この夏が終わっても

☆リサーナ☆

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番外編 〜智樹side〜

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未来は自分から「会いたい」とも言わない。
「ここへ行こう」「この映画観たい」とかは言うが、「会いたい」なんて直球な言葉は一度もなかった。

もっと求めてほしいーー。
そう思うのは贅沢な事なのだろうか?

そんな事を考えながらふと、将馬と一緒に居る間はずっと見ていなかったスマホを確認する。……と?!

「っはぁあ……?!」

驚きのあまり可笑しな叫び声が口から飛び出て、俺はスマホの画面をガン見した。
画面に表示された、約一時間程前に未来から届いていたLINE。

『会いたいな』

たった一言。
絵文字も顔文字も、スタンプもない……ただの文字。


俺は、気付いたらスマホを握り締めたまま、家を飛び出していた。
上着も羽織らず、財布も持たず……。ただ真っ直ぐ未来の元を目指した。
ハッキリとした場所は分からないけど、駅前のパンケーキのお店に里奈ちゃんと行くと言っていた僅かな情報を手掛かりに全速力で走った。


ーー本当に、彼女はいつも変化球。
予想外の動きをして、俺の心にストライクを決めてくるんだ。

「智樹、大好きだよっ!」

さっきまでのモヤモヤが、君の笑顔でキラキラの輝きに変わる。

未来。
俺は一生、君の変化球を受け止めて生きていきたい。
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