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第2章.幻想
25.お手伝い
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「あれ? 掲示板とか見てない? あともう少しでイベントが開催されるらしいのよ。だからレベル上げとか頑張ってるのかと思ったんだけど。」
サキさんは足を組み、頬杖をしながら話す。
「イベント…いつあるか分かりますか?」
「来月とは言われてるけど、正確には分からないの。恐らく大人でも参加しやすい様に、休日にはすると思うんだけど…。」
来月、あと2週間ぐらいか。それまでにもっと強くなっておかないと!! 私は気合いを入れ直す。問題なのは…仕事だけど…休み取れるかなぁ。私は自然と溜息を吐く。それを見たサキさんが何かを察したかの様に話しかける。
「それにしても、スプリング凄い変わったね。」
「え、何がですか?」
「その装備。前まで腰に収まってる本しかなかったじゃない。それなのに今になっては頭に花なんかつけちゃって。」
サキさんは何故だか分からないが、恍惚の表情を浮かべている。
「あー、なんか成り行きで。」
私は苦笑いしながら答える。
「ふーん。何かのユニーククエスト関係だったりして!」
サキさんは私を指差し、言う。
「なーんて「そそそそそんな訳ないでしょう!!」
私はあまりのサキさんの正確な質問に動揺を隠せなかった。
…。
お、終わった。これからこの話は皆んなに広まって、私の自由なゲーム生活は終わりを迎えるんだ。そう思っていると、
「あー…安心してよ。言いふらさないからさ。そんな絶望したような顔しないでよ。」
とサキさんは私の頭を撫でる。
サ、サキさん!! なんて良い人なんだ!!
私は思わず、サキさんの胸にダイブする。
「お、おふ。」
サキさんから変な声が聞こえたが、私は気にせず抱きつく。
(あー!俺もー!)
(僕もー!)
2人も私に続いてサキさんに抱きつく。
「も、もうダメ。」
サキさんが倒れる。
「サ、サキさん!?」
サキさんの顔を何処か笑っている様に見えた。まさか倒れるとは…迷惑をかけてしまった。私は多めにお金を払って店から出た。
「ベリアル、ソーマ。ああいう事はこれから控えようね。迷惑かけちゃったから。」
((わかったー。))
2人ともシュンとしてしまった。
今日はソーマの歓迎会が終わったところで、セーブをしてゲームを終えた。
翌日、夜。
「よし!」
仕事が終わり、速攻で家に帰ってきた私はお風呂から上がり、眠い目を擦りながらベッドに横たわる。そしてヘッドギアを付ける。
「よし!今日も頑張るぞ!!」
と街の中で意気込む。
(今日はどこに行くの?)
とベリアルが言う。
うーん。どこに行こうか…。やる事…。
あ! そうだ!
「あそこに行こう!」
私は体力、敏捷が無いなりに速く走った。
「お! 嬢ちゃんじゃねーか! 俺に何の用だ?」
元気潑溂と叫ぶこのおじさんは、初依頼のどぶさらいをした時にお世話になったジョンさんだ。
「何かお手伝い出来る事があればと思ってきました!」
ここら一帯の代表みたいな者をしているって言ってたから、何かあったらこの人に来てるんじゃと思い此処に来てみたけど…。
「んー…あー…。まぁ、あるにはあるが…。」
ジョンさんは頭を掻きながら、歯切れ悪く言う。
「なんでもやりますよ!!」
「んー、でも嬢ちゃんにやって貰うってのはなぁ。」
中々渋ってくるな。そんなに頼みづらい事なのだろうか。
「とりあえず私に言ってみてくださいよ!」
私がそう言うと、
ジョンさんは大きな溜息を吐いた。
「分かった。俺達が最近困ってる事は"泥棒"だ。」
「泥棒? 捕まえればいいんですよね?」
「まぁ、そうなんだが…ただの泥棒じゃねーんだ。」
「ただの泥棒じゃない?」
「あぁ…。そいつらは『炎に認めらし子』の泥棒なんだ。」
なるほど。ジョンさんが言いにくかった理由はこれか。私と同じ『炎に認めらし子』だったから私だと同情して捕まえられないとでも思ったのだろう。
「ジョンさん! 安心してください! 私がその泥棒を捕まえて見せますよ!」
私は大きな声で叫ぶ。
「しかも…あぁ、いや!嬢ちゃん…!よろしく頼む。」
ジョンさんは私に頭を下げる。
「任せてください!」
私はドンと胸を叩いた。
私はジョンさんの家から出て、辺りを探索していた。何か手がかり的なのないかなぁ。
(スプリングーどうするのー?)
ベリアルが私の頭に乗りながら聞いてくる。
「うーん。どうしようか…。」
私が悩んでいると
(僕、本で見たことあるよ!)
ソーマが何かを思いついた様に言う。
「ん?何をするの?」
(それはね~…)
「私はブラを盗まれたの。」
「私の所はパンツを。」
「私の大事なキャミが盗まれたの…あれがないと私…!!」
私達は周辺の聞き取り調査をした。確かに警察とか探偵とかこういう事するかも。
まぁ、聞き取り調査で分かった事は
「皆んな下着を取られてる…。」
ジョンさんが頼みづらかった理由はこれかぁ!!
サキさんは足を組み、頬杖をしながら話す。
「イベント…いつあるか分かりますか?」
「来月とは言われてるけど、正確には分からないの。恐らく大人でも参加しやすい様に、休日にはすると思うんだけど…。」
来月、あと2週間ぐらいか。それまでにもっと強くなっておかないと!! 私は気合いを入れ直す。問題なのは…仕事だけど…休み取れるかなぁ。私は自然と溜息を吐く。それを見たサキさんが何かを察したかの様に話しかける。
「それにしても、スプリング凄い変わったね。」
「え、何がですか?」
「その装備。前まで腰に収まってる本しかなかったじゃない。それなのに今になっては頭に花なんかつけちゃって。」
サキさんは何故だか分からないが、恍惚の表情を浮かべている。
「あー、なんか成り行きで。」
私は苦笑いしながら答える。
「ふーん。何かのユニーククエスト関係だったりして!」
サキさんは私を指差し、言う。
「なーんて「そそそそそんな訳ないでしょう!!」
私はあまりのサキさんの正確な質問に動揺を隠せなかった。
…。
お、終わった。これからこの話は皆んなに広まって、私の自由なゲーム生活は終わりを迎えるんだ。そう思っていると、
「あー…安心してよ。言いふらさないからさ。そんな絶望したような顔しないでよ。」
とサキさんは私の頭を撫でる。
サ、サキさん!! なんて良い人なんだ!!
私は思わず、サキさんの胸にダイブする。
「お、おふ。」
サキさんから変な声が聞こえたが、私は気にせず抱きつく。
(あー!俺もー!)
(僕もー!)
2人も私に続いてサキさんに抱きつく。
「も、もうダメ。」
サキさんが倒れる。
「サ、サキさん!?」
サキさんの顔を何処か笑っている様に見えた。まさか倒れるとは…迷惑をかけてしまった。私は多めにお金を払って店から出た。
「ベリアル、ソーマ。ああいう事はこれから控えようね。迷惑かけちゃったから。」
((わかったー。))
2人ともシュンとしてしまった。
今日はソーマの歓迎会が終わったところで、セーブをしてゲームを終えた。
翌日、夜。
「よし!」
仕事が終わり、速攻で家に帰ってきた私はお風呂から上がり、眠い目を擦りながらベッドに横たわる。そしてヘッドギアを付ける。
「よし!今日も頑張るぞ!!」
と街の中で意気込む。
(今日はどこに行くの?)
とベリアルが言う。
うーん。どこに行こうか…。やる事…。
あ! そうだ!
「あそこに行こう!」
私は体力、敏捷が無いなりに速く走った。
「お! 嬢ちゃんじゃねーか! 俺に何の用だ?」
元気潑溂と叫ぶこのおじさんは、初依頼のどぶさらいをした時にお世話になったジョンさんだ。
「何かお手伝い出来る事があればと思ってきました!」
ここら一帯の代表みたいな者をしているって言ってたから、何かあったらこの人に来てるんじゃと思い此処に来てみたけど…。
「んー…あー…。まぁ、あるにはあるが…。」
ジョンさんは頭を掻きながら、歯切れ悪く言う。
「なんでもやりますよ!!」
「んー、でも嬢ちゃんにやって貰うってのはなぁ。」
中々渋ってくるな。そんなに頼みづらい事なのだろうか。
「とりあえず私に言ってみてくださいよ!」
私がそう言うと、
ジョンさんは大きな溜息を吐いた。
「分かった。俺達が最近困ってる事は"泥棒"だ。」
「泥棒? 捕まえればいいんですよね?」
「まぁ、そうなんだが…ただの泥棒じゃねーんだ。」
「ただの泥棒じゃない?」
「あぁ…。そいつらは『炎に認めらし子』の泥棒なんだ。」
なるほど。ジョンさんが言いにくかった理由はこれか。私と同じ『炎に認めらし子』だったから私だと同情して捕まえられないとでも思ったのだろう。
「ジョンさん! 安心してください! 私がその泥棒を捕まえて見せますよ!」
私は大きな声で叫ぶ。
「しかも…あぁ、いや!嬢ちゃん…!よろしく頼む。」
ジョンさんは私に頭を下げる。
「任せてください!」
私はドンと胸を叩いた。
私はジョンさんの家から出て、辺りを探索していた。何か手がかり的なのないかなぁ。
(スプリングーどうするのー?)
ベリアルが私の頭に乗りながら聞いてくる。
「うーん。どうしようか…。」
私が悩んでいると
(僕、本で見たことあるよ!)
ソーマが何かを思いついた様に言う。
「ん?何をするの?」
(それはね~…)
「私はブラを盗まれたの。」
「私の所はパンツを。」
「私の大事なキャミが盗まれたの…あれがないと私…!!」
私達は周辺の聞き取り調査をした。確かに警察とか探偵とかこういう事するかも。
まぁ、聞き取り調査で分かった事は
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