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第5章 里奈side
(1)里奈side
しおりを挟むもしかして、お友達と喧嘩でもしてるのかな?と、心配になる。
将ちゃんは意地っぱりで強気に見えるけど、ホントはすごく寂しがり屋さん。
陰で努力するタイプだから誰も気付かないだけで、不器用なの。
優しいのに、口が悪いからよく誤解されてお友達と喧嘩しちゃったり……。
「将ちゃんと、話したいな……」
少しだけ、夜一緒に抜け出したいってLINEしたら……。迷惑、かな?
……。
少し考えて、私はとりあえず『ご飯あんまり食べてなかったけど、大丈夫?』とLINEを送って脱衣所を出た。
すると……。
「あ!里奈ちゃん!」
「!……涼、さん?」
部屋に戻ろうとした廊下で、私を呼び止めたのは涼さん。
遠慮がちに歩み寄ってくると、私に小声で話し掛けてくる。
「あ、あのさ……。
少しだけ、表で話せないかな?」
「え……?」
涼さんの言葉に、一瞬迷った。
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