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第7章 (3)父を求めて-後半-
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しおりを挟む「いや~いい男じゃないか!ワシは気に入ったぞい?
お前さんは男を見る目があるのぅ。
あのお兄さんと、うちのヴァロンを代えてもらいたいわい!」
「マスター。
それ、ヴァロンが聞いたらマズいですって!
機嫌損ねたら、また仕事行かなくなりますよ?」
陽気なマスターさんに、シュウさんが笑いながらツッコミを入れる。
「あやつは、もういい歳の癖に問題ありじゃからなぁ。
この仕事は嫌だの毎回駄々をこねおって……」
ぶつくさとヴァロンの事を愚痴るマスターさん。
へぇ、ヴァロンはそんな人なんだ。
仕事は優秀なのに、けっこう子供みたいなのかな?
マスターさんとシュウさんのやり取り。
そしてヴァロンの話題を聞けて、私は思わずクスッと微笑ってしまった。
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