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第7章(3)シュウside
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しおりを挟むそもそも、以前の長期任務も、今回の事件も……。
最終的な命令を下しているのは、アラン様ではなかったのだ。
アカリさんを人質に取り、ヴァロンが絶対に逆らう事の出来ない策を企てている黒幕は……。
別に居たんだ。
長期任務は、ヴァロンの力量を図るのが目的。
アラン様とは全く別のやり方と才能を持つヴァロンを、見極める為。
……。
そして、アラン様より優れた器であるヴァロンを取り戻す為に……。敵は今回の事件を起こした。
ヴァロンを、”自分の後継者にする為”に。
「……依頼人、シャルマ」
新しいヴァロンへの指名依頼書。
依頼先と依頼内容はアラン様からの依頼書と全く一緒の中、依頼人の名前が変わっていた。
シャルマ。
その人物は、ヴァロンとアラン様のお父上である前社長リオン様のお父上。
そして、現社長であるアラン様の更に上をいく存在。
ヴァロンとアラン様の祖父、シャルマ会長。
この人物の存在に気付く事への遅れが、私にとっての最大の誤算であり、致命傷だった。
……
…………。
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