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第4章(1)紫夕side
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しおりを挟む目撃情報はこれまでいくつか上がっており、以前から討伐対象になってはいたのだが、ハッキリとした住処が特定出来ていなかった為保留となっていた。
しかし、今回ようやくベヒモスの住処に目星がつき、いつくかに絞れた出現場所にそれぞれ隊が向かう事になったのだ。
この任務に異論はない。
ベヒモスの特徴やこれまで入っている情報などが調査員や研究員によって説明され、会議は進む。
だが。
この後に配られた詳しい資料に目を通した俺は、思わず声を上げた。
それは、討伐部隊のメンバー表……。
「っ……どう言う事だよっ!?
何で雪が俺の部隊から抜けてんだッ!!」
資料をテーブルに叩き付けて、俺は思わず不満と怒りを叫んだ。
何故なら俺の率いる第1部隊、そこに雪の名前はなく、アイツの名前は第2部隊。風磨の部隊に記載されていたからだ。
「一体どう言うつもりだよっ?!説明しろ!おいっ!!」
「落ち着け、紫夕!」
席を立ち上がり、さっきまでベヒモスについて語っていた調査員達に詰め寄ろうとすると、風磨がそれを止めた。そのおかげで少し冷静になり、俺は何とか席に留まる。
が、俺が怒ってるのはただ単に雪と一緒に居たい気持ちだけではなく、異例の事だからだった。ほとんどの任務を部隊で動く俺達は、そのチームワークを築く為に余程の事情がない限りは入れ替わりがない。
おまけに今回は大型の上級に分類されているベヒモス相手。討伐が難しい任務ほど、チームワークはかなり重要で、このタイミングで入れ替えなんてどう考えてもおかしい。
そう思っていると、俺の言葉に反応し、その質問に答えたのはやはり"奴"だった。
「いや~、ね。
望月君、これは私の提案……。と、言うかお願いなんだよ。君に頼みたい事があってねぇ」
俺の怒りに他の部隊の隊長が驚き、調査員や研究員がビビる中、橘が席を立ち口を開く。相変わらずニヤリとした嫌味ったらしい笑み。見てるだけで気分が悪くなってくる。
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