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第2章 (1)バロンとヴァロンとバロン
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しおりを挟むその職業は……。
ーJack of all tradesー
いわゆる、何でも屋さん。
その何でも屋さんの中に、”夢の配達人”って呼ばれる特別に選ばれた人物の組織があって。
夢の配達人の手にかかれば、どんなに困難な事も解決したり……。
欲しかった物が手に入ったり……。
願いが叶ったり、するんだ。
人に夢を届ける。
そこから由来されて、”夢の配達人”と呼ばれる彼等達。
けど、そんな夢を叶えてもらえるのは選ばれた人物のみで……。勿論、無料じゃない。
仕事が困難だったり、長期にわたる仕事だと多額の報酬が必要。
金持ちにしか雇えない存在。
大金を積んで仕事を依頼しても、引き受けてもらえるか分からない上に順番待ちが殺到中って噂で聞いた。
一般庶民にとってはその存在自体が、夢。
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