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第7章 里奈side
(2)里奈side
しおりを挟む[ねぇ、気付いて?
道端であなたを見つめてる花が居たのは、偶然じゃないよ?
ねぇ、待って?
いつでも傍に居る、当たり前の存在にしないで?]
ずっと、ずっと……。
言えなかった言葉。
たった一言言う事が、こんなに難しくて……。
でも、少し素直になれば……。
こんなにも簡単な事だって気付いた。
[私、頑張るから
ちっぽけな名もない小さな花だけど
あなたに気付いてもらえるように、今誰よりも大きく咲くから
もし、この想いがあなたに届いたのなら
どうか私に、愛の水を下さい。]
今日が最後でも、構わない。
いつか散ってしまう花ならば、最後は大輪を咲かせて……。花吹雪のように舞うの。
……でも。
もしも、私の想いが実るなら……。
[ずっと、私を永遠にあなたの花にして下さい。]
私は、最後の望みをかけて……。伝える。
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