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第7章(2)ディアスside
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【ペットショップ】
「ね、ディアス?
これと……これ!ねっ?どっちがいいかな?」
イモムシのような猫じゃらしを右手に、ネズミのような動く猫用のおもちゃを左手に持ったマオ様が私に尋ねてきた。
ここはシャルマ様の邸宅がある街のペットショップ。
意外な展開過ぎて、私は目の前に差し出された猫用のおもちゃに目を丸くする。
買い物に行きたい。と、普段あまり御自身から外出をしなかったマオ様の行動にも驚いた。
が、更にこの買い物先は予想外過ぎる。
「なんか、よく猫が遊んでるイメージはこっちだけど……。ネズミのおもちゃも面白いよね?
他にもあるんだ~。猫のおもちゃにこんなに種類があるなんて知らなかった~」
私の無返答を悩んでいると勘違いしたのか、マオ様は更に辺りのおもちゃを探り出し、気になった物を手にしている。
これは、一体どういう事だ?
「マオ様?
失礼ですが……。ミネア様が飼っていらっしゃるのは、確か犬ではございませんか?」
自分の記憶の中に、マオ様と接点がある人物で動物を飼っていらっしゃる方と言えば、御婚約者様であるミネア様以外考えられなかった。
もしかして、最近猫も飼い始めたのであろうか?
そんな考えを頭に過ぎらせていると。
おもちゃを元の場所に戻し、辺りに誰もいないか確認したマオ様が私に「実は……」と耳打ちする。
秘密を他人に知られたくない子供のように、マオ様は話して下さった。
先日、仕事先に行った際に見捨てる事が出来なかった子猫を腕時計と引き換えに買ってしまった事。
自分では飼う事が出来ないから、その子猫をとある人に預かって頂いている事。
だからせめて飼育費は払いたいと思ったが、お金を渡すのは礼儀としてどうなのか迷い、ならば必要な物を買い揃え渡そうと思った事を……。
「ね、ディアス?
これと……これ!ねっ?どっちがいいかな?」
イモムシのような猫じゃらしを右手に、ネズミのような動く猫用のおもちゃを左手に持ったマオ様が私に尋ねてきた。
ここはシャルマ様の邸宅がある街のペットショップ。
意外な展開過ぎて、私は目の前に差し出された猫用のおもちゃに目を丸くする。
買い物に行きたい。と、普段あまり御自身から外出をしなかったマオ様の行動にも驚いた。
が、更にこの買い物先は予想外過ぎる。
「なんか、よく猫が遊んでるイメージはこっちだけど……。ネズミのおもちゃも面白いよね?
他にもあるんだ~。猫のおもちゃにこんなに種類があるなんて知らなかった~」
私の無返答を悩んでいると勘違いしたのか、マオ様は更に辺りのおもちゃを探り出し、気になった物を手にしている。
これは、一体どういう事だ?
「マオ様?
失礼ですが……。ミネア様が飼っていらっしゃるのは、確か犬ではございませんか?」
自分の記憶の中に、マオ様と接点がある人物で動物を飼っていらっしゃる方と言えば、御婚約者様であるミネア様以外考えられなかった。
もしかして、最近猫も飼い始めたのであろうか?
そんな考えを頭に過ぎらせていると。
おもちゃを元の場所に戻し、辺りに誰もいないか確認したマオ様が私に「実は……」と耳打ちする。
秘密を他人に知られたくない子供のように、マオ様は話して下さった。
先日、仕事先に行った際に見捨てる事が出来なかった子猫を腕時計と引き換えに買ってしまった事。
自分では飼う事が出来ないから、その子猫をとある人に預かって頂いている事。
だからせめて飼育費は払いたいと思ったが、お金を渡すのは礼儀としてどうなのか迷い、ならば必要な物を買い揃え渡そうと思った事を……。
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