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番外編②雪side
②-1-5
しおりを挟む「あ~、やっぱ美味いなぁ。雪の作った飯は!」
「ほんと?……良かった」
美味しそうに大きな口で食べてくれる横顔をチラッと見るのも、オレの幸せ。狭い家だけど、この横並びで朝食を取る配置も実は好きだったりした。
だって、きっと正面で向かい合わせだったら……。顔が赤くなったり表情が緩んでしまっているのが紫夕にバレバレで、恥ずかしいもん。
だから、朝食を食べながらオレはいつも横目で紫夕を見てるんだ。
そんな密かな楽しみを満喫していると、朝食が終わり掛けた時に紫夕の通信機が鳴った。
「!……っ、マジかよ」
その音に「はぁ~っ」と嫌そうに溜め息を吐くが、紫夕は立ち上がって通信機を繋ぐと部屋の中を歩きながら通信を始める。そうするとついさっきまで嫌な表情してたのに、仕事モードに変わるんだ。
オレは、その表情を見るのも好きーー。
守護神の特殊部隊第1隊長としての顔は、また一段とカッコ良いんだ。時々、難しそうに眉間にシワ寄せて考える表情も、オレに話し掛ける時より少し低い声も好き。
いつかあの声で、オレにも「頼む」って何かを託してくれたらいいなーー……。
そんな事を思いながら見ていたら、通信が終わった紫夕はまた溜め息を吐いて、その後にオレに申し訳なさそうに両手を合わせて頭を下げた。
「ごめん、雪。本部から呼び出しだ。すぐ行かなきゃ行けなくなった!だから……」
「うん、分かってる。オレもマリィの所に行けるようにすぐ支度するね」
紫夕は絶対にオレを1人にして留守番はさせない。引き取られてからずっとそうだったから、もう暗黙の了解だ。
オレは食べ終わった食器をとりあえず流しに置いて水に浸けておくと、すぐに家を出る準備をした。
「お待たせ、紫夕」
「おうっ、もう少し待ってくれ」
上着を羽織って、最低限必要な物だけ鞄に詰めたオレが玄関に行くと、紫夕が何やらゴソゴソしている。
何してるんだろう?と思って背中から覗くと、そこにあったのはさっき積まれていた雑誌……。エッチな本の束。
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