【R18】日常に潜む官能

璃音🌸

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第5話「終わらない波、初めて味わう重なる絶頂」

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クリトリスで連続イキするのは、正直むずかしい。
一度果てたあとのあの感覚――
すぐに触れたら、ゾワッとした不快感しか残らない。
ただし、しばらく待てば次の波がくる。
けれど、その波は一瞬だ。
そのタイミングに指を動かせなければ、
もう二度と届かない。
あっという間に、賢者モードに突き落とされる。

でも、中は――違う。
奥に波が生まれたとき、
そこを押してやれば、
まだ終わらない。
余韻が消える前に、
さらに深い場所へ落ちていける――
そのことを知ったのは、ほんの数日前のことだった。

その日も、夫はいなかった。
カーテンの隙間から射し込む光が、
ベッドの上に淡い影を落としている。
静まり返った部屋の中で、
胸の奥のうずきを、もう抑えきれなかった。

引き出しから、淡いピンクのディルドを取り出す。
指先で押すと、ふにっと沈んで、
すぐに元に戻るやわらかさが、手のひらに吸いつく。
「……今日は、もっと……」
つぶやいた声は、部屋に溶けて消えた。

引き出しの奥からコンドームを取り出し、
銀色の袋を裂く。
ディルドの先端にかぶせ、
指先でゆっくりと根元まで転がす。
薄い膜がぴたりと貼りついたのを確かめて、
私は小さく息を吐いた。

ショーツの上から指をなぞると、
下腹に熱がじわりと広がっていく。
もう一度、同じ動きを繰り返す。
そのたびに、腰の奥が疼いて、
指先のリズムが早くなる。

布をずらし、小さな突起に触れた瞬間、
背中がわずかに震えた。
「……ん……」
声を殺しながら、指先をゆっくり転がす。
熱が、どんどんせり上がってくる――
そして私は、もう片方の手で、
淡いピンクのディルドを握った。

ディルドの先端を、そっと入り口に押しあてる。
体の奥が、きゅっとすぼまるのを感じた。
「……ふぅ……」
小さく息を吐いて、ゆっくり押し込む。
やわらかな質感が、粘膜を押し分けて沈んでいく感覚。
ほんの少し前までは、ただの異物感しかなかったのに――
今日は違った。

深く沈むたび、奥のどこかが、じんわり応える。
「……ん”……っ」
喉の奥で、濁った声が勝手に漏れる。
自分の声じゃないみたいで、ゾクリとした。

角度を変えて、その一点を確かめるように押し当てる。
ぱちり――星みたいな火花が、奥で弾ける感覚。
そこだ。
同じリズムで、押して、止めて、また押す。
奥がぎゅうっと締まるたび、
「ん”ん”……あ”ぁ……っ」
喉が震え、潰れた声が零れた。
――こんな声、私、出してる……?
そんな戸惑いすら、もう波にのまれていく。

もう片方の手は、小さな突起を転がす。
外と中、その刺激が重なった瞬間、背中が反った。
甘い熱が、脊髄を駆け上がっていく。

波が、来る――
その予感に、腰が勝手に動いた。
奥をなぞるたび、視界が白くにじむ。
「ん”っ……あ”っ……あ”ぁぁ……!」
理性を失った声が、喉の奥で潰れた。

もう――止められない。
「イ……イく……ん”ん”っ、イくぅ”……っ!」
頭の奥で、その言葉しか響かない。
腰が大きく震えて、奥を締めつけるたび、
痺れるような熱が、底から突き上げてくる。
「う”……あ”ぁぁぁ……っっ!!」
獣みたいに濁った声が、喉からほとばしった。
女らしさなんて、もうどこにもない――。

視界が白くにじんだまま、
私はベッドに沈み込んでいた。
胸は大きく波打ち、息がまだ整わない。
けれど――不思議だった。

クリトリスで果てたときのような、
鋭い過敏さはなかった。
奥に残るのは、痺れるような快感の名残。
それが、じわじわと広がっていく。
「……まだ、続いてる……」
その感覚に気づいたとき、
私は、またディルドを手に取った。

私はディルドをゆっくりと押し込んだ。
奥に、まだ熱が残っている。
「……ん……」
小さな吐息が、喉の奥で震えた。

少し角度を変えて、また押す。
押して、止めて、深く沈める。
さっきよりも、感覚が鋭くなっている気がした。
奥が、きゅっと締まる。
その動きに、甘い快感がじわじわと広がっていく。

私は、試すように腰を前へ突き出した。
「……っ」
たったそれだけで、
奥の一点に、火花みたいな刺激が走る。
「……もっと……」
心の中でつぶやきながら、
今度は、前後に小さく揺らした。
ゆっくり、丁寧に。
でも、そのたびに、奥が反応する。

「は……ぁ……」
息が熱を帯びて、
頬がシーツに触れるたび、汗がにじむ。
もう止められなかった。
私は腰を大きく動かした。
押して、止めて、また押す。
単調なリズムに、体がどんどんのまれていく。

奥が、震えている。
ぎゅうっと締まったまま、
そこに触れるたび、波が膨らむ。
「……あっ……ん……っ」
喉から、声が漏れた。
もう一度、深く押し込む。
腰を強く突き出して――
「イ……くっ……ん”ん”っ、ま……たイくぅ”……っ!」
頭の奥で、その言葉しか響かない。
喉の奥が潰れて、低い声が勝手に漏れる。
「う”っ……あ”ぁぁぁ……っっ!」
視界が真っ白に弾けた。
奥をぎゅっと締めつけながら、
痙攣が何度も押し寄せる。

クリトリスとは違う、
深いところで、長く続く波――
その渦に飲み込まれながら、
私は思った。

――これは、まだイケるのかもしれない。

脈打つ快感の余韻に身を沈めながら、
私はシーツに頬を押しつけていた。
けれど、奥はまだ震えている。
ほんの少し、ディルドを動かしただけで――
「……っ、ああ……っ!」
全身に電流みたいな快感が走った。

もう、準備なんていらない。
私は腰を一度、強く突き出す。
その瞬間、
奥がぎゅうっと締まり、
視界が一気に白く弾けた。
「い”……っ、あ”ぁぁぁ……っ!ま……た……いっちゃうぅ”っ……!!」
声を殺す余裕なんてなかった。
波が、押し寄せるどころか、
一気に崩れ落ちるように全身をさらっていく。

甘い痙攣が、長く、何度も続いて――
私は、やっとシーツに沈み込んだ。
「……はぁ……」
荒い呼吸を整えながら、
私はシーツに沈み込んでいた。
なのに――
奥の熱は、まだ消えていなかった。

「……うそ……まだ……?」
自分でも信じられなかった。
試しに、ディルドをほんの少し動かした。
その瞬間、
「……っ、あ”ぁ……ん”っ!」
体が大きく跳ねた。
まだいける――
その確信が、背骨を駆け抜ける。

もう、理性なんてなかった。
私は腰を突き出し、
深く、さらに深く押し込んだ。
「ん”ん”ん”っ……う”ぅぁぁぁ……っっ!」
4回目の波は、残酷なほど早かった。
一突きごとに、
全身が痙攣して、
甘い熱に引きずり込まれていく。

「イ”くぅ”……っ、や”ぁぁぁ”……っ、ダめぇ”え”……っ!!」
声を抑えるどころか、
叫びに近い吐息がこぼれた。
意識の奥で、
現実と快感の境界が、
完全に溶けていった――。

「……まだ、いける……」
そう思った瞬間、
背筋を震わせるような痺れが走る。
指先が、また動きかけた――
けれど、そのとき、
ふっと怖さが胸をかすめた。

「……ダメ……」
これ以上は、
何かを越えてしまいそうで――

痺れる奥を、名残惜しそうに締めつけながら、
私はディルドをそっと抜いた。
全身がぐったりとシーツに沈み、
呼吸は乱れたまま。
何度も果てて、体は確かに満たされている――
はずだった。

けれど、胸の奥にぽっかり残ったものがある。
熱じゃない。
疼きでもない。
ただ、どうしようもなく、
誰かのぬくもりが恋しかった。
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