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33話 メープルとリシド その1
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(メープル視点)
「はあ……信じられないです」
「何がだ、メープル?」
「シャルナ姉さまですよ! 私達と顔を合わせたくないからという理由で、ブリスド宮殿に住むことになったんですよ!?」
「一時的な話なんだろう?」
「一時的かもしれないですけど……王子殿下と婚約が決まったら、宮殿に正式に移り住むに決まってます!」
私はシャルナ姉さまがブリスド宮殿に移ると聞いて、驚きを隠せなかった。きっと今頃は王子殿下達と仲良くやってるに決まってるわ……この私を差し置いて許せない!!
「そうは言ってもだな、メープルよ。王子殿下のどなたかとの婚約が決まれば、我がアモネート家の基盤はさらに盤石になるというもので……」
「お父様は娘を物扱いするんですか!?」
「い、いや……メープルよ、そんなわけはないだろう?」
「だったら……!!」
「しかし、私にも出来ることと出来ないことがある。いくらなんでも、宮殿に移り住んだシャルナを連れ戻すなんてことは不可能だ。アモネート家の限界……というやつだな」
「ぶ~~~~!!」
「そんなに可愛く鳴いても無理なものは無理なんだよ……いや、可愛いのは良いことだがな。今度、リシド様にでも見せてあげなさい」
「は~~い」
リシド様か……最近は仲が良いとは言えないような気がする。私が希望していた夢のような生活は実現しなさそうだし。いっそのこと別れて、別の人でも見つけようかな? 公爵様よりももっと地位の低い……例えば子爵様とかで片田舎の屋敷に住むとかなら、楽できそうだし。
リシド様だと贅沢は出来るかもしれないけど、どうしても中央への仕事が多くなったりで大変そうなのよね。
そんなことを考えていると……アモネート家に客人が訪れたようだ。一体、誰だろう?
-------------------------------
「こ、これは、リシド・ブレイク公爵……」
「アモネート伯爵か。急に訪れてしまって済まない、メープル嬢はいらっしゃるだろうか?」
「リシド様、どうかしたのですか?」
突然の訪問客はリシド様だった。こんな時にどうしたのかしら……なんだか、嫌な予感がする。
「早速で悪いが戻って来てもらおうか。メープル……お前にはブレイク家としての教育を施す必要がありそうだからな。このままでは、ブレイク家そのものが没落しかねない」
「えっ……ど、どういうことですか……!?」
リシド様の言葉の意味が理解できなかった……私はリシド様に監禁されるというの!? そんなこと許されるはずがない……。
「お、お父様……!」
「アモネート家では、ブレイク公爵家に逆らうことは出来ぬ……申し訳ない、メープルよ」
「そんな……」
お父様の非情な言葉に私は何も言い返すことが出来なかった。
「はあ……信じられないです」
「何がだ、メープル?」
「シャルナ姉さまですよ! 私達と顔を合わせたくないからという理由で、ブリスド宮殿に住むことになったんですよ!?」
「一時的な話なんだろう?」
「一時的かもしれないですけど……王子殿下と婚約が決まったら、宮殿に正式に移り住むに決まってます!」
私はシャルナ姉さまがブリスド宮殿に移ると聞いて、驚きを隠せなかった。きっと今頃は王子殿下達と仲良くやってるに決まってるわ……この私を差し置いて許せない!!
「そうは言ってもだな、メープルよ。王子殿下のどなたかとの婚約が決まれば、我がアモネート家の基盤はさらに盤石になるというもので……」
「お父様は娘を物扱いするんですか!?」
「い、いや……メープルよ、そんなわけはないだろう?」
「だったら……!!」
「しかし、私にも出来ることと出来ないことがある。いくらなんでも、宮殿に移り住んだシャルナを連れ戻すなんてことは不可能だ。アモネート家の限界……というやつだな」
「ぶ~~~~!!」
「そんなに可愛く鳴いても無理なものは無理なんだよ……いや、可愛いのは良いことだがな。今度、リシド様にでも見せてあげなさい」
「は~~い」
リシド様か……最近は仲が良いとは言えないような気がする。私が希望していた夢のような生活は実現しなさそうだし。いっそのこと別れて、別の人でも見つけようかな? 公爵様よりももっと地位の低い……例えば子爵様とかで片田舎の屋敷に住むとかなら、楽できそうだし。
リシド様だと贅沢は出来るかもしれないけど、どうしても中央への仕事が多くなったりで大変そうなのよね。
そんなことを考えていると……アモネート家に客人が訪れたようだ。一体、誰だろう?
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「こ、これは、リシド・ブレイク公爵……」
「アモネート伯爵か。急に訪れてしまって済まない、メープル嬢はいらっしゃるだろうか?」
「リシド様、どうかしたのですか?」
突然の訪問客はリシド様だった。こんな時にどうしたのかしら……なんだか、嫌な予感がする。
「早速で悪いが戻って来てもらおうか。メープル……お前にはブレイク家としての教育を施す必要がありそうだからな。このままでは、ブレイク家そのものが没落しかねない」
「えっ……ど、どういうことですか……!?」
リシド様の言葉の意味が理解できなかった……私はリシド様に監禁されるというの!? そんなこと許されるはずがない……。
「お、お父様……!」
「アモネート家では、ブレイク公爵家に逆らうことは出来ぬ……申し訳ない、メープルよ」
「そんな……」
お父様の非情な言葉に私は何も言い返すことが出来なかった。
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