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第5章(4)アルバートside
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しおりを挟む私がいつまでも元気でいられるのならば、何も悩む事はないのだが……。
そればかりは何とも言えない。
ヒカルが18歳になるまで、まだ15年以上ーー。
私に何かあった時の為に、頼りになる後見人が必要だ。
おかしな野心を抱かず、側で支えてくれる人物。
それがアカリの夫であり、子供の父親ならば1番安心だと思っていた。
……けれど。
それは、もう難しい。
仮にアカリに新たな婿をとらせ、その間に子が出来れば……ヒナタとヒカルはどうなる?
自分の血を分けた子供と、血の繋がらぬ連れ子。
新しい父親が平等に扱うなど考えられん。
かと言って、アカリから子供達を引き離すなんてそんな事も絶対に出来ない。
……。
……いや、そうじゃない。
私は、アカリの婿が”彼”でなくては嫌なのだ。
……
…………。
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