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番外編 〜智樹side〜
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しおりを挟む「お前達付き合って来年の3月で二年だよな?なあなあ、付き合って何ヶ月でそういう事ってOKなんだ?」
将馬の悪気のない真剣な表情。
実はコイツはチャラそうに見えて、本当はめちゃくちゃ純粋なのだ。まあ、じゃなきゃ里奈ちゃん一筋に物心ついた時から恋し続けるなんて無理だろう。
しかし、純粋故に時々対応に困る。特に、その手の質問は……。
『俺だってまだしてねーよ!!』
悲しい心の叫びを封じて、俺は「内緒。そんなん人それぞれじゃん」と誤魔化した。
そりゃ、俺だって男だから”そういう事”に興味がない訳じゃない。
むしろ逆だし、俺の方が聞きたいくらいだ。
『どうやってそういう雰囲気にもって行けばいいんですか?』……って。
将馬が里奈ちゃんを想っていた時間の長さには負けるけど、未来を想う気持ちは俺だって負けない。
何故なら俺は初めて逢った瞬間から未来の事が好きで、初恋の相手なのだから……。
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