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第5章 将馬side
(2)将馬side
しおりを挟む「俺達も行こう!」
智樹がそう言うと、頷いて男性陣は涼を追いかけて行って……。
残ったのは、俺と女性陣。
「将馬君。……なんで?
里奈ちゃんを捜しに行ったんじゃ、ないの?」
部屋に戻ろうとする俺に、未来が目に涙を溜めながら言った。
「里奈ちゃんは、あんたの事が大好きなんだよっ?
将馬君だってそうでしょう?だったらっ……」
里奈が俺を好き。
そんな事、信じられなかった。
里奈の事をじゃなくて、もう俺が俺に失望していた。
こんな俺を好きになってくれる訳ない。
俺の傍に居たって、里奈は幸せじゃないって……。
俺は、未来の言葉も最後まで聞かずに……。
部屋に戻って、荷物をまとめ始めた。
……
…………。
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