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番外編 〜未来side〜
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しおりを挟む「未来さん!この中で、どれが将ちゃんに似合うと思いますかっ?」
パンケーキが美味しくて有名なカフェ。
席に案内されて席に着くやいなや、正面の席に座る里奈ちゃんはメニューを見る間もなく鞄から取り出したメンズファッションの雑誌をテーブルの上に広げ、私に意見を求めてきた。
その素早い行動にビックリしたけど、注文をする時間も惜しそうな、その必死そうな彼女の表情が可愛らしくて思わず笑みがもれる。
「里奈ちゃん。焦らなくても時間はたっぷりあるし、ほら、何か注文しないと店員さんに怒られちゃうわ」
「!……あ、そ、そうですね。すみませんっ」
とりあえず何か注文しよう、という私の提案に顔を真っ赤にして頷く仕草も可愛い。
上に兄が二人で、その下が自分の私にとって里奈ちゃんはまるで妹みたいな存在。
『未来さん!助けてください!(><)』
ってLINEが来た時は何事かと思ったけど、そんな彼女に頼られて悪い気がしない私だった。
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