う

yukataka
ファンタジー
断頭台で首を刎ねられた王女セリーヌは、女神の加護により処刑の一年前へと時間を巻き戻された。信じていた者たちに裏切られ、民衆に石を投げられた記憶を胸に、彼女は証拠を集め、法を武器に、陰謀の網を逆手に取る。復讐か、赦しか——その選択が、リオネール王国の未来を決める。 これは、王弟の陰謀で処刑された王女が、一年前へと時間を巻き戻され、証拠と同盟と知略で玉座と尊厳を奪還する復讐と再生の物語です。彼女は二度と誰も失わないために、正義を手続きとして示し、赦すか裁くかの決断を自らの手で下します。舞台は剣と魔法の王国リオネール。法と証拠、裁判と契約が逆転の核となり、感情と理性の葛藤を経て、王女は新たな国の夜明けへと歩を進めます。

転生勇者が死ぬまで10000日

慶名 安
ファンタジー
ごく普通のフリーター・岩倉運命は謎の少年に刺され、命を落としてしまう。そんな岩倉運命だったが、サダメ・レールステンとして転生を果たす…

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる

アルカス
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。 でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。 でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。 その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。 そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。

つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました

蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈ 絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。 絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!! 聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ! ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!! +++++ ・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)

処理中です...