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21話 仲違い
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(メープル視点)
私は現在、医務室のベッドに座っている。
「はあ……なんでこんなことに……」
「メープル、大丈夫か?」
「大丈夫です……リシド様」
もういや……なんで私がこんな目に遭わないといけないの? 何も悪いことなんてしてないのに! ベッドに寝転がり、そのまま眠りたいくらいだった。リシド様は私に気を遣ってくれているのか、先ほどから心配した表情を向けているけれど……私の気分はそんなことでは晴れなかった。
だって、本来だったらユアン様やベノム様と親しくなって、シャルナ姉さまの悔しがる様子を見物しているはずなのに……ユアン様には相手にされず、ベノム様には「恥知らず」とまで言われた。
お父様やお母様にも言われたことないのに……!
「本当に散々な舞踏会でしたよね……」
「う、うむ……そうであったか」
「そうじゃないですか。どうして私が、あんなに叱責されないといけないんですか? いくら位の高い王子殿下と言えども、あんな公衆の面前で堂々とアモネート家を馬鹿にしたんですよ? 信じられません……!」
「メープル……その気持ちは分からなくはないがな……なんというのか」
リシド様は私が悔しがっているのに、ハッキリとした返事をしない。仮にも公爵なんだから、もっとしっかりして欲しいと思う。あなたなら、王族に多少は向かっても大丈夫でしょ? なんせ伯爵でしかないアモネートとは違う、天下の公爵であるブレイク家なんだから。しかも、そこの当主様となれば猶更だ。
可愛い婚約者である私が弱っているんだから、もっと労ってくれても良いのに……なんだか煮え切らない態度が続いている。
「リシド様……私、悔しいです……」
「悔しい、か。そうであろうな……あそこまでの辱めを受けたのだから」
「ですよね? 分かっていただけますよね……!?」
「うむ、それは分かっているつもりだ」
私の杞憂だったみたいね。リシド様は私のことをちゃんと分かってくれている。それこそ、私が好きになった相手だわ! きっと、私が望んでいることも分かってくれているはず。
「それで、リシド様……」
「メープル、少し舞踏会ではわがままが過ぎたようだな。もう少し、自重してもらえないか? 私の面子にも影響してくるのでな」
「えっ……?」
あれ……? リシド様は今なんて言ったの? 私が望んでいたのは、王子殿下とゆっくり話せる場を取り繕ってもらうことだったけど……全く予想していない言葉が返ってきた。
「えっ? ではない、メープル。お前は私の……ブレイク家当主の妻になるのだぞ? もう少し、貴族の嗜みを持ってもらわなければ困る。外見は良いのだから、メープルであれば、大して苦労はしないだろう?」
「リシド様……? は?」
「ん? どうしたのだ、メープル……? なにかおかしなことを言っているか?」
おかしい……彼は私をブレイク家の妻として束縛しようとしている。このまま結婚すれば、私に自由はなくなってしまうかもしれないわ……。
私は現在、医務室のベッドに座っている。
「はあ……なんでこんなことに……」
「メープル、大丈夫か?」
「大丈夫です……リシド様」
もういや……なんで私がこんな目に遭わないといけないの? 何も悪いことなんてしてないのに! ベッドに寝転がり、そのまま眠りたいくらいだった。リシド様は私に気を遣ってくれているのか、先ほどから心配した表情を向けているけれど……私の気分はそんなことでは晴れなかった。
だって、本来だったらユアン様やベノム様と親しくなって、シャルナ姉さまの悔しがる様子を見物しているはずなのに……ユアン様には相手にされず、ベノム様には「恥知らず」とまで言われた。
お父様やお母様にも言われたことないのに……!
「本当に散々な舞踏会でしたよね……」
「う、うむ……そうであったか」
「そうじゃないですか。どうして私が、あんなに叱責されないといけないんですか? いくら位の高い王子殿下と言えども、あんな公衆の面前で堂々とアモネート家を馬鹿にしたんですよ? 信じられません……!」
「メープル……その気持ちは分からなくはないがな……なんというのか」
リシド様は私が悔しがっているのに、ハッキリとした返事をしない。仮にも公爵なんだから、もっとしっかりして欲しいと思う。あなたなら、王族に多少は向かっても大丈夫でしょ? なんせ伯爵でしかないアモネートとは違う、天下の公爵であるブレイク家なんだから。しかも、そこの当主様となれば猶更だ。
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「リシド様……私、悔しいです……」
「悔しい、か。そうであろうな……あそこまでの辱めを受けたのだから」
「ですよね? 分かっていただけますよね……!?」
「うむ、それは分かっているつもりだ」
私の杞憂だったみたいね。リシド様は私のことをちゃんと分かってくれている。それこそ、私が好きになった相手だわ! きっと、私が望んでいることも分かってくれているはず。
「それで、リシド様……」
「メープル、少し舞踏会ではわがままが過ぎたようだな。もう少し、自重してもらえないか? 私の面子にも影響してくるのでな」
「えっ……?」
あれ……? リシド様は今なんて言ったの? 私が望んでいたのは、王子殿下とゆっくり話せる場を取り繕ってもらうことだったけど……全く予想していない言葉が返ってきた。
「えっ? ではない、メープル。お前は私の……ブレイク家当主の妻になるのだぞ? もう少し、貴族の嗜みを持ってもらわなければ困る。外見は良いのだから、メープルであれば、大して苦労はしないだろう?」
「リシド様……? は?」
「ん? どうしたのだ、メープル……? なにかおかしなことを言っているか?」
おかしい……彼は私をブレイク家の妻として束縛しようとしている。このまま結婚すれば、私に自由はなくなってしまうかもしれないわ……。
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