この夏が終わっても

☆リサーナ☆

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第5章 里奈side

(1)里奈side

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もしかして、お友達と喧嘩でもしてるのかな?と、心配になる。

将ちゃんは意地っぱりで強気に見えるけど、ホントはすごく寂しがり屋さん。
陰で努力するタイプだから誰も気付かないだけで、不器用なの。
優しいのに、口が悪いからよく誤解されてお友達と喧嘩しちゃったり……。


「将ちゃんと、話したいな……」

少しだけ、夜一緒に抜け出したいってLINEしたら……。迷惑、かな?

……。
少し考えて、私はとりあえず『ご飯あんまり食べてなかったけど、大丈夫?』とLINEを送って脱衣所を出た。

すると……。


「あ!里奈ちゃん!」

「!……涼、さん?」

部屋に戻ろうとした廊下で、私を呼び止めたのは涼さん。
遠慮がちに歩み寄ってくると、私に小声で話し掛けてくる。


「あ、あのさ……。
少しだけ、表で話せないかな?」

「え……?」

涼さんの言葉に、一瞬迷った。
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