夢の言葉と約束の翼(中)【夢の言葉続編⑥】

☆リサーナ☆

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第19章(1)マオside

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「では、マオ様。よろしくお願いします」

有無を言わせない爽やかな笑顔で頼まれてしまい、ここまで来てしまったら嫌と言う訳にもいかない。
ジェイク様が去ってしまい、何か話さなければ、と僕は奥方様に目を向けた。
そこに居たのは薄いピンク色のワンピースに身を包んだ、金色の髪と瞳の小柄な女性。


「っ……貴方が、マオ……様?」

「!……あ、はい。マオと申します」

目が合うと確かめるように尋ねられて、自然と返事の言葉が口から出ていた。
僕は、そんな自分に驚く。

奥方様ーー。
モニカ様とは初対面の筈だった。
それなのに話し相手、なんて無理だと思ったし、もっと緊張してしまうかと思っていたのに……。

不思議だ。
モニカ様の瞳を見たら、そんな不安は薄れて行く。


「っ……あの。失礼ですが、何処かでお会いしましたか?」

思わず僕もそう質問していた。
何だか初めて会った気がしない。
それにジェイク様がさっき言った「以前より妻はマオ様とお話をしたがっていたのです」という言葉も気になった。


最近の記憶を探る限り出てこないが、もしかしたら何処かですれ違ったり、もしくは記憶を失くす以前……。つまり、もしかしたら以前の僕に会った事があるのかも知れない。
そんな期待に僅かながら胸を膨らませていると、モニカ様は「ふふっ」と微笑みながら首を横に振った。


「……。
いえ、貴方とは初めてお会いします。ただ、想像していた通りの方だったので、少し驚いてしまって……」

そう言うモニカ様の瞳が、微かに潤んでいるように見えるのは気のせいだろうか?
でも、本人に"初めて会った"と言われてしまった以上、深く追及する事も出来ず僕は「そうですか」と返すしか出来なかった。


でも、この後。
モニカ様と交わす会話が、僕に本当の気持ちを教えてくれて、あと一歩を踏み出す勇気をくれるんだ。
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