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第7章 (3)父を求めて-後半-
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しおりを挟む「そんなに固くならないで下さいね」
そんな私にクスクスと笑いながらお茶を出してくれる、茶色の長髪を後ろで束ねて眼鏡をかけた、優しい長身の男性。
おじいさんが夢の配達人のマスターだと知って驚きのあまり腰を抜かしてしまった私を、ここまで運んでくれたのがこの眼鏡の男性だ。
「す、すみませんっ。
ご迷惑を、おかけしました」
腰を抜かすなんて、今思い出しただけでも恥ずかしい。
カァッと頬を赤くする私に、眼鏡の男性は笑顔で首を横に振ってくれる。
「いえいえ。
申し遅れました、私はシュウと申します。
マスターの息子で、現在は補佐をしております」
「!……マ、マスターさんの息子さんっ?」
眼鏡の男性ーー。
シュウさんの自己紹介にはまたもビックリ。
補佐って事は、多分次期マスターという事。
すごい人物の登場に驚きの連続だ。
一度に色んな事が起こり過ぎて、本当に夢みたい。
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