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第15章(4)ディアスside
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しおりを挟むそしてユイ様は、更に私の痛いところを貫いてくる。
「あなたの護り方は間違ってるっ……。"あなたが父を護る為にしている事"を知ったら、絶対に父は……ッ」
「ーーお黙り下さい」
ユイ様の言葉を遮って、私は顔だけ振り返った。
悲しそうな表情と"あなたが父を護る為にしている事"と言う言葉から、彼女が私の秘密を知っているのだと悟った。
それは私にとって、ヴァロン様には1番知られたくない秘密。
……思い返せば、事の始まりはアンナ様とヴァロン様から引き離されたリオン様に付いて、私も一緒にシャルマ邸に戻った時の事だった。
私はリオン様の執事だったが、その役職を……。私の家系の全ての運命を握っているのはシャルマ様。
当時、リオン様の家出先を知りながらお伝えしなかった私は、その役職を剥奪されかけていた。
どうしてもリオン様のお側に居たかった私は、必死に謝り頼み込んだ。その時……。
『ならば、もう二度と私に逆らえぬようにしてやろう』
私はシャルマ様と、制約を交わした。
『今日からお前は私の愛人《おんな》だ。
普段男として装っているお前の本当の姿を、私だけが見られるのも一興だ。私だけに見せろ、全てな……』
ーー私は、この身をシャルマ様に捧げた。
それでも良かった。
身体は奪われても、心が本当に大切な人を忘れないで居られるのであれば……。
大切な方にお仕えする事が出来るのならば、護る事が出来るのであれば、女の身体も私の武器になる。
何でもしよう、いくらでも捧げよう。
側に居られたら、それ以上はもう何もいらない。
それが例え、間違った道だとしても……。
「っ……何故?
あなた程の強さがあれば、別の方法でも護れ……」
「ーー護れないんだよ」
「!っ……あなた、はッ」
その声にハッと我に返る。
護れないんだよーー。
突然そう言って現れた人物を見て、ユイ様は驚いていた。
少々思い出に浸りすぎた。
そのせいで、私もこの方が近付いて来ていた気配を感じとるのが遅れてしまった。
ユイ様を自分の背後にやりながら、私の前に立つのはーーアラン様。
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