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第7章 将馬side
(1)将馬side
しおりを挟むあの後。なにがあったのかは、智樹からのLINEでなんとなく知っている。
俺のせいで危険な目に遭った里奈を、助けたのはやっぱり涼だった。
きっと二人は、今頃仲良くしてる。
誰が見てもお似合いな恋人で、いるだろう。
外に出れば、会ってしまう気がして……。
俺はあの日以来、極力外出は控えていた。
……。
もう、絶対に連絡など取り合わないと思っていた。
そんな里奈から、LINE。
俺が最後に見た、里奈の泣き顔が目に焼き付いてて……。
記憶の中でさえ、もう彼女が微笑む事はなかった。
そんな俺には、とても見る勇気がなくて無視した。
画面を下向きにしたスマホは、その後も何度か震えていたけど……。
俺には、里奈をもう一度真っ直ぐ見る勇気がなかった。
……
…………。
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