夢の言葉と失われた追想【続編④】

☆リサーナ☆

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第12章(4)アカリside

4-4

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「っ……」

「アカリ様、参りましょう」

今にも涙が溢れて震えそうな私の肩を、声を掛けながらそっと支えてくれるディアスさんと一緒に……。部屋の出口をゆっくりとくぐる。


「……アカリ」

「……」

「……。幸せにね。
……ヒナの事、よろしく」

私の居る廊下と、ヴァロンの居る部屋を遮る扉がバタンッと閉まる寸前に聞こえた……。
ヴァロンの、最後の言葉。


”幸せに”、”ヒナの事をよろしく”……。

ヴァロンの願いを心の中で繰り返しながら、私はそっと自分のお腹に手を触れた。

彼は知らない。
私の中に宿っている、新しい命がいる事を……。

……。
もう、振り向かない。

これが、私の選んだ道。


痛い位に締め付けられた心と一緒に、溢れそうな涙と感情も締め付けるように抑え込んで……。
私は、歩き出した。

……
…………。
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