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第6章 (3)父を求めて-前半-
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しおりを挟む翌日。
ハッキリ言って最初は最悪だった。
波が少々荒れた日に当たってしまったらしく、思った以上に揺れる船。
船室で横になってても気持ち悪くて、バロンには本当に迷惑をかけてしまった。
それでも彼は嫌な顔一つしないで、ずっと笑顔で私の傍に居てくれる。
「何があっても、絶対に守るから」
その言葉通りに、バロンは私に安心をくれる。
私、いつもバロンに甘えっぱなしだ。
いつか、彼に何か恩返ししたいな。
バロンが、もしも何か望む事があるなら……。
その時は全力で、私も彼の力になろうと思った。
……
…………。
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