隊員の内部事情

元次三蔵

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PP2 受け入れの朝

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 0530にアラームがなり目が覚める。
 自衛隊の営内者は基本0600に起床して点呼から朝が始まる。これは新隊員から部隊配属した今でも変わらない。しかし、俺は常に0530に起床して洗面等済ましてしまう。これは部隊配属してから8年間変わらない。理由は2つ、1つは起床ラッパは朝起きる音楽にしてはやかましく寝起きか最悪だから、2つめは約40人ほどいる営内者が一斉にトイレと洗面所を使う。洗面所はごった返すし、トイレはそもそも後ろに物凄い人の気配を感じるため出るものも出ない。

 まぁ、俺は少しデリケートなのだ。物凄くかるーい潔癖症だと言ってもいい。自衛隊に入ってくる奴は変わった奴が多い。俺も例外じゃないと自覚している。しかしある程度の常識はある。

・洗濯はなるべく毎日やって異臭騒動にならないようにする。
・半長靴(自衛隊のブーツ)もしっかり洗ってから乾燥室で乾かす。
・歯を磨いてうがいをするときは周りに飛び散らないよう、なるべく低い位置で水を吐き出す。

 当たり前のことをやっているだけなのだ。しいて変わったところがあるとしたら、トイレの便器は必ずアルコール除菌をしてから座る。俺の陰部は特に大きいわけではないが、尻を拭くとき便器の前方裏側に当たった際にこれを決意した。つまり、俺が当たるということは皆当たるということだ。間接陰部だけは避けたい。
 俺は集団生活の秩序を乱さないようにしたいのだが、中々の手練れが多い。今言った事を見事にミッションコンプリートしてくる。

・洗濯物を放置しすぎて、部屋の中で催涙ガスを発声させる奴。
・靴を洗わずに乾燥室に入れて、乾燥室をナチスさながらのガス室にする奴。
・うがいをしてまるで湯切りのように天空落とししてくる奴。

 営内はまさしくモヒカンヘッドの奴等が「ヒャッハァァァー!!」 と練り歩くのだ。言うならば、班長達はこんな秩序を乱すやつらを正していく五車星や伝承者みたいなものだ。

 そして今日新たな強敵がまた現れる。新隊員が部隊配属してからまともになるまでは常に強敵ゾーンと言ってもいい。そんなことを考えながら俺は朝の身仕度を整える。

「佐々木3曹、今日新隊員来るの何時でしたっけ?」
 同じ部屋の2班長である戸澤が言った。
「1030くらいに来るはずだけど、最初は戦闘装着セットの受領だからその後俺等が案内するはずだよ」
「あー、車両整備でその時自分いないんで佐々木3曹お願いします♪」
「・・・・・・マジっ!?」
 今日は心身ともに疲弊しそう・・・・・・と思いながら部屋を後にした。
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