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1話 合意の元での婚約解消
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私とリカルド様は婚約関係を結んでいた。
私は伯爵令嬢で彼は公爵令息の立場にあり、少し地位も離れている為か、性格の不一致というものが起きていた。それが原因で私達は話し合いの末、婚約から3か月で別れることになった。
「まさか、こんな結末を迎えることになるとはな……非常に残念だよ、ウィニー」
「リカルド様……私もでございます。ですが、話し合いの末に生まれた結論です……」
「そうだな……やはり、婚約解消しかないのか……」
「ええ、そうですね」
私としてもリカルド様との婚約解消は残念でならない。己の責務を全う出来なかったことと、ウォンスロート伯爵家にかける迷惑が思い浮かんだからだ。お父様やお母様には書類上や対外的なことで迷惑を掛けることになってしまうだろう……本当にごめんなさい。
---------------------
そんなリカルド様との婚約解消からしばらくの時間が経過した。婚約解消の事実を知ったお父様やお母様は驚いてはいたけれど、私を責めることはなく、兄さまも新しい恋に生きるようにと元気付けてくれるまであったのだ。
私は本当に良い家族に恵まれたと思う。お父様達が居なければ、私は婚約解消の悲しみから立ち直るまでかなりの時間を要していただろうから……本当に感謝しか出来ない。
「ウィニー様、失礼致します。リュシア様がお見えでございます」
「ありがとう、すぐに向かうわ」
メイドの一人が客人が来たことを伝えてくれた。ウォンスロート伯爵家にやって来たのは、リュシア・ロッドフェリ伯爵令嬢だ。私の幼馴染であり親友でもある。
「ウィニー、元気にしていた?」
「ええ、大丈夫よ。心配を掛けてごめんなさいね」
リカルド様との婚約解消は、リュシアにも心配を掛ける事態になってしまった。本当に申し訳ない……彼との婚約解消の余波はリュシアにも及んでいたと言えるだろうか。
「気にしないでウィニー。あなたが元気ならそれで良いんだけど、不安があったらちゃんと言ってよね。私に出来ることであれば協力するから」
「ええ、ありがとう、リュシア」
リュシアは本当によくできた親友だ。私には勿体ないくらいの。今日のパーティーの誘いだって彼女が提案してくれたのだし。
「ふふふ、ウィニー……綺麗なドレスを身に纏って臨むわよ? 素敵な殿方を見つけるんでしょう?」
「リュシア……それはあなたの目的なんじゃないの? 私は別に……」
「こんなところで取り繕っても仕方ないでしょう? 今回のパーティーはそういう側面があるのは間違いないのだし。ほら、準備が出来次第、早速向かいましょう」
確かに私達が行くパーティーは非公式というか、そういった出会いを求めるパーティーであることに変りはない。
一般人の間では広く行われているけれど、貴族の間でも行われているのだ。まあ、参加すると言ったのは私だし、妙な体裁は気にしないで楽しもうかと思っている……。気分転換にもなるしね。
私は伯爵令嬢で彼は公爵令息の立場にあり、少し地位も離れている為か、性格の不一致というものが起きていた。それが原因で私達は話し合いの末、婚約から3か月で別れることになった。
「まさか、こんな結末を迎えることになるとはな……非常に残念だよ、ウィニー」
「リカルド様……私もでございます。ですが、話し合いの末に生まれた結論です……」
「そうだな……やはり、婚約解消しかないのか……」
「ええ、そうですね」
私としてもリカルド様との婚約解消は残念でならない。己の責務を全う出来なかったことと、ウォンスロート伯爵家にかける迷惑が思い浮かんだからだ。お父様やお母様には書類上や対外的なことで迷惑を掛けることになってしまうだろう……本当にごめんなさい。
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そんなリカルド様との婚約解消からしばらくの時間が経過した。婚約解消の事実を知ったお父様やお母様は驚いてはいたけれど、私を責めることはなく、兄さまも新しい恋に生きるようにと元気付けてくれるまであったのだ。
私は本当に良い家族に恵まれたと思う。お父様達が居なければ、私は婚約解消の悲しみから立ち直るまでかなりの時間を要していただろうから……本当に感謝しか出来ない。
「ウィニー様、失礼致します。リュシア様がお見えでございます」
「ありがとう、すぐに向かうわ」
メイドの一人が客人が来たことを伝えてくれた。ウォンスロート伯爵家にやって来たのは、リュシア・ロッドフェリ伯爵令嬢だ。私の幼馴染であり親友でもある。
「ウィニー、元気にしていた?」
「ええ、大丈夫よ。心配を掛けてごめんなさいね」
リカルド様との婚約解消は、リュシアにも心配を掛ける事態になってしまった。本当に申し訳ない……彼との婚約解消の余波はリュシアにも及んでいたと言えるだろうか。
「気にしないでウィニー。あなたが元気ならそれで良いんだけど、不安があったらちゃんと言ってよね。私に出来ることであれば協力するから」
「ええ、ありがとう、リュシア」
リュシアは本当によくできた親友だ。私には勿体ないくらいの。今日のパーティーの誘いだって彼女が提案してくれたのだし。
「ふふふ、ウィニー……綺麗なドレスを身に纏って臨むわよ? 素敵な殿方を見つけるんでしょう?」
「リュシア……それはあなたの目的なんじゃないの? 私は別に……」
「こんなところで取り繕っても仕方ないでしょう? 今回のパーティーはそういう側面があるのは間違いないのだし。ほら、準備が出来次第、早速向かいましょう」
確かに私達が行くパーティーは非公式というか、そういった出会いを求めるパーティーであることに変りはない。
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