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第3章(3)ツバサside
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しおりを挟むオレの瞳を見つめて、天使は言った。
《今から起きる出来事を、最高と取るか最悪と取るか、は君次第だ》
その言葉が響くように、眼帯で覆っていた漆黒の左目がドクンッと脈を打つ。
《この出来事をキッカケに、君がどう変わっていくのか……。楽しみにしているよ》
すると、オレの手は自然と眼帯を外していた。
《次会う時は、君が私の元に来る時だーー……》
その、天使の最後の言葉を聞いた直後。天使が消え、辺りに色が戻る。
現実世界に戻るのと。
封印を解いた漆黒の瞳の能力が発動するのと。
電車が間も無く目的の駅に到着するアナウンスが響くのと。
オレのポケ電が鳴るのは……全く同時だった。
……
…………ねぇ、父さん。
オレが恐れずにもっと早く天使の能力を受け入れていたら、変わった未来は創れていたのかな?
……
…………。
電車がガタンッと少し大きく揺れて、座席に置いていた紙袋が倒れて……中に入っていたプレゼントが、床に落ちた。
……
…………。
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