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第7章 (3)父を求めて-後半-
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しおりを挟む「仕事は銀バッジ止まりじゃったが、いつも明るく優しい元気な男。
ワシは君のお父さんが大好きじゃったよ?」
「……っ」
優しい言葉から伝わってくる職場での父の印象に、気付いたら私の瞳からは涙がポタポタと溢れてきた。
嬉しくて、嬉しくて、胸が熱くなってくる。
「っ……。
ありがとう、ございますっ」
お父さんが、夢の配達人のマスターさんに認められる程の人だった。
優しい、人だった。
それだけで……。
それが聞けただけで、ここまで来て良かったと思える程嬉しくて、嬉しくて、胸がいっぱいだよ。
ーーお父さん。
お父さんは、間違いなくここに居たんだね?
ここで、夢の配達人をしてたんだね。
今までほとんどと知らなかった父親に、私はようやく近付けた気がした。
ジーンと瞳を潤ませて感動していると、シュウさんがハンカチを差し出して微笑む。
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