妹に婚約者まで奪われました!~彼の本性を知って、なんとかしてと泣きつかれましたが、私は王子殿下と婚約中なので知りません~

ルイス

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26話 王子殿下達の訪問 その1

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 ユアン王子殿下主催の舞踏会から数日が経過した。舞踏会自体はとても楽しめたけれど、その日の妹メープルの態度とお父様の態度は目に余るものだった。

 私は我慢の限界に達してしまっている。リシド様への恨みも消えたわけではないけれど、メープルに比べれば幾らかマシと言えるだろう。リシド様も今頃はメープルの常軌を逸したわがままに、手を焼いているでしょうね。

 メープルはこの3日ほど、リシド様の屋敷に行っているはずだから。


「ふう、なんだか憂鬱だわ……」

「シャルナ様……お察し致します」

「ありがとう、ドルチェ。あなた達も大変ね、本当に」

「それは……使用人の立場でお嬢様を悪く言うことには気が引けますが、メープル様は……」


 ドルチェも何かメープルに対しての思いがあるみたい。そういえばこうして、彼女とメープルのことについて話すのは初めてかもしれない。この際だから、使用人の間での評判を聞いておくのも悪くないかも。


「ドルチェ、言いにくいことを質問するけれど……」

「は、はい。なんでしょうか?」

「メープルのことをどう思っているの?」

「メープル様は美しいお方だと思います。運動もしていて、スタイルも抜群のようですし。でも、性格の方は正直……好きにはなれません」


 メープルは屋敷の使用人、執事やメイドに対してもわがままを言っている。彼女のわがままのせいで何人か辞めたこともあるほどだ。その時もお父様やお母様は、使用人が悪いとして辞めた使用人を貴族街から追い出したんだっけ。

 彼らは今頃、どうしているのかしら……。

「やはり、ドルチェ達もメープルのことは嫌っているのね」

「ええ……好きではないと答える者がほぼ全てだと思います」

「そこまでだったのね」


 やはりメープルは危険だ。このままだと、アモネート家の存続も怪しくなりそうな程に……。どうせ彼女はブレイク家に嫁いだとしても、何かにつけてこの屋敷へやってくるでしょうし。

 舞踏会での失態を全く反省していない段階で私はメープルに見切りを付けていた。もう駄目だと。


 と、その時、私の部屋をノックする音が鳴り響いた。


「し、失礼いたします……シャルナ様!」

「あらこの声は、執事のロイドかしら。入って構わないわ」

「はい、ありがとうございます……あの、お客様がいらしているのですが……」

「お客様? お父様達は?」


 アモネート家への客人は珍しくない。大体はお父様かお母様が対応するようになっているけど。

「旦那様と奥様は外出しております。それから、お客様はシャルナ様に御用があるようでございまして……」

「私に? どなたなの?」

 なんだか……前にもこんなことがあったような……。


「ユアン第二王子殿下、ベノム第三王子殿下、バール第四王子殿下。それから、リュート王女様がお見えになっています……お通ししてもよろしいでしょうか?」

「ななっ……嘘でしょう!?」

「いえ、本当でございます……!」

「す、すぐにお通しして!!」

「畏まりました!」


 もしかしたらユアン様が来てくれたのではないか、という淡い期待をしていたけれど……予想の斜め上を行く展開になってきた。ええと、どうしたらいいのかしら……?

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