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第6章(2)アカリside
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しおりを挟む「!……アカリさんっ?!」
「!っ……どうしたんですかッ?」
レナとレイが駆け寄って来て、慌てて私の肩を支えてくれた。
……けど。
「っ……い、たッ……ぃ……ッ」
……な、んで……急にっ……?
ズキズキと迫ってくる痛み。
赤ちゃんに何かあったのかも知れないという恐怖で、私はすっかりパニックになってしまう。
上手く呼吸が出来なくて、私はお腹を抱えるようにしながら床に両膝を着いて倒れた。
騒ぎに戻って来てくれたマスターさんが血相変えて声をかけてくれたけど、もう私の耳には聞こえなかった。
……。
きっと神様が……。
ううん、赤ちゃんが怒ってるんだ。
パパを傷付けた私。
一瞬でも産みたくないなんて思った私を……。
ヴァロン、ごめんね。
ヴァロンはいつも私を守ってくれたのに……。
私は貴方が願ってくれた夢さえ守れない。
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